コアゲーマーにもおすすめ、応答速度8msで残像感なしエバークエストIIも快適プレイだ Diamondcrysta「RDT195S」
 ゲームプレイに重要なデバイスとして、キーボードやマウス、コントローラなどの入力デバイスについて語られることが多い。しかし、それ以外にも非常に重要なデバイスがある。それは表示デバイスであるディスプレイだ。 コアゲーマーの中には、いまだに液晶ディスプレイの利用を躊躇している人もいるようだ。確かに、数年前の液晶ディスプレイの表示クオリティでは、ゲームプレイにはやや厳しいという印象を持つこともあった。しかし、液晶ディスプレイのクオリティは年々向上している。今回取り上げる三菱電機のRDT195Sは、8msという高速な応答速度に加え、非常に高い表示品質を誇っており、ゲームプレイにも十分対応できるスペックとなっている。そこでここでは、このRDT195Sがどこまでゲームプレイに対応できるのか、実際に最新ゲームをプレイしつつチェックしてみたい。
応答速度8msで、高速視点移動時も画像くっきり
 
表示品質もこれまでの液晶ディスプレイを完全に凌駕

 コアなゲーマーが表示デバイスに液晶ディスプレイを嫌う理由として、表示される映像の品質をあげる場合が多い。液晶ディスプレイの場合、DVI-D接続であれば、映像信号がデジタルのまま転送されるため、アナログ接続の場合のように映像信号が劣化することなく、くっきりとした表示が可能となる。にもかかわらず、表示品質が悪いと言われてきた液晶ディスプレイ。その最大の原因は、液晶ディスプレイを利用して表示させた場合に気になることが多い、映像が糸を引くような感じに見えてしまうという、いわゆる”残像感”というやつだ。たとえば、シューティングゲームで高速に視点を移動させた場合や、レースゲームでの高速走行中の風景などに顕著に表れるものだ。

 ディスプレイで残像感を軽減するためには、できるかぎり映像フレームを高速に切り替えていくことが必須となる。また、ブラウン管の映像表示方式では、あるフレームと次のフレームの描画の間に完全に映像が消えた状態が存在するため、前のフレームの残像を感じることがほとんどない。そのため、ゲームプレイ中に高速な画面スクロールが発生したとしても、常にくっきりとした画像が表示可能となっている。

 一方、液晶ディスプレイでは、液晶分子に電圧を加えて配列状態を変化させることでバックライトの光の透過・遮断を切り替えている。この切り替え速度が「応答速度」といわれるもので、応答速度が速ければ速いほど、バックライトの光の透過・遮断を高速に切り替えられることになり、それだけ高速に描画の切り替えが可能となる。一般的な液晶ディスプレイでは、応答速度が25ms〜16ms程度の液晶パネルが採用されており、この程度では残像感の少なさではブラウン管ディスプレイにはかなわない。しかも、液晶ディスプレイではフレーム描き換えの間も、前のフレームの画像が残ってしまう。ただでさえ応答速度が遅いうえに、前のフレームの画像が残ったまま次のフレームの描画が行われるために、どうしても残像感が増してしまうことになる。

 しかし、三菱電機の液晶ディスプレイDiamondcrysta「RDT195S」では、応答速度が8msという非常に高速な液晶パネルを採用している。応答速度が8msということは、非常に高速な映像の描き換えが可能となっている。応答速度がここまで高速なら、液晶ディスプレイの表示方式でフレーム描き換え時に前のフレームの画像が残ってしまうとしても、残像感はもはや感じられない。

 それだけでなく、輝度が400cd/m2と非常に明るく、コントラスト比も700:1で、締まった黒の再現性は申し分ない。さらに、PC側から送られてくる8ビットの色信号を10ビットに多階調化して処理することにより、表示色や階調をより細かくなめらかに再現できるようになっている。これにより、表示速度だけでなく表示品質に関してもこれまでの液晶ディスプレイを完全に凌駕している。とにかくRDT195Sは、グラフィックにこだわったゲームも最大限に楽しめる液晶ディスプレイなのである。

残像感をほとんど感じない美しい映像に驚愕
 
エバークエストIIの美しいグラフィックが表示可能

 今回、実際にRDT195Sの表示能力を体験してみるために、スクウェア・エニックスの最新MMORPGである「エバークエストII」をプレイしてみた。

 エバークエストIIは、MMORPGとして非常に高い評価を得ているだけでなく、多数のプレーヤーも獲得した「エバークエスト」の続編で、6月16日に日本での正式サービスが開始されたばかりの最新MMORPGである。もちろん期待作ということでかなり注目を集めているわけだが、エバークエストIIのもう1つの注目点といえるのが、DirectX 9ベースの3D描画命令を駆使して描かれる、これまでにない非常に美しいグラフィックだ。

 登場するキャラクターの描写や動きはもちろんのこと、光や影、水の再現、葉1枚まできちんとポリゴンベースで描かれた樹木、星の瞬く夜空など、とにかく、MMORPGとは思えないような美しいグラフィックが実現されているのである。これまでも美しいグラフィックのMMORPGが数多くリリースされているが、エバークエストIIのグラフィックを見てしまうと、それらタイトル全てが見劣りしてしまうような印象を受ける。もちろん、それだけのグラフィックを表示させるには、PC側だけでなく、ディスプレイにもそれ相応のスペックが要求されることになる。そして、RDT195Sはその期待を裏切ることはなかった。

 
アナログRGB/デジタルRGBの2系統の入力を持つ

 RDT195Sに表示されたエバークエストIIのグラフィックは、文句の付けどころが全くないと言っても過言ではないほどのクオリティであった。RDT195Sの表示解像度はSXGA(1280×1024ドット)なので、エバークエストIIの解像度ももちろんそれに合わせ1280×1024ドットに設定したが、とにかくRDT195Sに映し出される非常にくっきりとしたグラフィックは感動ものであった。今回はDVI-DケーブルでPCと接続したため、ドット1つ1つがくっきり表示されるのは当然としても、森の中で木漏れ日が漏れてくるようなシーン、夜でたいまつにキャラクターが照らし出されるシーンなど、とにかくどのシーンも期待以上のクオリティで表示される。そして、特に表示クオリティの高さを感じるのが、夜のシーンだ。とにかく、締まった黒と、たいまつなどの灯によって照らし出される部分との対比をしっかりと映し出してくれている。

 また、気になる残像感だが、こちらも期待以上のものであった。わざと視点をぐりぐりと動かしてみたのだが、残像感はほとんど気にならなかったのだ。筆者は、某メーカー製の応答速度が25msの液晶ディスプレイを利用しているのだが、そちらと比較すると残像感は雲泥の差と言ってもいいほどだ。筆者の液晶ディスプレイでは、視点を動かせば、背景などが糸を引いたように感じられ、せっかくの美しいグラフィックも台無しといった感じなのだが、RDT195Sであれば、視点を動かしても背景は十分くっきりと認識できる。当初はここまでの差が出るとは思っていなかったこともあり、この違いには正直かなりショックであった。できることなら、今すぐにでも買い換えたいほどである。

 筆者自身は、それほど1人称視点のシューティングゲーム(いわゆるFPS)をプレイしないのだが、これだけ残像感を感じないのであれば、FPSのプレイにも全く問題なく対応できると言っていいだろう。FPSでは、常に高速な視点移動を伴うだけでなく、視点を移動させつつ、遠くの敵をしっかりと捕捉できる必要があるため、残像感を感じるディスプレイでは満足のいくプレイができなくなってしまう。しかし、RDT195Sであれば、そういった心配は全くないと言っていいだろう。

ユーザビリティの高さもゲームプレーヤーにとって見逃せない
 
ディスプレイの高さも自由自在 体勢を変えても手軽にディスプレイの位置をコントロールできる


狭額ベゼル仕様で19インチとは思えないほどコンパクト

 表示品質の高さはよくわかったが、RDT195Sの良さはそれだけではない。ユーザビリティの高さも見逃せない部分である。

 たとえば、ディスプレイの角度や高さを自在に調節できる「フレキシブルアームスタンド」は、適度な力でディスプレイの位置をコントロールでき、常に最適の位置を簡単に得られる。長時間のゲームプレイでは、体勢を変えつつプレイすることも多い。そういった場合に手軽にディスプレイの位置をコントロールできるという点はうれしい。

 また、液晶ディスプレイならではの特徴といえる、省スペース性もゲームプレーヤーにとっては見逃せない部分となる。ゲームプレーヤーならば、デスク上にはキーボードやマウスだけでなく、ゲームコントローラ、スピーカなどを設置するスペースをなるべく広く確保したいはず。しかし、ブラウン管ディスプレイを設置すると、デスク上の多くのスペースをディスプレイに取られてしまい、それ以外のデバイスの設置スペースが確保できなくなってしまう。しかし、液晶ディスプレイであれば、設置スペースは非常に少なくてすむため、デスク上に広いスペースを確保でき、ゲームも快適にプレイ可能となる。そしてこのRDT195Sは狭額ベゼル仕様ということも相まって、19インチというディスプレイサイズとは思えないほどコンパクトにまとまっている。ブラウン管ディスプレイであれば21インチに近い表示サイズに匹敵するため、映像自体の迫力も申し分ない。

 またRDT195Sは、電源が本体に内蔵されているため、一般的な液晶ディスプレイのような、大型ACアダプタを接続する必要がない。大型のACアダプタは、思った以上にかさばるもの。ケーブルの取り回しという意味でも、この部分は魅力的だ。

 実際にRDT195Sを試してみたわけだが、ゲームプレイにも十分対応できる高性能液晶ディスプレイであるということがはっきりと確認できた。液晶ディスプレイにこれだけの表示能力があるならば、ゲームプレイ用とはいえ、わざわざブラウン管ディスプレイを利用する必要はもはやなくなったと言ってもいいだろう。これからはゲームプレイにも積極的に液晶ディスプレイを利用したい。そして、その用途としてRDT195Sはまさに最適の製品である。

 ちなみに、7月30日および31日に幕張メッセで開催される「スクウェア・エニックス パーティ2005」において展示されるゲームの試遊機に、このRDT195Sが利用されることになっている。実際にゲームプレイ時のRDT195Sの表示クオリティを体験する非常に良いチャンスなので、興味のある方は是非とも足を運んでみてもらいたい。

(平澤寿康)


「スクウェア・エニックス パーティー2005」に関する詳細は、以下のURLをご参照ください。
http://www.square-enix.com/jp/

●スクウェア・エニックス パーティー2005注意事項
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