普段、ポータブルなデジタルオーディオプレイヤー(DAP)やスマートフォンを持ち歩いて外出先で音楽を聴いていても、家の中ならヘッドホンではなくスピーカーを使い、リラックスして音楽を楽しみたいもの。iPhoneやiPod、AndroidスマートフォンやWALKMANといった機器と無線やドックで接続できるアクティブスピーカーなら、普段持ち歩いている音楽を、家の中でも手軽に楽しめるのが良い。もちろん、リビングやベッドルーム、キッチンといった生活空間に置くなら、インテリアとして融け込むものが欲しい。
マクセルのアクティブスピーカー「MXSP-1300」シリーズは、そんな期待に応えてくれるスタイリッシュなスピーカーだ。Bluetooth接続のタイプと、WALKMANのWM-PORT接続のタイプ、2製品が用意されており、様々な機器に対応できる。発売前のこの製品を一足早く試してみたので、レポートしてみよう。
筒状のボディから青く淡い光を放つスピーカー
このたびマクセルから登場したアクティブスピーカー「MXSP-BT1300」および「MXSP-1300WM」(前者がBluetooth接続、後者がWALKMAN WM-PORT対応タイプ)は、一目見て、「これはカッコいい!」と感じる、スタイリッシュなスピーカーだ。幅42cmで、直径65mmというスリムな円筒形ボディで、テーブルや棚の上に設置してもスペースを占有しすぎない。電源を入れるとその中央部がほのかに青く照らし出される意匠がアクセントになっており、インテリアとしてもマッチする。
カラーバリエーションは各モデル2種類ずつ用意されている。まずBluetooth接続の「MXSP-BT1300」はダークグレーとクラシックホワイト、またWALKMAN対応の「MXSP-1300WM」はシックな色合いのレッドとブルーとなっている。
Bluetooth対応「MXSP-BT1300」 |
WM-PORT対応「MXSP-1300WM」 |
今回の「MXSP-1300」シリーズは、DAP用のアクティブスピーカーとして、手頃な価格と性能で人気の「MXSP-1200」シリーズの後継にあたるもの。
MXSP-1200も筒状のスピーカーだったが、見比べてみると分かるとおり、デザイン的にも断然カッコよくなったのとともに、音のほうも俄然よくなっている。
前モデルと並べてみるとフルモデルチェンジといっていい進化をとげている |
その秘密は、左右に設置されているホーン型のバスレフポート。”Dynamic BassReflex Horn”と呼ばれるバスレフを新搭載し、低音がしっかりと出るようになることで重量感のあるサウンドになった。
メッシュの下に隠れているスピーカーユニットはフルレンジで、MXSP-1200シリーズで採用されていたのと同じ直径46mmのドライバーを採用。最大出力4.2W+4.2Wで前方を向いていて設置されているという点でも同じなのだが、バスレフポート採用の影響は大きく、迫力ある良いサウンドに進化している。ちなみに再生周波数特性としては80Hz〜20kHzとなっている。
バスレフポートを新たに搭載。豊かな低音再生が可能に |
メッシュの下にはフルレンジスピーカーが隠れている |
音場を大きく広げる3Dサラウンド音響技術
「Magic Speaker」搭載
「MXSP-1300」シリーズは、見た目のデザインや、バスレフポートによる低域の充実ということ以外に、もうひとつ前モデルからの大きな進化点がある。それが3D音響技術「Magic Speaker(※)」を搭載したことだ。(※)「マジックスピーカー」には、新日本無線株式会社の3D音響技術を使用しています。
リモコンにあるMagic Speakerの切り替えボタンを押すと、本体のフロントにあるLEDが点灯するとともに、音場が一気に広がるのだ。音は、当然のことながら筒状のボディに埋め込まれているスピーカーから出ているのだが、Magic Speakerをオンにすることで、スピーカーの位置がまるで実際の位置より外側にあるような感じで音が聴こえてくる。
もちろん、こうした音を広げる3D音響技術というものは、以前からも存在していたが、音が広がる分、焦点がボケてしまったり、リバーブを通したような残響のあるサウンドになってしまうという問題があった。しかし、この最新のMagic Speakerはそうしたことがなく、素直なサウンドのままスピーカーの位置をズラすような効果を持つようだ。
マジックスピーカーにより、広がり感のあるサウンドを実現 |
Bluetooth接続タイプのMXSP-BT1300
さて、そのMXSP-1300シリーズは、前述のとおり大きく2ラインアップとなっている。一つ目はBluetooth接続のモデル、MXSP-BT1300だ。A2DPプロファイルによるBluetooth接続であるためiPhoneやiPod、iPadはもちろん、Android搭載の各種スマートフォン、またPC、さらにはWALKMANでも接続可能という万能モデル。Bluetooth(Ver3.0)を搭載し、高音質の伝送を実現する「A2DP」、機器をリモート制御するための「AVRCP」の2つのプロファイルに対応。いまどきのBluetooth対応機器とならほぼ接続可能といっていい。
ペアリング(機器との接続)はいたって簡単。MXSP-BT1300の背面にあるペアリングボタンを押すと、iPhoneやスマホなどの対応機器から認識できるようになる。対応機器の側でペアリング設定を行なえば、すぐに接続完了。いちどペアリング設定をしてやれば、次からは面倒な設定も必要ない。「MXSP-BT1300」は最大8台までのペアリング情報を本体のメモリーに覚えさせることができるので、家族それぞれの機器を登録ことも可能だ。
機器側でペアリング操作を行なえば接続完了。パスキーの入力は不要だ |
「でも、Bluetoothのサウンドデバイスって、音が悪いのでは?」なんて思っている方もいるかもしれない。確かに、昔のBluetoothスピーカーやBluetoothヘッドホンは、通信速度の遅さや容量圧縮などによってかなり音質が劣化するという問題はあった。しかし、Bluetooth規格のバージョンアップにより通信速度がアップし、A2DPによる高音質伝送にも対応することで、格段に音質向上している。気になる方は、ぜひ一度その音を確かめてみることをお勧めしたい。
また、リアにはUSB電源端子が用意されているというのも実は便利なポイント。そう、この端子からスマホやiPodなどのデバイスへの充電も可能になっているのだ。出力はDC5V、1Aと比較的高く、ほとんどの機器はこれを通しての充電ができるはずだ。
背面に用意された充電用USB端子 |
WALKMANと接続するタイプのMXSP-1300WM
もう一方のMXSP-1300WMは、WM-PORT対応WALKMAN専用のスピーカー。本体中央にはWALKMANのWM-PORTと接続するためのドックが設置されているので、ここにWALKMANを接続することで、音楽を再生するとともに、WALKMAN本体への充電も可能になるのだ。WM-PORT搭載のWALKMANとであれば、ほぼどの機種とも接続できるが、NW-S703F/S705F/S706F/S603/S605のそれぞれにだけは対応していないので、注意して欲しい。
このWM-PORTとの接続端子があるということ以外は、前述のBluetooth接続モデルと一緒。また、両機種とも、リアには3.5mmφのステレオミニジャックでの入力が可能になっていて、ステレオミニプラグケーブルも付属している。したがって、このアナログ端子を利用することでどんなデバイスとでも接続し、音を出すことは可能になっている。
WALKMAN接続用のWM-PORTを備える |
リモコンを含めてインテリアとして溶け込む
最後にリモコンについても触れておこう。ボリューム増減やMagic Speakerのオン/オフ、入力切り替えやスリープタイマー設定などはリモコンで行える。また、プレイヤー側の再生・一時停止、次の曲を再生といった操作もリモコン側から可能だ(「MXSP-BT1300」の場合は接続機器がBluetoothのAVRCPに対応している必要がある)。
ちなみにこのリモコンは、MXSP-1300の中央部に存在するREMOCON SPOTに設置できるようになっている。リモコンを使わないときはここに置いておくことで、インテリアとしてもカッコよく納まるようになっているのだ。
専用のリモコン |
本体の専用スペースにリモコンが鎮座 |
このようにデザイン性、音の面と両方で充実するMXSP-1300シリーズは、ホームユースはもちろん、カフェや店舗といったところでも活用できる優れたスピーカーだといえそうだ。
(Reported by 藤本健)
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