近頃話題の「ブラウザゲーム」をご存じだろうか?おおざっぱに言えば、インターネットブラウザだけで遊べるお手軽なゲームのこと。最近話題のソーシャルゲームなどもブラウザゲームの一種だが、日本では、いわゆる「村ゲー」と呼ばれるゲームを指して使われることが多い。「村ゲー」とは、ユーザーが自分の村や町などを開発しつつ、ユーザー同士が同盟を組んで戦争を行なう戦略シミュレーションタイプのブラウザゲームだ。

iPadや最近のスマートフォンでも遊ぶことができる

ちょっとした時間を見つけてプレイできるのがブラウザゲームの利点。動作環境として正式対応してはいないが、iPadや最近のスマートフォンなどでも遊ぶことができる

ブラウザゲームには2つの大きな特徴がある。1つは、ブラウザが起動する環境ならプラットフォームを選ばず遊べること。もう1つは、施設を建設したり、兵隊を訓練したりといった面倒な部分はプレーヤーが指示を出すだけですべて自動で行なってくれるので、極端な話、一日に1,2分程度の短い時間でも気軽にプレイできる。しかし、その気軽さからは想像できない、深いゲーム性が多くのファンを魅了している。

スクウェア・エニックスとYahoo!ゲームが8月からサービスを開始した「戦国IXA」も、そんな戦略タイプのブラウザゲームだ。プレーヤーは戦国時代の有名大名の家臣となり、自分の領地を育て、同じ国の仲間たちと天下一を目指して戦う。1つのサーバーに何千人というプレーヤーが集い、同時多発的に戦えるのは、ブラウザゲームならではの醍醐味だ。そこには駆け引きや、仲間同士の熱い連携がある。時には数分を争うスリリングな展開も起こりうる。さらに、戦国IXAはプレイの基本料金が無料!なので、どんな人でも気軽にプレイできる。

今回は、戦国IXAを実際にプレイしながら、ゲーム内容やプレイのコツについて解説していこう。

「戦国IXA」をはじめてみよう!大名家を選んで、戦国時代に突入!
Yahoo!JAPANのIDを持っていれば、ものの数秒でゲームを開始できる

Yahoo! JAPAN IDを持っていれば、ものの数秒でゲームを開始できる

「戦国IXA」はスクウェア・エニックスとYahoo!ゲームが共同でサービスを行なっている。オークションやショッピング、メールなどで利用しているYahoo! JAPAN IDを持っていれば、Yahoo! JAPANにログインするだけで、煩雑な登録作業などは一切なしにいきなりプレイ可能だ。料金は無料

ゲームをスタートすると、まずサーバー選択画面に入る。グラフィックスにこだわりの強いスクエニらしい、かっこいいムービーをひとしきり観賞したら、いよいよサーバー選択だ。サーバー名の横の日付がサーバーオープン日で、基本的には一番日付の新しいサーバーを選んでおけば問題ない

「戦国IXA」では1回のプレイ期間が約6カ月と決まっていて、その期間が終わればサーバーはリセットされて、全員が城主レベル1から再スタートする。オープンの時期が早いサーバーでは、すでにある程度ゲームが進んでいてプレーヤーのレベルも高いので、その中で遊ぶのは初心者には少々敷居が高いだろう。その点新規サーバーなら、自分と同じレベルのプレーヤーが集まっているので安心だ。もちろん、知り合いがいるから既存サーバーへ入りたいというなら、途中参加も可能。1つのアカウントで、複数のサーバーに領地を持つこともできる。

  戦国IXAのゲームの流れ。  
 

戦国IXAのゲームの流れ。理屈の上では、オープンしたばかりのサーバーでプレイを始めることで、他のプレイヤーと横並びの状態で競うことができる

 

サーバー選択の次は、所属する国と最初にもらえる武将カードの選択だ。史実に関係なく好きな国と好きな武将を自由に選べば良いし、むしろそれが既存の戦国ゲームにない魅力だ。ここで選ばなかった武将カードもあとで入手できる可能性があるので、まずはノリで選んでしまおう。逆境好みの筆者は、一番育てがいがありそうという理由で「明智光秀」を選択してみた。

【最上家】大名:最上義光 【上杉家】大名:上杉謙信 【北条家】大名:北条氏康 【武田家】大名:武田信玄

【最上家】
大名:最上義光

【上杉家】
大名:上杉謙信

【北条家】
大名:北条氏康

【武田家】
大名:武田信玄

【徳川家】大名:徳川家康 【織田家】大名:織田信長 【浅井家】大名:浅井長政 【足利家】大名:足利義昭

【徳川家】
大名:徳川家康

【織田家】
大名:織田信長

【浅井家】
大名:浅井長政

【足利家】
大名:足利義昭

【毛利家】大名:毛利元就 【長宗我部家】大名:長宗我部元親 【大友家】大名:大友宗麟 【島津家】大名:島津義久

【毛利家】
大名:毛利元就

【長宗我部家】
大名:長宗我部元親

【大友家】
大名:大友宗麟

【島津家】
大名:島津義久

各大名家を代表する大名たち。プレイヤーが忠誠を誓う人物である。ちなみに、ゲーム途中でほかの大名家に寝返ることも可能

城を作る方角は、所領マップのどの辺りに自分の城を構えるかを決めるものだ。城の位置は選んだ方角の地域からランダムで決まり、ぶっちゃけ運次第なので、やはり深く考えずに選ぶのが吉。こちらは「今年の恵方はどっちだったかな」と考えつつ、適当に北西をチョイス。

自分の分身である城主の名前、国と方角、武将カードが決定すれば準備は終了だ。早速ゲームをスタートしよう。

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目指せ富国強兵!まずは「内政」で自分の領地を繁栄させる!

ゲームをスタートすると、まずは自分の主人となる大殿様に謁見し、城主に任命される。これであなたも一国一城…とまではいかないまでも、一城の主となったわけだ。

まずは大殿様に「チュートリアルをせよ」と仰せつかるので、言われたとおりに画面右上の「チュートリアル」ボタンから実行しよう。美形小姓の言うとおりに作業をこなしていけば、ひととおりの操作とゲームの概念が学べるわけだ。しかもそれだけではなく、ご褒美に「資源」や「兵士」、「銅貨」までもらえてしまう。ここでもらったご褒美はゲーム攻略の上で非常〜に役立つので、無駄遣いしないようにすべし。

ゲームの最初には殿に謁見。めでたく城をいただくことができる これが大殿から賜った、プレイヤーの最初の土地だ! 序盤はチュートリアルに従ってプレイしていきさえすれば、ゲームのキホンを学びつつ、国力を拡大できる

ゲームの最初には殿に謁見。めでたく城をいただくことができる

これが大殿から賜った、プレイヤーの最初の土地だ! 本丸以外にまだ何もないが、施設を建設し、がんばって発展させていこう

序盤はチュートリアルに従ってプレイしていきさえすれば、ゲームのキホンを学びつつ、国力を拡大できる

チュートリアルで最初にこなすのは、生産施設の建設だ。実際にチュートリアルで施設を建設すると、建設に必要な資源が消費される。さらに建設には「木工所」なら1分45秒など、「現実の」時間が消費される。これがいわゆる「ブラウザゲーム」の特徴で、いったん指示を出せば、それが完了するまでの時間、自分は待っているだけで良いし、Webブラウザーを閉じても良い。ゲーム以外の何をしていても良いわけだ。

「戦国IXA」には「木」、「綿」、「鉄」、「兵糧」という4つの資源があり、それぞれ「木工所」、「機織り場」、「たたら場」、「水田」という4種類の生産施設で生産できる。生産量は画面に「1時間あたりの」数字で示されている。そう、ここでも「現実の時間」がゲームと連動しているわけだ。

  資源を制すものは戦国を制す! 資源と生産施設の関係を把握しておこう  

資源を制すものは戦国を制す! 資源と生産施設の関係を把握しておこう

さて、この4つの資源は、各種施設を建設/レベルアップしたり、合戦で必要な兵士を作る(訓練する)など、ゲーム中のあらゆる場面で必要になってくる。つまり、戦いで勝つためにも、内政をうまく回し、これら資源を効率よく生産/運用していかなくてはならないのだ

資源を貯めて貯めて貯めて、施設を建てて建てて建てて…。

資源を貯めて貯めて貯めて、施設を建てて建てて建てて…。城主とは領地の支配者なのか、それとも城主が領地に尽くす下僕なのか、わからなくなる瞬間(笑)

もちろん、施設の数が多ければ多いほど生産量も増加する。ならばたくさん施設を作りまくればいいのかといえば、領地はスペースが限られている。新しく建設しなくとも生産施設をレベルアップさせることで生産量は上がるが、レベルが上がれば上がるほど、レベルアップに必要な資源と時間は恐ろしい勢いで増えていく。たとえば木工所をレベル5から6に上げるには、4桁の資源と1時間近くの実時間が必要だ。ついでに言えば、いくら生産量を増やしても、資源を保管しておく「蔵」を十分整えておかないと、保管できない分はまるまる無駄になってしまう

どの施設をどの順番で、どれだけの数作るかは「内政」のキモ部分であり、ベテランと初心者で差が付きやすい箇所でもある。とはいえ、施設はいつでも好きなときに更地にできるので、変にスペースをケチっていても仕方がない。まずは生産施設を建てまくって、資源を生産しまくるとしよう。もちろん、兵士の訓練施設などを作るスペースは忘れずに。

施設をたくさん建設し、土地を発展させていくのを見るのは、育成ゲームに通じるところがあり、非常に楽しくなってくる。施設を建設するための資源が貯まるのをいまかいまかと待ちわびる…そうなってしまうと、戦国IXAの楽しさにすでにドップリつかっていると言えるだろう。

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自分だけの軍団を組織せよ!武将カードと兵士がデッキ構築のカギだ!
お気に入りの武将で部隊を編成!

お気に入りの武将で部隊を編成!

チュートリアルを進めていくと、早いうちに「戦国くじ」で新しい武将カードを手に入れることができたはずだ。

「戦国IXA」では武将は成長するトレーディングカードとして扱われている。イラストは「FAINALFANTASY Agito XIII」のアートディレクター直良有祐氏や、人気コミック「戦國ストレイズ」の七海慎吾氏ら豪華な作家陣が手掛けており、ややファンタジックでオリジナリティ豊かな戦国絵巻が楽しめる。

ゲームを始める時にもらえる最初の1枚以外は、「戦国くじ」やプレーヤー同士の取引で入手できる。戦国くじには「白」、「銀」、「金」、「火」、「炎」の5種類があり、ゲットできる武将のグレードが異なる(「炎」が一番価値が高い)。武将のグレードは「序」、「上」、「特」、「極」、「天」の5段階で、最高ランクの「天」は、所属国として選べる12の大名だけで構成されている。

自分の所属国とカードは関係ないので、武田家に所属しているプレーヤーが上杉謙信や織田信長のカードを使うこともできる。これらの大名は、「天」以外のグレードにも登場することがある。例えば織田信長は「極」に2枚、「上」に1枚別のカードとして存在している。

手に入れたカードは、レベルを上げると強くなっていく。ゲームは約6カ月でリセットされるが、育てた武将カードだけは成長させた状態のまま新しく始まるゲームへ持ち越すことができる貴重な財産だ

「武将カード」をコレクションし、自分の好きな武将たちで部隊を編成し、育成していくのは、戦国IXAのもっとも楽しい部分のひとつなのだ。

  武将カードの見方  

  武将カードは基本的に「戦国くじ」で入手する。ほかにも、オークション形式の「取引」で入手も可能   戦国くじの画面から「武将カード一覧」を選ぶと、そのくじで出る可能性のある武将カードを見ることができる。いつかは手に入れたい、垂涎のカードが盛りだくさん  
 

武将カードは基本的に「戦国くじ」で入手する。ほかにも、オークション形式の「取引」で入手も可能

戦国くじの画面から「武将カード一覧」を選ぶと、そのくじで出る可能性のある武将カードを見ることができる。いつかは手に入れたい、垂涎のカードが盛りだくさん

 

さて、手に入れた武将カードは、「兵編成」で「兵士」をつけてやり、「部隊編成」で最大4名編成の「部隊」のかたちにしてやることではじめて、戦場で活躍することができるようになる。このあたりの手順もチュートリアルでバッチリ学ぶことができる。

「兵士」は武将の強さを左右する重要な要因だ。同じ武将でも、連れている兵士が50人より100人の方が当然強くなる。兵士はチュートリアルを進めていくと報酬としてもらえるが、さらに増やすには「兵舎」と「長屋」が必要になる。「兵舎」は兵士を訓練する場所で、「長屋」は訓練した兵士を待機させておく場所だ。待機兵の上限は最初1000人だが、長屋を作ってレベルを上げれば増えていく。ちょうど資源と「蔵」の関係と同じだ

最初に建設可能な「兵舎」は、「足軽兵舎」、「弓兵舎」、「厩舎」の3つで、訓練できるのは「足軽」、「弓足軽」、「騎馬兵」の3兵種。ちなみに筆者が選んだ「明智光秀」と相性のいい「鉄砲足軽」や「大筒兵」などの「兵器兵」は「学舎」で研究してからでなければ訓練できない。

武将には兵士との相性があり、相性がいい兵種の兵士を配属したほうが能力を引き出しやすい。1人の武将には1種類の兵士しか付けられないので、自分のデッキの相性を見つつ訓練する数を調整する。こちらも誰に何人持たせるかのバランスが求められる。最初は各50人〜100人程度で、大人数の兵士を待機しておけるようになったら500人、1000人と増やしていけばいい。

  3すくみ  

「槍兵科」「騎馬兵科」「弓兵科」は3すくみの関係になっている。ほかにも、騎馬は移動力が高い、弓は兵器に強い、というのもある

  3すくみ  

「兵器兵科」は特殊な用途を持つ兵種がそろっている。「破城槌」は敵拠点の「耐久」を削る拠点攻撃専用の兵種で、攻撃にめっぽう弱い。「攻城櫓」は「破城槌」をより打たれ強くしたような兵種。最後に鉄砲兵種だが、能力値が全体的に高く、他の兵種に対してオールラウンドに戦える

TIPS
部隊から武将カードをはずすと、一時的にHPが少し減少してしまい、全回復するまでの間は部隊に配属できなくなってしまう。大した時間ではないが、焦っている時には特に気をつけたい。戦いに負けて壊滅した時にも、やはり全回復するまでは再び部隊に配属することができない。

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武将をレベルアップ! 戦闘&秘境探検だ!?経験値を稼いで百戦錬磨の猛将を育てよう

部隊の強さには、兵士の数、武将と兵士との相性以外に武将のレベルが大きな影響を及ぼす。武将のレベルを上げるには、RPGなどと同じように経験値を稼がなくてはならない。「戦国IXA」の戦闘は、RPGのように戦闘画面が出てコマンドを選んで戦うのではなく、建設などと同様に出陣命令を出せば、後は部隊が自動的に出陣して戦闘して帰還するのを待つだけだ

出陣は、「地図」から行う。画面の「地図」ボタンを押すと自分の拠点周辺のマップが表示される。中央にある初心者マークのついた城が、今いる自分の拠点(本領)。等間隔にある城は、すべて同じ国のほかのプレーヤーの城。城の間にある「空き地」と表示される場所が、まだ誰のものにもなっていない土地だ。

クリックすると中の様子が確認できる。姿は見えないがフィールドには「抜け忍」や「浪人」といったNPCが潜んでいる。ここへ部隊を出陣させて、NPCと戦わせることで資源や経験を獲得できる。空き地には「★」の数で価値が表示されていて、★の数が多いと得られる資源や経験値が多いかわりに、敵も強くなる。部隊が弱いうちに欲を出すと、壊滅して悲しい気持ちを味わうことになるだろう

  「空き地」は、まだプレイヤーのものになっていない土地だ。★の数が価値をあらわす   空き地画面から左下の「ここへ部隊出陣」で攻撃する。空き地に表示されている資源タイルは、空き地を「所領」にする際には重要になってくる(後述)  
 

「空き地」は、まだプレイヤーのものになっていない土地だ。★の数が価値をあらわす

空き地画面から左下の「ここへ部隊出陣」で攻撃する。空き地に表示されている資源タイルは、空き地を「所領」にする際には重要になってくる(後述)

 
部隊が帰還すると、戦闘結果の報告書が届く。 レベルが上がるとステータスポイントを4ポイントもらえる。これを「攻撃力」、「防御力」、「兵法」に振り分ける
 

部隊が攻撃すると、戦闘結果の報告書が届く。どの武将がどんなスキルを使ったのか、どのくらい経験値を得たかなどが一覧できる。レベルアップした、と書いてあったら部隊画面に行って武将をレベルアップさせよう。レベルが上がるとステータスポイントを4ポイントもらえる。これを「攻撃力」、「防御力」、「兵法」に振り分ける

 

TIPS
出陣は、目的地までの距離によって必要な時間が変わる。所領から遠いと時間がかかるだけでなく、距離が「10」以上離れていると兵が疲れてしまって攻撃力が低下する。同じ場所に何度でも出陣できるので、最初は無理せず所領近くの★が少なめの空き地に繰り返し出陣させて経験値を貯めたほうがいいかもしれない。
ちなみに合戦時には前線基地の役割を果たす「陣」を建てることで、距離が10以上離れている敵拠点にも攻撃をかけやすくなる

「出陣」のほかにも、時間はかかるがよりお手軽な経験値稼ぎの方法がある。それが「秘境探索」だ。時間がかかるぶん1度に大量の経験値を獲得できる上、資源や銅銭、さらに城主経験値を得られることがあり、「出陣」とちがい「兵士」の消費が一切無いというオマケつきだ。

「秘境探索」に送り出すには、画面の「秘境」というボタンを押して4つある秘境のどれかを選ぶ。3時間コースと6時間コースがあり、報酬は武将経験値、城主経験値、資源や銅銭だ。

  秘境探索は、基本的に6時間プランのほうが報酬が多いようだ   秘境探索を完了した武将からは報告書が送られてくる。大当たりもあれば、思わず武将をぶん殴りたくなるような報告もある  
 

秘境探索は、基本的に6時間プランのほうが報酬が多いようだ

秘境探索を完了した武将からは報告書が送られてくる。大当たりもあれば、思わず武将をぶん殴りたくなるような報告もある

 

はっきり言ってプレイ序盤は、兵士を確実に消費してしまう「出陣」よりも、「秘境探索」で経験値や資源を稼ぐのがおすすめだ。というのも、序盤の資源の少ないうちは兵士を訓練するのが非常に大変。なので、せっかくチュートリアルでもらった兵士を「出陣」であたら消費すると、やりくりにとても困ることになる(経験者談)。

武将のレベルが上げて能力を強化させたり、新たなスキルを覚えさせていくことで、武将カードにどんどん愛着がわいてくる。カードの合成などでさらなる強化も可能だ。武将を「集める」「育てる」楽しみは、他のブラウザゲームにはない、戦国IXAの魅力の最たるものだろう

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城主レベルを上げまくり新たな「所領」をゲットせよ!
所領をゲットすることで、利用できる土地がグッと増え、大幅な資源生産増が見込める

所領をゲットすることで、利用できる土地がグッと増え、大幅な資源生産増が見込める

チュートリアルをこなし、しばらくゲームを進めているとつくづく感じるのは、「圧倒的に、資源が、足りなーーい!!」ということだ。自分の本拠地である「本領」のスペースには限りがあり、資源生産を増やそうと、生産施設を建設していくとすぐいっぱいになってしまう。かといって生産施設をレベルアップするのには資源が足りないという、ニワトリが先かタマゴが先か、のような状況になりがちだ。

この根本的ジレンマを打ち破るのに一番効くのが、「所領獲得」なのだ。

要するに、さまざまな施設を建築できる領土を、新たに手に入れてしまおうというわけだ。所領を獲得することで、生産施設を一気に増やすことができるため、資源のやりくりがグッと楽になる

新たな所領をゲットするには、「城主レベル」を上げる必要がある。具体的には、城主レベル「4」になることで初めて、本領のほかにもうひとつの「所領」を持つことができるようになり、以後、一定レベルに達するごとに、持てる所領が増えていく。

「城主経験値」を稼ぐには、序盤はやはり秘境探索がおすすめだ。多いときには3桁の城主経験値を得られることすらあるので、一気にレベルアップすることも夢ではない。

新しい所領が獲得できるようになったら、「部隊出陣」で「開拓攻撃」を実行しよう。攻撃に成功すればその地点が「開拓地」となり、「開拓地を拠点にする」のコマンドで所領の「中心施設」(本領における「本丸」に相当する)を建設できるようになる。「中心施設」は「砦」と「村落」の2種類があり、前者は耐久力が高く、後者は資源生産にボーナスが加算されるが、「村落」は本領の「本丸」がレベル5に達していないと建設できない。本丸をレベル5にするのは意外と大変なので、一つ目の所領は「砦」で割り切るのもひとつの手だ。

中心施設を建設完了すれば、そこはもう自分の所領。施設を建てまくって資源を貯めまくろう。

ちなみに、空き地の「★」の数によって、建設可能スペースや得られる資源量に差が出てくる。もちろん、★が多いほど有利なので、所領獲得の際には是非、自軍の総力を結集して、できるだけ良い空き地を攻撃していきたい。

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加盟しておくだけでだいぶお得!協力プレイで百人力! 「同盟」のメリットとは

もしゲームをスタートした時点で所属国が合戦中だったとしても、開始から3日間は「保護期間」として、相手を攻めることができないが、こちらが攻められることもない。1度の合戦期間は3日間だけなので、最初の危機はシステム的に回避することができる。

だが次の合戦で生き残るためには、頼れる仲間が必要だ。そこで、合戦が始まる前のどこかのタイミングで同盟への参加をおすすめしたい。「同盟」は同じ国のプレーヤーが集まって作る集団だ。自分が盟主となって作ることもできるし、人の同盟に参加してもいい。

画面上の「募集」というタブには、その時募集している同盟の情報を見ることができる。同じ情報は「同盟募集」でより詳細な内容を確認できる。ここで同盟の規模やレベル、地域などを見て、自分に合いそうな同盟に「書状」を送ってみよう。書状の文面はそれほど難しく考える必要はない。同盟に参加したいという旨を、なるべく丁寧に書いて送ればたいていはすぐに許可が下りるはずだ

同盟のえらびかた

規模の大きい同盟に入れば心強いし、資源/経験値ボーナスも大きくなるが、逆に合戦時の分け前は減る可能性がある。自分のプレイスタイルに合いそうな同盟を見つけるもよし、自分で同盟結成するもよし

合戦の時には同じ同盟の仲間が近くにいた方が心強い。だからできるだけ近くに仲間のいる同盟に入りたいと思うこともあるだろう。そんな時は「地図」ボタンでマップ画面に入り、近場の城をクリックして中を見るとその城主が所属している同盟名がわかるのでそれをクリックすれば同盟のページに飛ぶ。そこに「加入申請」というボタンがあるのでクリックする。後は同盟盟主の承認を待つだけだ。

同盟に入ると、いくつかのメリットがある。5人以上の同盟なら、資源の生産量にボーナスが付く。また同盟レベルを上げることで、武将の獲得経験値にボーナスが付く。合戦の時には、同盟員が加勢にきてくれたり、同盟員と強力して敵の拠点を叩く「合流攻撃」が使えるようになる。

知らない人間が集まっているので、最初はどうしても尻込みしてしまうものだが、せっかく同盟に加入したのだから、積極的にコミュニケーションを取ってみよう。少し大きめの同盟なら、他のブラウザゲームや先行しているサーバーの経験者もいる。右も左もわからない合戦のことなど、どんどん聞いてみてはどうだろう。

同盟員どうしで作戦を練ったり、合戦で援軍を送ったり送られたりしているうちに、最初は他人行儀な知り合いにすぎなかった人たちが、いつしかかけがえのない戦友になっていく。それが「戦国IXA」最大の楽しみといっても過言ではない。

TIPS
同盟のレベルを上げるには、同盟ポイントが必要だ。同盟員が合戦で戦功を上げるか、自分の所有している資源を同盟に納入する「同盟貢物」を行なうと同盟ポイントが貯まり、一定以上になると同盟レベルが上がる。つまり、プレイヤーが同盟に貢献すればするほど、自分を含めた同盟員がみんなハッピー!になるという寸法だ

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お互いの本気がぶつかりあう戦国の華!「合戦」で戦功をあげろ!

「内政」、「武将育成」、「同盟」と準備に準備を重ねてきた結果を披露する晴れ舞台が「合戦」だ。腕が鳴る!…が、はじめてだと意外に何をしていいのか迷うかもしれない。

合戦はプレーヤーの投票によるマッチングで行なう。投票の手順は、まずその国の同盟の「盟主」が攻め込みたい相手国に宣戦布告を行なう。宣戦布告は複数の相手に対して可能で、その宣戦布告に対して攻撃側、防御側のプレーヤーがそれぞれ自分の意見を投票する。双方から50票の票が集まれば合戦が成立して、合戦準備期間に移行する。

例えば毛利家が大友家に対して宣戦布告し、双方のプレーヤーから票が集まれば毛利家が攻撃側、大友家が防御側の合戦が発生する。合戦準備期間に入ると、攻撃側は戦場となる防御国の国境周辺に拠点となる「出城」を築いて武将を移動させる。防御側は陣を張って攻撃に備える。

準備期間は、投票が成立した時から翌日の10時までで、そこから2日間の合戦が始まる。ただし深夜2時から翌日10時までは「休戦期間」となり、攻撃ができなくなる。セットしてある進軍もキャンセルされる。

準備期間が終わると、いよいよ合戦だ。相手の拠点を陥落させたり、相手の兵士を倒すことで「戦功」が貯まる。攻撃側と防御側、それぞれに所属する各プレイヤーたちの「戦功」の合計値が高い陣営が、合戦の勝者となる

  合戦投票では、大名家どうしが対戦相手をマッチングする   大名家に所属するプレイヤーが一致団結し、いざ合戦!  
 

合戦投票では、大名家どうしが対戦相手をマッチングする

大名家に所属するプレイヤーが一致団結し、いざ合戦!

 

合戦に勝利するためには戦功がたくさん要るし、もし勝てなくても、戦功をたくさん稼いだプレイヤーには合戦後にご褒美も用意されている。というわけで、合戦期間中には少しでも多くの「戦功」をあげることが目的になる

桃色で表示された相手国の陣や城を攻撃するのだ!

桃色で表示された相手国の陣や城を攻撃するのだ!

戦功を稼ぐ方法はいくつかあるが、比較的簡単なのは、近くの空き地に向けて「攻撃」し、マップ上に「領地」を獲得することだ。合戦中に空き地を攻撃すれば、自動的に「名声」が1消費され、そこが自分の領地となる。その領地の資源は、合戦中に限り、資源生産にボーナスされる

もっとも大きな戦功を稼ぎやすいのは、なんといっても敵の「拠点」(出城や陣)を攻撃することだろう。自分の部隊が出陣する拠点(本領や所領、出城や陣)から相手の拠点までの距離が遠い場合は、中間地点に「陣」を築くことで、攻撃の拠点とすることができる

  資源を制すものは戦国を制す! 資源と生産施設の関係を把握しておこう  

「戦功」を稼ぐには、とにかく攻撃。敵拠点(出城/本領/砦/村落)は、陥落させると拠点の人口数に応じた戦功が手に入る。陣は50、領地は10、それぞれ固定の戦功を稼ぐことができる。また、空き地を「攻撃」、ないし「陣張り攻撃」することで、「領地」「陣」を作成することができる。この場合もそれぞれ10と50の固定で戦功がもらえる。ほかにも、攻撃時/防衛時に敵兵を倒した数に応じても戦功が手に入る

合戦終了後には、稼いだ戦功数に応じた報償が得られる

敵が自軍の拠点や領地に対して攻撃行動に出た場合、画面右下に「敵襲!」の表示が出る。運良く目にできれば敵襲に備えて防備を固められるが、気づいたときにはすでに後の祭り、という場面も少なくない


合戦終了後には、稼いだ戦功数に応じた報償が得られる

合戦終了後には、稼いだ戦功数に応じた報償が得られる

敵プレーヤーの拠点を攻める時には何人かで協力したほうがいい。「いざ合戦」と意気込んで全兵力を投入してみたものの、敵の陣には加勢も合わせて5部隊が駐屯して返り討ちにされた、などということもあった。しかも、敵の拠点を陥落させるには、駐屯している部隊を全滅させた後、拠点の耐久力を0にしなくてはならない。1人でやるには少々荷が重い話だ。ここでも「同盟」の結束が生きてくるわけだ。

合戦期間中に一度は経験することになると思うが、仕事が終わって家に戻ってみると拠点が攻撃され陥落済みになっていることがある。散々に叩きのめされて部隊も壊滅していて、とてもがっかりする光景だ。地図を見ると周りは敵陣だらけになっていたりする。内政画面で「復活する」を押せば戦線復帰することもできるのだが、下手に復活してもまたすぐに壊滅しかねない。

そんな時には、あえて「復活」せずにいるのも手だ。その状態でも内政や秘境探索は行えるので、次回の合戦に向けて内政や武将育成に力を入れておけばいい

合戦開始から3日目の午後2時で合戦は終わり、3日間の非合戦期間に入る。この期間には新たに宣戦布告したり、されたりといったこともないので、まったりと合戦の疲れを癒したり、次の相手や作戦を同盟内で話し合ったりする期間になる。

ちなみに、合戦が終わると、稼いだ戦功に応じて、殿様からご褒美がもらえることがある。勝った陣営なら、レアな武将カードが手に入る「火」「炎」の戦国くじを引くためのチケットがもらえたりする。敗者の側でも、戦功を稼げば銅貨が手に入るので、それを手に、次回合戦でのリベンジを心に誓うべし。

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天下統一!…はさておいて?いろいろな楽しみ方ができる戦国IXA!
チュートリアルはゲームを進める上でほぼ必須といえるが、その後の「クエスト」は内容的にも、必ずしも達成が必要なわけではない。気の向いたときに進めていこう

チュートリアルはゲームを進める上でほぼ必須といえるが、その後の「クエスト」は内容的にも、必ずしも達成が必要なわけではない。気の向いたときに進めていこう

これまで「内政」から「合戦」に至るまでの大まかな流れを説明してきた。ここに書いた内容は、だいたい1週間分程度でプレイする内容だ。プレイ時間は早い時には5分以内、ささっと建設の指示をするだけだ。もちろん「今日はヒマだからじっくり腰を据えてプレイするぞ」と張りつくこともできなくはないが、資源が足りなかったり、建設時間がかかったりしてじっと画面を見ている時間がやはりそれほど多くはない

ただ、どうしてももっと早く施設を作りたい、もっと早く武将を育てたいという時には課金アイテムの「金銭」を使って施設の建設や武将の移動を即時に行なうこともできる。基本的には無料プレイで遊んで、どうしてもという時に初めてその選択肢を検討すればいいだろう

ただお金を使えば強くなるというわけではなく、施設の建設の説明でも言ったように、何をどのタイミングでどの程度作るかという決断こそが重要だ。そしてどんな最強武将も1人では戦えない。仲間を作って協力しあうのが勝利のための必須条件だ。

最初は良く分からずあちこちをカチカチ触っているだけでも、2、3回合戦を経験するとだんだんと掴めてくる。すると必要なものも見えてくる。本当に面白くなるのはそこからだ。いきなり難しく考える必要はない。チュートリアルをすべてこなせば大体の要素は把握できるし、チュートリアル完了後も、それに代わる「クエスト」を遂行していくことで、発展的なシステムを学ぶことができる

合戦で戦功をたてるもよし、武将カード集めに熱中するもよし、「シムシティ」的な発展ゲームとして楽しむもよし、天下統一を無理に目指さなくても楽しみ方は人それぞれあるのが、戦国IXAの懐の深さだ。是非一度、プレイしてみよう。

 

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特報!!

ただいま「戦国IXA」のワールド14では、「ネットとゲームの頂上決戦 in 川中島/IXAの陣」と題して、株式会社ニワンゴ取締役管理人ひろゆき氏と、スクウェア・エニックス代表取締役社長和田洋一が、上杉(ニコニコ軍)と武田(スクエニ軍)の両陣営に分かれて対決中だ。歴史的合戦はいままさに行われている。歴史の証人になるために、今すぐ戦国IXAワールド14に急げ!