ドコモのNEXTシリーズとして発売された、LGエレクトロニクスの「Optimus G」。今回は、NTTドコモで企画を担当した、プロダクト部第四商品企画担当課長の三田泰弘さんに、「Optimus G」のポイントを聞いた。
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NTTドコモ プロダクト部第四商品企画担当課長 三田泰弘氏 |
――いまお客さまは、スマートフォンをどんな基準で選んでいると、ドコモでは認識していますか?
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10月19日に発売された「docomo NEXT series Optimus G」 |
まずは操作性の部分、具体的には、キビキビと動くかどうかということと、どれくらいバッテリーが持つか、ということ。この2点をよく聞かれます。電池の持ち時間に関しては、端末サイズが大きくなればディスプレイサイズも大きくなってくるので消費電力との兼ね合いが出てきます。ドコモでは、バッテリー容量を2000mAh以上のモデルを増やすなど、お客さまのニーズに応えられるように取り組んでいます。「Optimus G」も、2210mAhと、大容量バッテリーを搭載しています。このほか今後発売するドコモの急速充電器「ACアダプタ04」にも対応していますので、よりアクティブに使っていただけると思います。
いまドコモでは、端末メーカー様とともに両者で協議を重ね、タイミングが合えばスピーディーにお客さまの元に製品を提供したいと考えています。「Optimus G」は、冬よりも早い段階で準備ができたので、秋モデルとして発表し、10月19日から発売されました。
――スピーディーにというのは、加藤薫新社長が掲げているスローガン「スピード&チャレンジ」も影響しているのでしょうか?
はい。出せるものはいち早くお客さまに提供しようというスタンスで取り組んでいます。これはNEXTシリーズ、withシリーズを問わず全体に当てはまることです。
――「Optimus G」に関してはどんなところが特長でしょうか?
まず「Optimus G」は、ハイスペックというところが最大の特長だと思っています。そうしたところからも、スペックを重視されるお客さまに魅力を感じていただければというのが第一です。20代〜30代でスペック重視のお客さまに響いてくれればと思っています。
お客さまの反応としては、弊社が8月28日に行なった発表会、9月18日に行なわれたLGエレクトロニクスさんの発表会、そして10月2日〜6日まで幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN」で、タッチ&トライのイベントを行ないました。私自身が説明員として立ってお客さまと直接やり取りした中では、スペックが高いところはご存じの方が多く、直接触っていただき、「動きがいいですね、サクサクですね!」という嬉しい感想をいただいています。今後はスペック志向の方だけでなく、幅広い層のお客さまにアピールをしていくことが大切で、それには具体的な利用シーンを訴求する必要が有ると思っています。
たとえば「Optimus G」には、再生中の動画をズームイン/ズームアウトができる「ライブズーム」という機能があります。この機能をタッチ&トライの場でお客さまに見ていただくと、「スゴイですね、スマートフォンでこんなことができるんですか!」と、喜んでいただけるんですね。こうした新しい利用シーンというものをどうやって伝えていくか、こういう機能がこんな場面で使えますという提案を、積極的に訴求していきたいと考えています。
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再生中の動画をズームイン/ズームアウトできる「ライブズーム」機能 |
――企画を担当された三田さんが、個人的にこんな場面で使ってみてください、というのがあると思うので、ぜひ教えて下さい。
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取ったメモを表示したまま別のアプリが起動できる「Qメモ」機能 |
動画のズームイン/ズームアウトでしたら、子供がスポーツをしている場面、たとえば運動会やサッカーチームの試合などで、競技をしている様子を撮影しますよね、「Optimus G」で。その録画した動画の再生中に特定の箇所をもっと大きくして見たいときがあると思うんです。そういう場面で使ってみたらいいのでは、と思っています。
このほか「Optimus G」は、手書きメモの機能が充実してます。たとえば「Qメモ」と呼ぶメモ機能は、素早く起動して、手書きでメモが取れます。そして取ったメモを表示したままにしておいて、電話の発信操作やWebページのブラウジングといった別のアプリが起動できます。たとえばメモをした電話番号を見ながら電話をしたり、調べたいキーワードを表示した状態のままWebページの検索ができます。同様のことは、従来はどこかにメモをしておき、それを見ながら電話をしたり検索をしたわけですが、そういうことが「Optimus G」の「Qメモ」とアプリの組み合わせで完結します。こういう機能も便利なので、ぜひ体験していただきたいですね。
――LGエレクトロニクスというブランドは、まだ日本のユーザーに認知が進んでいないと思いますが。
LGエレクトロニクスは、技術力でとても高いものを持っていると認識していまして、とくにLTEの技術に関しては、特許の保有数も世界でトップクラスと聞いています。ここ1年ぐらいでは、昨年冬にXiスマートフォンのラインナップとして発売した、4モデルのうちのひとつが「Optimus LTE」ですし、今夏に発売した「Optimus it」は、コンパクトながら日本仕様にもすべて対応したwithシリーズのモデルとして、お客さまからポジティブなフィードバックを多数いただいています。徐々に認知が広がりつつあり、「Optimus G」も後押ししてくれるものと思っています。
――繰り返しになるかもしれませんが、ユーザーにはどんなところを使ってみて欲しいですか?
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そうですね。まずはキビキビと動くところでしょう。そしてQメモとか動画のズームイン/ズームアウトによって、ハイスペックな機種だからこそ楽しめる機能やサービスがあることを感じていただきたいですね。そうしたことで、先進層の方から幅広い層へのお客さまへ広がって行ければと思っています。
――このほか新サービスにも対応していると聞いています。
「しゃべってコンシェル」のキャラクターを変えられる機能は、アップデートで対応する予定です。また来年spモードメールを改良し、ドコモクラウドと連携させた「ドコモメール」、dゲームやdショッピングなどにも対応していく予定です。
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いま店頭に並んでいるモデルとしては、最強のスペックと、新しい提案を盛り込んでいる「Optimus G」。ぜひ店頭で手にしてみていただきたい。
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