スタパ齋藤
自称、衝動買い技術者。収入のほとんどをデバイスにつぎ込みつつ、ライター稼業に勤しむ。著書にインプレス刊「スタパ齋藤の俺はハマリ者!!」。
■ケータイWatch スタパトロニクスMobile
渡辺智子
フリーアナウンサー、キャスター。現在ノートパソコン購入を 検討中。運命的に番組でスタパに出会う!
所属:ライムライト
■智子の成長日記

■レッツノートが生まれて今年で10年!!

 ていうか知ってました、レッツノート生誕10周年って。俺とかこないだ知りましたよ。10年目なんだぁそうかぁ〜なんて呑気に知ったわけなんスけど、考えてみれば、レッツノートシリーズにはアレコレと深い思い出があったりする拙者。
 パナソニックのレッツノートシリーズは、1996年のレッツノートAL-N1が初代機種となる。俺もこのモデル買ったんスけど、当時としては集中的に使い込んだ記憶がある。次から次へのWindowsノートPCが登場するなか、濃いグレーの本体に白いキーボードを実装したコンパクトなAL-N1には、ユーザー(というかオーナー)心をくすぐる独自の魅力があったし、使い勝手も良かった。  次に買ったレッツノートは、非常に印象的なマシンとなったレッツノート・ミニ(AL-N4)。コレがですねぇ〜チョー小さくてですねぇ〜カワイくてですねぇ〜、しかも!! トラックボール実装!! AL-N1をギュッと凝縮してモバイルサイズにしてトラックボールで、他機種とは一線を画する斬新さと実用性を兼ね備えたモバイルノートPCであった。
 その後、2スピンドルノートのレッツノート・エース(A44)を買い、なーんかパナソニック製パソコンづいている拙者だなぁと思いつつも、さらにパナコムLCW(やや業務向けのデュアルディスプレイ対応デスクトップPC)なんかにも手を出しつつ怒濤の強靱さを誇るタフブックシリーズを羨望の眼差しで見つめたりしていた。ちなみに現在は、レッツノートR3とタフブックCF-18を愛用中である。






タフなモバイルといえば、
レッツノートしかねえ!


 さておき、多数のパナソニック製パソコンを使ってきて思うのは、どのマシンからも強い(メーカーの)気合が感じられたことだ。が、この“気合”というのは、実際に使ってみないとわからないようなものかもしれない。例えば外見的に斬新だとか珍しいギミックが搭載されているとか、そういうのではない。もっと地味……だが、マシンを買った人間がしみじみ感じるような“作り手の熱意”だと思う。
 細かい話は省くが、総じてパナソニック製パソコン、特にレッツノートシリーズは“ユーザーの視点から開発された”というイメージが強い。具体的には、より小さくとか、より軽くとか、あるいは小さく軽くするが実用性は決して落とさないとか。「開発コンセプトが○○だから、この部分はお客様側で工夫していただいて……」とかゆー妥協が見あたらない。
 拙者が現在使用中のレッツノートR3なんかを見てもそう。激軽くて激小さくてモロにモバイル向けなのだが、それが表面的なものではないのだ。その小ささ軽さを実現するためにノートPCとしての実用性を犠牲している、みたいな印象は全然ナイのであり、すなわち便利なのであり、毎日リビングで活用中なのであり、家族の者とR3の奪い合い状態なのであってじゃあ新しいレッツノートRシリーズ買うかしょうがねえなぁとか考え中と言えよう。って話がよくわからねぇ方向に向かっているので、閑話休題。
 レッツノート生誕10周年である。
 そして時期的に2006年夏モデルが登場。普段から気合入ってるレッツノートの10周年モデル……ってコトは、いつもより余計に気合が入っております〜状態のハズ!! てなわけで早速実機を一通り触ってみたら、おお!! またスゲく気合入れた新型がズラリと。
 とりわけ拙者の目を引いて心を惹いたのは、レッツノートY5。14.1型・SXGA+液晶ディスプレイを搭載した、いちばん大きなレッツノートちゃんなのであるが、コレがキてる!! マジでキてるので、以降、レッツノートY5についてアレコレとご紹介していきたい。


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■レッツノートY5はド根性で怒濤なノートPC



2006年夏のフラッグシップモデル、Y5

2006年夏のフラッグシップモデル、Y5

天板を初めからくぼませているデザイン。これを成型できるのは世界で一社しかないそうだ

天板を初めからくぼませているデザイン。
これを成型できるのは
世界で一社しかないそうだ


パナソニックのレッツノートシリーズは全部で4機種ある。
 具体的には、モバイル向けとしてRとTがあり、Rは10.4型液晶搭載のポータビリティ重視マシンで、Tは12.1型液晶搭載のビジネスモバイルマシンとなる。さらに、2スピンドル(つまりHDDに加えて光学ドライブを実装した)ノートとして、12.1型液晶を搭載したオールインワンノートのWと、14.1型液晶を搭載した大画面オールインワンノートのYがある。
 のだが、結論から言うと、RでもTでもWでもYでも、どのレッツノートでもモバイル使用が現実的だったりする。例えば旧機種となるが、レッツノートY4の質量は約1530グラム。このテのオールインワンノートとしては世界最軽量だったりした。もちろん、YシリーズよりコンパクトなW、T、Rそれぞれのシリーズはもっと軽い。
 また、モバイルに必要な本体剛性もシッカリと持ち合わせている。液晶パネル裏面には、独自のマグネシウム合金製ボンネット構造天板を採用しており、例えば満員電車の中でグイッと押された程度じゃ歪んだりヘコんだり壊れたりしない。どの機種もタフなのだ。
 それと、バッテリー持続時間もレッツノートシリーズの大きな特徴と言える。つまりどのモデルもバッテリーがヤケによく持つんですな。具体的にはR4なら約9時間、T4なら約12時間、W4なら約8時間、Y4なら約7時間使える。どの機種も、一日中たっぷりとコキ使える。
 旧モデルでもノートPCとして十二分の実用性を備えていたわけだが、しかし!! 新型はさらに磨きがかかった。特にY5が磨かれまくり!!
 例えば、最新ハイエンド・レッツノートとなるY5は、旧機種のY4よりもさらに軽い。約1530グラムだった質量が1490グラムになり、片手でツイッと持ち運べる。加えて、バッテリー持続時間が延び、約7時間→約9時間に!! イキナリ2時間延長!! しかもボディ剛性も高まった。Y4は“50kgfの加圧振動試験をクリア”し、その頑丈さが評判となった。が、Y5はこれが“100kgfに耐える”までに進化。もースゲく圧迫に強くなったわけですよ旦那!! 超寿司詰めの満員電車内でもへっちゃらな感じなんですよ奥さん!!




新設計のシェルドライブ部分は、なんと超軽量59.5g。こういう地道な努力でさらなる軽量化を実現しているのダ。

新設計のシェルドライブ部分は、
なんと超軽量59.5g。こういう地道な
努力でさらなる軽量化を実現しているのダ。


 だがしかしッ!! 単に軽くなって電池がより長くもつようになって耐衝撃・耐圧迫性能が高まっただけではないのダっ!! じじじ実は、ななな何と、CPUとしてIntel Core Duoプロセッサが載っちまってやがるのであるッ!! コレ、Y5、たぶん、世界最軽量であるとともに世界最タフで超ッ速であって世界最ラク&快適にモバイルできるノートPCかもしんない。
 拙者の興味本位で、開発者に対して「どうやって軽くしつつバッテリー持続時間を長くしつつ強靱にもしつつCore Duo搭載にできたんですか」と訊いたら、「ただひたすら……根性です」とのこと。ありとあらゆる省電力化技術の投入はもちろん、液晶パネルやボンネット構造を薄くしたり形状を変えたり、光学ドライブ(のシェルドライブ)として超軽量のものを新開発したり、あるいは細かなパーツの小型化・軽量化をこれでもかーッ!! と積み重ねまくって、Y5が生まれたんだそうだ。

 てゅーかフツーに驚きますよY5。Core Duo搭載で1.5キロ切ってて9時間使えて100kgfで2スピンドルで14.1型って。何ソレ、マジすか!? と。他に類を見ない気合大盛りノートPC……もとい、開発者の根性から生まれた怒濤のノートPCだと言える。
 ところが!! しかしッ!! Y5にはさらなる“驚異的な性能”があった。何っ!! そこまでヤルのかァっ!! というほどの実用性能が、である。


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■水こぼしちゃっても、ダイジョーブ!!



ここ全体が防滴設計!

ここ全体が防滴設計!


 いきなり結論から言えば、レッツノートY5は、“キーボード全面防滴”を実現してしまった。ていうか実現してくれたんだよ驚いたろアニキ!! 喜んじゃうだろブラザー!! というコトなのである。
 すなわち、万が一、キーボードにコップ1杯程度の水をこぼしちゃっても、壊れない。ホントにコップの水かけてみたけど、壊れない。何事もなかったように動作し続けた。
 例えば喫茶店でちょいとネットに接続するとか、会議中に紙資料を回すとか、小さな子供が周囲でキャーッと騒いでるとか、モバイル時にありがちな光景。そんな光景の中にいつもある不安材料と言えば、作業中にかたわらにおいたコップの水。これがノートPCにパシャッ、なんてかかったら、パソコンお釈迦ですよオシャカ!! 内部に水が侵入してマザーボードごと交換修理っすよ!! 動作中にそーゆー故障したらHDDがクラッシュする可能性も高いんすよ!! ていうか!! 修理代マジでスゲく高いっスよ!!




ああ〜、ヤメて奥さん! 水なんてかけないで

ああ〜、ヤメて奥さん!
水なんてかけないで


 でも、レッツノートY5の場合、ヘーキ。キーボード面にベシャ〜ッと水がかかっても、壊れない。また、この防滴性能は“キーボード面防滴”であり、丸型のタッチパッドや光学ドライブ周辺を含め、水がかかっても壊れないように作られている。
 なーんでソコまでしますか? と訊いてみたところ、実際のところ、けっこーいらっしゃるんだそうだ、レッツノートに水こぼして故障の憂き目に遭った方が。そうなると、前述のとおり、十中八九はマザーボードを始めとする主要回路が破損したりして、修理代金も非常に高額なものとなる。その時、そのトラブった方は、もうヒジョーにガッカリされるそうだ。何しろ愛用のレッツノートを壊しちゃって、HDD内のデータを利用できない以上にHDD自体がヤバかったりして、しかも、と〜ってもお高くつく。
 メーカーとして、そういうケースまでも考え、じゃあ万が一の事態に対応できる防滴レッツノートを開発しようということになり、初めてこの“キーボード全面防滴”が搭載されたのがレッツノートY5なのだ。



ダンナ、心配ご無用ですゼ。ウォータースルー構造で水がきちんと抜けてくでしょ!

ダンナ、心配ご無用ですゼ。ウォータースルー構造で水がきちんと抜けてくでしょ!

 ちなみにこの防滴性能は、あくまでも万が一の事故から大切なPCおよびHDD内のデータを守るための“緊急措置的な性能”である。なので、もし水をキーボード部分にこぼしちゃったら、正常にレッツノートを終了して点検に出そう。防滴性能があるからと言って、敢えて水回りで使ったりしてはダメであり、どーしても水辺や雨天屋外や船上なんかでPCを使いたいならタフブックシリーズを選ぶべきだ。
 にしてもレッツノートY5のキーボード全面防滴性能には驚く。とともに、ユーザーにとって非常に有り難い安全性を備えてくれたモンだなぁと思う。ヘビーにモバイルするユーザーにとって、ぜひあって欲しい性能が、このレッツノートY5に実装されている。。


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■より安心して使えるノートPC



BIOS段階で設定できるセキュリティ項目

BIOS段階で設定できるセキュリティ項目

 ところで、ノートPCの故障やトラブルの三大原因って何か知ってます? 一に落下、二に圧力、そして水、なんだそうだ。
 落としちゃって壊しちゃった、あるいはヒビが入った、なんてケースはよくありますな。満員電車でギュウギュウ押されて、ふと気づいたらノートPCの本体接合部が開いた割れたor液晶がイッたってのもよく聞く。コップの水こぼして故障、なんて話も時々。レッツノートY5の場合、これら原因から本体を守る設計・工夫が多々施されている。
 例えば落下に関しては、レッツノート全機種で“30センチ非動作落下試験”が行われている。非動作時、30センチの高さから落下させるというもので、これを本体の26面に対して行い、耐衝撃性能へと結びつけている。ホレ、カバンの中にノートPC入れてんの忘れて、不意に地べたや床にカバンをポンと置いちゃうことがあるじゃないスか。そういう場合でもヒヤリとしないで済む。
 あるいは圧迫に対するタフさ。2006年夏モデルのレッツノートシリーズは全て“耐100キロ級”のボディを持っている。満員電車の中でも安心であり、うっかりと本体上にドンと紙資料なんか置いちゃった場合でも安心できるというわけだ。こういった“日常に潜む小さな危険”まで考慮して開発されているがレッツノートシリーズなのである。
 あ、小さな危険と言えば、HDDクラッシュの原因。ノートPCでHDDクラッシュが起きがちな理由、何だか知ってました? 実は動作中に加わる小さな衝撃がHDDクラッシュの要因なんだそうだ。例えば、ノートPCの電源を入れたまま、ちょいと場所を移動したりノートPCの置き場所を変えたりする。ノートPCを丁寧に扱っているつもりでも、HDDおよびそのヘッドにとっては、大きなストレスとなるケースが多いという。また、そのストレスが何度も続くと、HDD表面に小さな傷ができたりして、最終的にはそれがデータ消失やHDDクラッシュ等のトラブルにつながる。
 レッツノートシリーズのY5、W5、T5では“10センチ動作落下試験”が行われており、また、全レッツノートシリーズに内蔵されるHDDは衝撃吸収材で保護されている。ので、上記のような“HDDに対する度重なるストレス”に対し、やはりタフにできているのだ。
 一方、データ的なセキュリティに関してもタフなレッツノートシリーズ。セキュリティチップにより、HDDに書き込まれる暗号化データと暗号鍵を個別にできるので、例えばレッツノートを盗まれてHDDを解析されるようなコトがあってもHDD内のデータ盗用は困難だ。あるいはパスワードやSDメモリーカードによるセキュリティ───起動制御やポート・スロット類の有効・無効を設定できるので、情報漏洩やレッツノート自体の無断利用や悪用を強固に防ぐことができる。

 それとですね、新しく搭載された“バッテリーの超寿命化技術”がちょいとイケてます。これ、エコノミーモードと言って、バッテリー充電時に容量の80パーセントまでしか充電しないというもの。バッテリーは満充電にする時に“傷む”のだそうで、敢えて満充電にしないことで、バッテリー寿命を従来の約1.5倍に延ばしているという。
 ってコトはですよ、例えばバッテリーの買い換えを3年間に2本してたとして、これが3年間に1本で済むわけですな。バッテリーってけっこー高いスからねえ……懐に優しい技術ですなコレ。それに、レッツノートY5の場合、バッテリー持続時間が9時間もあるので、その80パーセントと言っても7時間以上使える。エコノミーモードにしても十分長時間使えるのである。




Y5は横から見ても美しい! なぜならバッテリー部分の突起がなくなったからなのダ!





オプションのオートリプリケーターを使えば、モバイルからデスクユースに即変身



マイレッツ倶楽部モデルで用意されているカラー天板は、レッド、ガンメタリック、メタリックライトブルー、ギャラクシーブラック、そして標準のシルバーフェザーで、計5色

マイレッツ倶楽部モデルで用意されているカラー天板は、レッド、ガンメタリック、メタリックライトブルー、ギャラクシーブラック、そして標準のシルバーフェザーで、計5色

 レッツノート生誕10周年目、初代レッツノートを使っていた10年前の俺がY5を見たらひっくり返っちゃいますな。大画面の全部入りノートだっつーのに、1.5キロを切る軽さ。バッテリー持続時間なんか人間のほーが参ってしまうくらい長い。さらに耐100キロ級の頑丈さであってしかもキーボード全面防滴!! これに加えてCore Duo搭載とキた!! ……あとあと、レッツノートの通販サイト「マイレッツ倶楽部」で選べるカラー天板モデルも実は大きな魅力。Y5は5色から、W5とT5は14色から、R5は11色から、多彩なカラーを選べる。どーせ買うなら好きな色を!! ていうか好みの色のノートPCって、楽しみながら使えてマジ楽しいっスよ。





拙者とともに、タフであれ!

 てなわけでレッツノートY5。モバイルに求められる性能───ラクに持ち歩けること、長時間快適に使えること、そして安心して携帯できること。これら全てをビシッと押さえたこのマシンは、ノートPCを必要とするユーザー全員にとって“絶対チェック!!”な一台だと言えまくれよう。

★1 防滴範囲はキーボード全面(側面、バッテリー部、スピーカー部、DVDドライブが開いた状態は対象外)。本製品の防滴性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。予めご了承ください。水をこぼしたら、必ず点検(有償)に出してください。
★2 天面と底面全体に均等に980N{100kgf}で圧迫した状態で振動を加える加圧振動試験を実施。松下電器株式会社技術実験室にて、非動作時。本製品の頑丈性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。




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■関連リンク
・パナソニック パソコン総合
 http://panasonic.biz/pc/top/

・マイレッツ倶楽部(ダイレクト販売)
 http://www.mylets.jp/

・レッツノート10周年記念キャンペーン
 http://panasonic.jp/pc/10/

■関連情報
・松下、「Let'snote」新製品発表会
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0425/pana3.htm

・松下、1.5kgを切る14型SXGA+液晶ノート「Let'snote Y5」
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0425/pana1.htm

・松下、Core Solo U1300搭載「Let'snote W5/T5/R5」
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0425/pana2.htm