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関西に根付いた通信会社のクラウドサービスとは

関西の商慣習は関東と違う、としばしば言われる。とはいえ、デジタルは世界の共通言語だし、クラウドサービスは、海を飛び越えて提供されている。果たして関西の商習慣が、クラウドサービス提供にどのような違いをもたらしているのだろうか。

関西に根付いた通信事業者の株式会社ケイ・オプティコムは、「関西ではコストパフォーマンスにシビアです。そして、なにより人と人の信頼関係が取引でも大事です」と、語る。

関東で生まれて育ち、現在も関東に在住している筆者が、今回の取材で気づいたのは、関東と関西で、クラウドサービスの営業姿勢が、かなり異なっているということだった。それはかなりの驚きでもある。その驚きをお伝えしよう。最初からいってしまうが、「関西には関西のクラウドがある」。

関西に根付いた通信会社のクラウドサービス

法人営業第3チームの松下景氏

今回は、大阪の中心のまた中心である中之島のケイ・オプティコムで、同社が提供するIaaS型クラウドサービス『ニフティクラウド for KOPT』について取材した。お話をお聞きしたのは、法人営業グループ 営業推進チーム 黒田誠治氏と、法人営業グループ 法人営業第3チーム 松下景氏。黒田氏からは、『ニフティクラウド for KOPT』のサービス内容全般とアドバンテージを、松下氏からは、クラウド営業の最前線の状況を聞くことができた。

ケイ・オプティコムは、関西電力系の通信会社であり、関西一円で知名度が高い。個人向けサービスでは、「eo光」がよく知られているが、法人向けサービスも、「ビジネス光」としてインターネット接続サービス、VPNサービス、専用線サービス、データセンターサービス、ソリューションサービスなどを展開。 中小企業向けには「オフィスeo光」も提供している。

営業推進チームの黒田誠治氏

そのケイ・オプティコムが2012年に開始したIaaS型パブリッククラウドサービスが『ニフティクラウド for KOPT』だ。関西でもクラウドの需要が急激に高まっていることを受け販売開始したサービスで、名前のとおり、ニフティのクラウドサービス「ニフティクラウド」のOEMとして提供している。初期費用なしで、最小プランで1時間7.35円の従量課金から利用できる。

最大2カ月無料キャンペーンを実施しているのも特筆事項。クラウドが初めて、という人にも、まず使ってもらえ、合わないようならそのままやめることもできる。気軽に試せるから、ハードルがとても低い。現場の技術者が使い勝手を一時的に体感することができるため、本格導入の際も自信を持って臨める。

クラウドでコストを最適化

クラウドを導入するメリットとしては、まずサーバを迅速に用意できる点がある。通常の物理サーバを調達すると、選定から納品、設定まで、場合によっては2カ月掛かったりするということがあるが、『ニフティクラウド for KOPT』ならコントロールパネルでボタンを押すだけで新しいサーバが追加できるため、ビジネスチャンスを逃さない。

月額課金だけでなく、従量課金でコストを最適化できる点も大きい。通常の物理サーバでは、最大稼働時に合わせたスペックで構築するため、最大稼働時以外のときにはオーバースペックなシステムとなる。クラウドであれば、最小スペックで動かして、必要になったら大きくできるので、コストを最適化できる。また、必要なくなったら、すぐにでもやめられるので、撤退も容易なのだ。

それだけでなく、運用面のメリットも大きい。通常の物理サーバでは、リプレースなどを考えた計画が必要だが、当然ながらクラウドではリプレースについて考える必要がない。また、システムの保守人員を確保できない企業も多くあるが、そうした悩みを抱えている企業にもおすすめだ。

国産・安心・使いやすさの『ニフティクラウド for KOPT』

『ニフティクラウド for KOPT』の特長として国産・安心・使いやすさが挙げられる。まず、第1に国産であること、つまり国内のデータセンターにサーバがあることだ。黒田氏は「われわれは関西密着の企業なので、データセンターが国内にあることでお客様に安心してもらっています」と、語る。また、安心という点では、実際の運用への信頼や、最近導入された99.99%のSLAなどの面も大きいという。さらに、ユーザーインターフェイスがわかりやすい。コントロールパネルが分かりやすく、直感的な操作が可能なため、初心者でも導入のハードルが低い。

このような特長のある『ニフティクラウド for KOPT』に対する関心は高く、利用者が徐々に増えてきていると黒田氏は説明する。当初は、クラウドサービス利用に親和性が高いと言われているゲームやWebサービスなどが多かったが、最近は社内システムでの利用も増えてきた。システムリプレースのタイミングで社内システムをクラウドに移す事例もしばしばあるという。

閉域網でクラウドとつなげるから安心、サポートサービスも人気

『ニフティクラウド for KOPT』ならではのメリットを語る松下氏。その熱さは、さすが最前線の営業ならでは

さらに、通信事業者らしいサービスとして、閉域網や専用線で『ニフティクラウド for KOPT』とユーザー企業とを直接結ぶサービスがある。通常、クラウドを使うには、インターネット経由になるが、代わりに閉域網で接続するため、社内サーバと同じようにセキュリティの心配なく使える。セキュリティを担保しながらパブリッククラウドの利点も生かすといういいとこ取りも可能だ。さらにケイ・オプティコムがクラウドと回線をワンストップで提供するので、窓口が一元化でき、利用メリットは大きい。

そのほか、サーバのセットアップや運用の人員が不足している企業に向けて、独自の『クラウドサポートサービス』も提供している。IaaSのサービスでは、OSまでが用意されて、その上のセットアップや運用はユーザーまかせとなる。そこがIaaSの自由な部分でもあるが、経験のある技術者がいないと難しい。そこで、『クラウドサポートサービス』では、OS・ミドルウエアのセットアップや、サポート、アップデート、稼働監視、障害対応などをケイ・オプティコムで請け負う。『クラウドサポートサービス』の利用価値はかなり高いようだ。

関西では「人と人の信頼関係」が重要

こうしたように、もとのIaaSだけではなく、他サービスやサポートを付けられるのが『ニフティクラウド for KOPT』の独自のカラーといえる。さらに担当営業が付いてお客様と対面営業することも特長だ。そのようにお客様の声を直接伺いながら営業している中で、企業がクラウド利用に躊躇している点の1つに、データ消失に対する不安があるという。そうした点については、トリプルミラー構成によるデータ保護など『ニフティクラウド for KOPT』の信頼性をきちんと伝えることで、不安を取り除く。必要であれば、バックアップの方法も提案している。

「最大2カ月無料」など、ベタなプロモーションも、関西では有効だ
一方で、「クラウド」という言葉が広まるにつれて、「クラウド=SaaS」と認識しているお客様が多く、『ニフティクラウド for KOPT』のようなIaaSを紹介しても、何に使えばいいか分からないというお客様が非常に多いという。「そういったお客様であっても、ヒアリングでニーズを汲み取り、どうしたらお客様のやりたいことを実現できるかを一緒になって考え、時にはソフトウエアを含めた提案を行うことで、すぐに利用できないIaaSをうまく活用できるようにお手伝いをしています」と、松下氏は語る。

冒頭でも紹介した「関西では人と人の信頼関係が重要」という商慣習が、ケイ・オプティコムの営業スタイルに影響を与えている。「対面営業が重視されますし、サポートでも、電話サポートの窓口を用意して、人がきちんと対応しています。」と、黒田氏。また、松下氏は「トラブルがあると、会社の窓口ではなくて担当営業の携帯に直接電話するお客様もいらっしゃいます。携帯に登録してあるんですね。会社宛ではなく、営業担当者宛ということです。こうした感覚は、関西独特のものだと思います」と、語る。

クラウドサービスというと、人間が介在する割合が減っていくようなイメージがある。確かにサーバやネットワークの管理者を自社に多く用意しなくてもよくなるからだ。それだけにクラウドサービスの選び方は、「人間の選び方」が決め手といえる。対人営業を重視する関西の商習慣を熟知した『ニフティクラウド for KOPT』は、まさに「人間で選ぶクラウドサービス」なのだ。