「薄型テレビの音問題」はSoundBoardで全解消ッ!!

テレビ快適度が大幅アップ!

 拙宅では2007年に薄型テレビを導入したんですけど、そのときからずーっと続いてきた問題があった。「薄型テレビの音質がイマイチよろしくない」ということから来る諸問題である。たぶんアナタも感じたり抱えていたりする問題だと思う。

 具体的には、薄型テレビは本体サイズ(厚み)の制限から、十分高音質なスピーカーを内蔵できていない。ので、ハッキリ言って、テレビ本体は立派な大画面でも、その音は……わりと不満が。ぶっちゃけ、薄型テレビの音は少々迫力が物足りない。

 実際、薄型テレビ単体だと、ミョーに高音ばかりやかましいし、ドラマのセリフなどは聞き取りにくいことも。音楽番組やスポーツ番組のサウンドも少々迫力が物足りない。だもんで、ついつい音量を上げてしまって家族や近隣の迷惑に、なんて弊害もある。

 そこで外付けスピーカーを導入したりする。すると、確かに音質はググッと向上するのだが、それと引き替えにアレコレと問題が噴出。

 たとえばサウンドバー型の2.1chスピーカー。比較的手軽に設置でき、省スペースなので人気がある。が、テレビの前に置く必要があるのでリモコン操作を妨害したりするし、テレビの前に棒状のモノがあるのはやはり邪魔。サブウーファーが別のタイプだと、邪魔な箱がもうひとつ増えることになる。配線なども、5.1chスピーカーシステムなどと比べればラクだが、やっぱり少々面倒ではある。

ビックリスッキリ、ただの板か?

 つまり、二択。薄型テレビの音のままで我慢するか、スピーカーを導入してテレビ周辺のゴテゴテ感や違和感を我慢するか。どちらかを我慢するしかないこの悲しさよ!! あーもーどーにかなんないのこの状況!!

 とかヒステリックになっていたら、この「薄型テレビの音問題」を全解消する凄いヤツが登場した。

 マクセルの「SoundBoard」である。

 そう!! こういう製品を待ってたんですよええ。これ最高!!

 まず邪魔な感じがナイ。薄型テレビのスッキリ感を壊さナイ。場所も取らナイ。導入や操作の面倒もナイ。テレビ視聴中の音に関する文句もナイ!! そして家族や近隣からひんしゅくを買うこともナ〜イ!!

 ホ〜ント、実にイケてるスピーカーである。現在使用中だが既に「SoundBoard」ナシじゃテレビ観られない体になりつつある俺だ。てなわけで以降、「SoundBoard」の機能や性能や使用感などについて見ていこう。

「SoundBoard」とは?

 マクセルの「SoundBoard」は、2.1chサラウンドスピーカーシステム。システムと言っても、左右スピーカーとサブウーファーを内蔵した一体型で、モノとしてはボードですな。薄型テレビを乗せられる台座的なボード型スピーカーなのだ。

 勘の良い読者様なら、既にこの時点で「むむむッ!!」と目を見開いているハズ。そうなんスよ、ズバリそのとおり「ボード型スピーカーをテレビの下に設置しちゃうから邪魔感やゴテゴテ感がナイ!!」のである。

 ちなみに、乗せられるのは46型程度までの薄型テレビ。けっこーデカいがの乗りますな。しかしまあ、こういう「大画面テレビを乗せられるボード型スピーカー」って、ありそうでなかった。どうしてなかったんでしょうな?

46型程度までOK
シンプルで出力50WのMXSP-SB1000もある
※SRS非搭載、HDMI/光デジタル入力非対応

 さておき、「SoundBoard」の製品ラインナップは2機種ある。高機能で出力70WのMXSP-SB2000と、シンプルで出力50WのMXSP-SB1000だ。どちらもサイズは幅72×奥行き34×高さ5.4cm(突起部含まず)で、前述のとおり46型程度までの薄型テレビを乗せられる。

 で、オススメはMXSP-SB2000。一般的な地デジ対応デジタルテレビを使っているなら、HDMI入出力や光デジタル入力を持つMXSP-SB2000を買うべき、とも言える。

 詳しくは後述するが、今時的薄型テレビとMXSP-SB2000の相性は抜群なのだ。音がイイってだけではなく、実用性や細かな使い勝手、さらに省電力性能まで含め、ヒッジョーに使いやすいMXSP-SB2000である。

楽勝接続!! 猛烈なスッキリ感!!

HDMIケーブル1本をつなぐだけ!

 早速、MXSP-SB2000を使ってみたが、まず良かったのが設置時の接続のカンタンさ。基本、テレビとの接続は1本のコードだけで済む。

 具体的には、HDMIケーブル1本(HDMIがARC対応の場合)か、光デジタルケーブル1本か、RCAケーブル1本か、ステレオミニプラグケーブル1本で、テレビとMXSP-SB2000を接続する。で、次はなくて、これで接続完了。SoundBoardは2.1chスピーカーシステムではあるが、一体化しているので「テレビとスピーカーを1本のケーブルでつなぐだけでOK」なのだ。

 作業としては「置いて、つなぐ」だけ。2ステップでおしまい。

 そして、設置を完了して感じるのは、なななナニこの猛烈なスッキリ感!! 外付け感が全然ナイ!! ていうか、あつらえたようにテレビとマッチしている!!

 実際、SoundBoardが「テレビの下に潜んだ」というイメージ。テレビに大がかりなナニカが追加されたという印象がないので、テレビ周辺の雰囲気がほとんど以前のまま。設置しても部屋の雰囲気を壊さないってのがイイ。ステルス機のように存在感を隠す2.1chスピーカーですなコレ。

 それと、実質的に「場所を取らない」とも感じた。SoundBoardは前述のとおり幅72×奥行き34×高さ5.4cmのボード。46型程度までの大画面薄型テレビを乗せられるので、さすがにやや大きめ&頑丈なボードである。が、薄さは5.4cmしかなく、37〜42型あたりのテレビの下に置くと、テレビの台座の下にほぼ入り込むかたち。

 結果、これまでの環境にSoundBoardを追加しても、テレビの高さが5.4cm高くなる程度で、「SoundBoardが場所を取ったという感覚がナイ」のである。非常にスマートなイメージで使い始められるSoundBoardなのだ。

正面はスッキリ操作部なし    背面にインターフェースを装備

映画も音楽もスポーツも楽しくなる音質♪

 さて、SoundBoardの肝心の音質は? 結論から言えば、もちろん薄型テレビからのサウンドよりずっと高音質になった。

 具体的に例えると、薄型テレビからの音は一言で言って「薄っぺらい感じ」だった。高音が目立つが低音や中音は弱いという印象。だが、SoundBoardから音が出ると、低音やボーカル域の音がググッと豊かになり、音質的にバランスがよくなったと感じられる。

 そうなってまず気づいたのは、話し声の聞き取りやすさ。アナウンサーやコメンテーターの声がしっかり聞こえてくる。映画やドラマのセリフも同様。あと語学番組のイントネーションも明瞭に伝わってくる。ので「よく聞き取れないなあ」と思わずボリュームを上げてしまうようなことも激減した。

 それから臨場感が高まったこと。スポーツ番組なんかを見ていると、サブウーファーにより重低音が増したことからくる良さがすぐわかる。たとえば以前は単なる声援だったサウンドが、SoundBoardを通すと「人数を感じさせる声援」となって響いてくる。

 外観は薄い板なので、「ちょっとコレ大丈夫?」って感じだが、テレビをONにするとサブウーファーの効きもあって、ヒジョーにイイ感じ。

サブウーファーは底面にあるのダ

 低音も中音も高音もしっかり豊富に出てくるので、映画も音楽番組もライブイベント番組もスポーツ番組も楽しくなる。音質が変わると見えてくる映像の雰囲気も変わり、ずっと価値あるものになりますな。もうすぐロンドン五輪だし、SoundBoardの迫力サウンドでの観戦、楽しみ♪

 ちなみに、MXSP-SB2000のほうはSRSサラウンド機能を搭載している。失われた空間情報を補って臨場感を増すSRS 3D、原音に含まれる低音高調波成分を再生しリアルな低音を感じさせるSRS TruBass、仮想音源位置を上方に上げるSRS Focusの3種類の効果が得られる。

 とくにSRS Focusはイイ感じで効いていると思う。SoundBoardはテレビの下に設置するが、これだとスピーカー位置が少し低めとなり、場合によっては音が下から聞こえてくる印象にもなる。が、SRS Focusにより「音が画面中央から出ているようにシャープに聞こえる」ので、違和感はない。

 音質に関して、個人的には「声も音楽も環境音もよく聞こえるようになった」ということがいちばん有り難い。要は、良く聞こえるから「無闇にボリュームを上げなくなった」ということ。これから夏で、窓を開ける季節。大きすぎないボリュームで十分迫力あるサウンドを楽しめる点でも、SoundBoardは有り難い存在だと思う。

使い勝手はコナレ系で文句ナシ

 実際にSoundBoard(のMXSP-SB2000)を一週間程度使い続けているが、いろいろな部分で使い勝手が良い。独自形状からくる利便や音質の良さ以外にも、いろいろな部分でユーザー本位の使い勝手を追求している製品だと思う。

 まずリモコンによる操作性。たとえばテレビとSoundBoardをHDMI接続し、テレビ側がHDMIコントロール機能(CEC)対応なら、「SoundBoardを意識的に操作する必要がなくなる」のだ。SoundBoard付属のリモコンを使う必要が出るのはSRS機能オンオフのときくらいで、ほかはテレビ付属のリモコンを操作すれば良い───テレビのオンオフでSoundBoardもオンオフされ、テレビのボリューム調整=SoundBoardのボリューム調整という具合に、テレビとSoundBoardが連携動作する。

 要は使い慣れたテレビのリモコンだけで済むってコトですな。HDMIケーブル1本で接続完了だし、操作はテレビのリモコンだけでOKだしで、どこまでもラクに使えるSoundBoardなのである。

 ちなみに、HDMI接続でなかったりHDMIコントロール機能(CEC)非対応である場合、テレビのリモコンとSoundBoardのリモコンを併用することになる。が、じつはSoundBoardのリモコン、テレビリモコンの一部の機能を記憶可能な学習リモコンになっている。

 SoundBoardのリモコンが学習できるテレビリモコンの機能は、電源オンオフ、入力切り替え、ENTER、ボリューム+/−、チャンネル▲/▼となる。チャンネルのダイレクト選局やテレビの機能設定などはできないが、SoundBoard付属のリモコンだけでも、テレビとSoundBoardを操作できるというわけだ。

 でもまあ、今時的な多くの薄型テレビはHDMIがARC対応だったり、HDMIコントロール機能(CEC)対応だと思われる。ので、多くのケースで「テレビとSoundBoardをHDMIケーブル1本で接続でき、テレビのリモコン操作だけでSoundBoardも利用できる」ことになると思う。

リモコンも付属するが、テレビのリモコンで操作可能   本体天板右側にもタッチ式操作部分がある

 あとですね、細かいコトなんですけど、LED表示が目立たないのもSoundBoardのナイスな部分。SoundBoardの前面には動作状態を示すいくつかのLEDが内蔵されているが、操作を行った後5秒程度だけ点灯する。5秒程度経つと全部消えるんですな。ゆえに、部屋を暗めにしての映画鑑賞なんかを全然邪魔しない!! ん〜気分がいい。細かい部分なんだが、ユーザーへの思いやりが感じられる。

操作後すぐ消灯するLED表示。徹底して目立たないスピーカーだ
傷つきにくく掃除しやすいヘアライン加工 薄型テレビの音問題がイロイロ解消

 それと、外付けスピーカーだというのにゴテゴテしないSoundBoardは、見栄えのスッキリ感のみならず、実質的なメリットももたらしてくれる。たとえば単純明快に便利なのが、テレビがちゃんと左右に首振り(スウィーベル)すること。テレビの下に入り込んじゃうスピーカーなので、テレビの首振りを邪魔するようなことは一切ナシ。さらに、テレビの台座とかの上に乗るわけでもなく、フラットな本体なので、掃除がラク。音質とは関係のない部分だが、使う側にとっては大事なポイントですな。

 ちなみに、SoundBoardの本体表面は樹脂製でヘアライン仕上げ。これは敢えてこういう仕上げにしたそうだ。理由は、上にモノを置く製品なので、傷つきにくく、傷が付いても目立たないようにしたことがひとつ。もうひとつは掃除のしやすさを考えてだそうだ。

 てな感じで、2.1chスピーカーの基本部分以外でも、ユーザー本位でキッチリ作られているSoundBoard。これまでなかった機能性を持っていて、さらに細かな部分まで使いやすく作られていて、実際使ってみると「長年続いた薄型テレビの音問題が解消した!!」と喜べる。ので、薄型テレビの音を良くしたいとお悩みの方はぜひSoundBoardに触れてみて欲しい。

 ……どーせ買うならMXSP-SB2000がオススメっすよ〜♪

(スタパ齋藤)

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