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まずスタイリッシュコンパクトデジカメのDMC-FX9。手ブレ補正ジャイロ・超薄型・大画面の系譜ことFXシリーズの最新型となる。撮像素子は600万画素、レンズは光学3倍ズームで、もちろん光学式手ブレ補正ジャイロを搭載している。 薄型LUMIXの高画素版というイメージのDMC-FX9だが、特にイケてるのが新搭載の高精細パワー液晶。これは2.5型というビッグサイズでありつつ表示画素数が20.7万画素もあるという“大型・高精細モニター”だ。例えばDMC-FX8と比べると表示のきめ細かさが倍近くにまで高まっている。実際に画面を見ると、まず大きく見やすく、同時に画像の細部まで非常に鮮明に表示される。また、おなじみのパワー LCD機能(液晶の明るさを40%UPする機能)により、屋外で使っても高精細パワー液晶の見やすさ美しさは同様だ。 コンパクトさ、軽さ、外観の良さ、さらに画素数や液晶の見やすさ、そしてこれらの実用性を極限まで引き出す光学式手ブレ補正ジャイロまで実装したDMC-FX9。コンパクトデジカメに求められる要素を全て満たし、成熟した一台に仕上がっている。
次に、FZシリーズの最新型、DMC-FZ30。LUMIX FZシリーズと言えば、高倍率ズームレンズ搭載デジカメとして定番中の定番で、やはりその魅力は光学式手ブレ補正ジャイロですな。光学12倍ズームレンズ(35ミリカメラ換算で35〜420ミリ相当)を手ブレ補正ジャイロとともに使えるってコトで、スナップから望遠まで非常に幅広い撮影を、手ブレを抑えつつ楽しめる。 で、新型のDMC-FZ30だが、光学12倍ズームレンズや手ブレ補正ジャイロを搭載しているのはもちろん、撮像素子画素数もUPして8メガピクセル機となった。だけではなく、さらなる魅力的機能が盛り込まれている。具体的には、画像が劣化しないEX光学ズームで最大19倍撮影可能(35ミリ換算で669mm、300万画素以下時)、非常に扱いやすくなったフルマニュアル撮影機能、レンズのマニュアルズーム操作ができるようになったこと、それからバッテリー持続時間の向上、そして2.0型フリーアングルモニター(←コレ便利!!)の実装等々。 つーかですね、このDMC-FZ30、従来のFZシリーズ一桁モデルや二桁モデルを既に使っている人にとっては欲しい要素満載。上記の新要素に加えて、実質上さらにズーム倍率を高めた撮影ができるEX光学ズーム機構とか、より高速なAF機構とか、非常に滑らかなVGA動画を撮影できるとか、これまでのFZシリーズをポンと飛び越えられる要素がビシッと入りまくっている。ある意味、FZシリーズの完成形とも言える新機種だ。
新型のDMC-FX9やDMC-FZ30に対し、そのハードウェア的抜け目のなさから物欲をかなり煽られた俺だが、俺が最強に欲しくてたまねえっつーか現時点で予約購入確定であるほどストロングマグナム魅力的だと感じたのが、DMC-LX1。 カテゴリ的にはスタイリッシュコンパクトデジカメとなる。が、DMC-LX1、もうそのよーなカテゴリなんざぁどうでも良くなるほど、どスゲく魅力的なのであるッ!! めちゃ欲しい!! この機種さえ手に入れれば、俺の心の隙間は全部埋まり精神が癒されるとともに、俺のコンパクトデジカメニーズは完全に満たされるのだッ!! 絶対欲しい!! つーか絶対買う!! そして俺の写真ライフはこの夏、確実に昇……え? オマエのコトはいいからそのDMC-LX1の内容を書けって!? あうあうスマンす。では、DMC-LX1をレポっていきたい!!
すなわち!! DMC-LX1こそ我々デジカメファンが所望して切望して渇望してきたけど全然出てこなかった待望のデジカメ!! なぜならば!! 超コンパクトでありつつも28ミリ相当(35ミリカメラ換算)の広角レンズを搭載ッ!! しかも当然光学式手ブレ補正ジャイロも搭載!! さらには操作性の良いフルマニュアル撮影機能も実装!! オマケに広角レンズと非常にマッチングの良い16:9新CCDを採用ッ!! スペックを見ただけで、これからのデジカメ写真シーンの変貌を感じさせる激魅力的機種、LUMIX DMC-LX1が登場したーッ!! はぁはぁ(汗)。 ってまた少々突っ走ってしまったが、DMC-LX1は非常に多くのデジカメファンの要望を満たしてくれる一台だと思う。
第一に広角レンズ。一般のコンパクトデジカメの画角(撮影できる視野範囲の広さ)は35ミリカメラ換算で35〜38ミリ相当くらい。一方、DMC-LX1は28ミリ相当。数値的には数ミリの違いだが、撮った写真から感じる印象がまるで違う。レンズが広角になるほど広い範囲が一枚の写真に収まり、また遠近感が強調されるからだ。 28ミリ相当の広角レンズを搭載したDMC-LX1ならば、例えば狭い場所でも集合写真等を撮りやすい───喫茶店の向かいの席の人々を撮るためにノケゾったり椅子を後ろにズラす必要もない。また、風景を撮ればより広大・ダイナミックに写り、実際に感じる空間の広さに近いイメージの写真を残せる。他、静物を撮るにしても、被写体の迫力を十分に表現できたりもする。 DMC-LX1では広角レンズによる多くのメリットを得られるわけだが、28ミリ相当の広角レンズを搭載しつつ、それが光学4倍ズームレンズなのも嬉しい。具体的には28〜112ミリ相当のレンズになるので、望遠側(112ミリ相当)で撮れば背景のボケ味を生かしたポートレイト撮影にも活用できる。風景によし、スナップに良しで、ちょっとした望遠撮影までカバーするDMC-LX1。広角デジカメとしても、フツー的コンパクトデジカメとしても使えるわけですな。他のコンパクトデジカメとは一味も二味も違う実用性を持ち、かつ、撮れる写真のレンジがググッと広がるのだ。 広角レンズを搭載したデジカメはいくつかあるが、例えばハイエンド機(=大きめだし高価)だったり、コンパクトではあってもレンズ以外の装備が若干弱かったりする。DMC-LX1の場合、他機種を含めて評価しても、もー非常に最高度が高いと言えよう。
例えばそのサイズ。超コンパクト機であるDMC-FX9と比べてもさほど大きくない。ポケットサイズなのである。広角デジカメがポケッタブルってだけで有り難いわけだが、それに加えてDMC-LX1は手ブレ補正ジャイロ搭載。暗めの室内や夕景や夜景を目の前にしても、手ブレを抑えつつ広角撮影(もちろん望遠も)を楽しめるのだ。 また、前述のとおり2.5型(20.7万画素)の高精細パワー液晶を実装しているので、撮影時も再生時も大きな画面で映像を見られて快適であり、表示もすこぶる高精細。一般的なサイズ(2型前後)・画素数(12万画素前後)のモニターを搭載したデジカメと比べると、明らかに別世界的な表示がなされまくりのDMC-LX1なのである。 広角・手ブレ補正・コンパクト、しかも綺麗で見やすい液晶搭載ってことで、とりあえずDMC-LX1最高!! と思った俺だが、実はまだまだDMC-LX1には大きな魅力があった。
一般的なコンパクトデジカメに搭載されている撮像素子は、素子の横と縦の比率(アスペクト比)が4:3だ。なので、撮影すると、基本的にはアスペクト比4:3の写真が得られる。一般のパソコン用ディスプレイと同じ比率ですな。 これに対し、DMC-LX1の撮像素子アスペクト比は16:9で、通常はこのアスペクト比16:9の撮像素子全面を使って撮影する=アスペクト比16:9の写真が撮れる。ちなみにこのアスペクト比、いわゆるワイドテレビと同じ縦横比となる。 16:9のアスペクト比で撮れるメリットとしては、例えば撮った写真をVIERA等のうす型テレビの画面を残さず使って表示できるということがある。のだが、現時点ではそれ以上に“広角レンズの特性をよりよく生かせる”ということが大きいように思う。 どういうコトかと言えば、要は28ミリ相当の広角レンズを使って撮っても、アスペクト比が4:3(一般的デジカメ)だと、広角レンズならではの描写=空間の広がりやダイナミックさを出し切れないのだ。一方、16:9で撮れば、左右にワイドに広がった写真が得られる。同じ焦点距離のレンズで撮っても、アスペクト比の違いで見栄えが全然違うのである。
また、DMC-LX1の場合、ワイドなアスペクト比16:9以外でも、一般的な35ミリフィルムカメラと同じ3:2、それから一般的デジカメと同じ4:3のアスペクト比でも撮影できる。アスペクト比は16:9、3:2、4:3の中から選べるが、選択はレンズ鏡胴部のスライドスイッチで行える。各アスペクト比の使い方としては、例えばパソコン用に使う画像を得る時は4:3で撮り、プリントを前提にした場合は3:2で、ワイドテレビでの表示のためや28ミリ相当の広角レンズの良さを最大限に楽しむには16:9で、使い分けるのが良さそうだ。ちなみに3:2のときは700万画素、4:3のときは600万画素での撮影となる。 が、しかし!! 拙者的印象では!! やっぱ28ミリ相当の画角のキモチ良さを最大限に引き出すには16:9!! これだ!! ちょっと撮ってみたんスけどね、ぶっちゃけ、何を撮っても新鮮。感触としては35ミリカメラで初めて超広角レンズを使った時のような気分。スゲく愉快。従来の写真とはまた別次元の、新たな世界が繰り広げられてヒジョーに新鮮!! それと、実はフィルム式カメラかなり好き(or好きでした)って人の場合(俺もそうっス)、3:2がシックリくる。デジカメではおなじみのアスペクト比4:3の写真とは違って、左右がすこーし広く、そのあたりに銀塩写真特有の味わいがあるからだ。 ちなみに、撮影時にアスペクト比を変更できるデジカメは他にもある。例えば銀塩写真と同じ3:2にできたり、さらにワイドにできたりする機種だ。が、そういった機種の撮像素子アスペクト比は、一般のデジカメと同じ4:3である場合がほとんどだ。銀塩と同じ3:2やワイドな16:9にして撮る場合は、撮像素子の上下を使用しないという方式になっている。ので、銀塩と同じ3:2やワイドな16:9のアスペクト比を重視するユーザーにとっては、せっかくの撮像素子能力(素子数)を十分に活用していないカタチになる。 DMC-LX1の場合は、撮像素子のアスペクト比からレンズまで含めて、真の広角デジカメとしての設計がなされているのだ。まさにリアルワイド!! DMC-LX1は広角レンズの能力を生かし、ワイドな画角での撮影を楽しみ、最も良い結果を得られる“広角派御用達コンパクト機”と言えそうである。っていうかコレはもはや俺超御用達広角手ブレ補正コンパクトデジカメ!! だからぜひ買っていきたい!! 必ず買っていく!! 買わずして屍拾うものナシ!! てな心意気の俺であって、またもや突っ走ってしまってゴメンナサイ。
例えば、その操作性だ。インターフェースは、基本的にはお手軽簡単系機種のDMC-FXシリーズと非常によく似ているので、ぶっちゃけ、FXシリーズユーザーなら買って即使えちゃうだろう。シャッターボタンを押すだけのオートモードもあれば、14種類のシーンモードも使える。なお、シーンモードとして、蝋燭の光の雰囲気を生かすキャンドルモードや、星空など非常に暗い被写体を撮影できる星空モードが新たに加わっている。 ボタン類は、フルマニュアル撮影を行えるぶん、少し数が増えてはいるが、基本的にはモードダイヤルを回して、シャッターを押す。必要に応じて、MENUボタンや4方向ボタンで設定を行うという程度。メニュー表示や設定時の画面表示およびボタンの操作性は、従来のLUMIXシリーズと同様に平易なので、デジカメ慣れしていないユーザーでも戸惑うことはなさそうだ。 でもやはり、広角レンズやワイドCCDが備わった、中〜上級者もソソられがちなデジカメであるDMC-LX1。マニュアル系撮影時の使用感も気になるところだ。 DMC-LX1には、より高度な設定を行いつつ撮影を行えるフルマニュアル撮影機能がある。絞り優先オート露出モード、シャッター速度優先オート露出モード、絞りもシャッター速度もユーザーが決めるマニュアル露出モードを使える。また、AF/AEロックも使えて(専用ボタンあり)、もちろんフォーカスを手動(ボタン等操作)で調整することもできる。 これらマニュアル系撮影機能の使用感だが、本体背面に見えるジョイスティックの操作性が良いことから、なーんかヤケにお手軽。例えばマニュアル露出モードで絞り値とシャッター速度を設定する場合、ジョイスティックの左右で項目(絞り値やシャッター速度)を選び、上下で実際の値を設定する。ジョイスティック上に置いた指を上下左右に少し動かすだけなので、操作にまごつくことがない。 このジョイスティックは、他にもプログラム露出モードでプログラムシフト用に使えたり、マニュアルフォーカスモードのピント合わせに使えたりして、ちょっと凝った撮影をしたいユーザーには非常に便利にできている。 あとですね、前述のとおり、DMC-LX1は2.5型(20.7万画素)の高精細パワー液晶を搭載してるんですな。コレ、大きくて解像度も高い。ので、操作項目の多いマニュアル系撮影モード使用時には、数値や設定状態など各種情報が見やすくて快適だ。マニュアルフォーカス時のアシスト表示(合焦確認用の拡大表示)も見やすいですな。 あ。あとあと、モノとしての手触りが、かな〜りイイっスよDMC-LX1。デザインの好きずきはあると思うが、パッと見、小さなレンジファインダーカメラという感じで、ハイテク機器というよりはむしろいぶし銀風味アリの道具という印象。質感としては全体的に金属ムキ出しな雰囲気で、例えばレンズ鏡筒の削り出しパーツには重厚さが感じられる。ハデさはないが、ちょいと渋さアリで、所々からエレガントな高級感が漂ってきたりもするハードウェアだ。 出ました手ブレ補正機構付き広角コンパクト!! ってコトで最強に欲しくなるDMC-LX1であるが、レンズ能力を徹底的に生かす撮像素子や画像処理エンジンを持ち、実使用感も非常に好感触。また、オーナーを喜ばせるような質感・形状を持っており……ていうかオーナーとして喜んでいきたい!! だから絶対買……あぁまた突っ走りそうになった。 てなわけで、しばらく触った程度で既にDMC-LX1に魅了された俺ゆえ、次回はDMC-LX1を使ってビシバシ写真を撮ってみたい!! 本腰入れて撮ると、さてDMC-LX1、どのよーな力を発揮するのか? 手ブレ補正広角コンパクト機の実力や如何に!? 16:9ワイドCCDの迫力は!? そして最新の画像処理エンジンはどんな感じなのか!? そのあたりを徹底的に検証して、ゆきたいッ!! |
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