ー法林岳之 執筆ー 充実した機能と使いやすさを追求した ニッポンのスマートフォンの本命 au IS03
ここ数年、オープンなプラットフォームやネットサービスとの連携、豊富なアプリ、カスタマイズ、快適なインターネット環境など、今までの携帯電話とは違った魅力でユーザーの関心を集めているスマートフォン。一方、フィーチャーフォンと呼ばれる通常の携帯電話には、我々が慣れ親しんできた機能が数多く搭載されており、まだまだ手放せない存在と感じている。そんな両方のメリットを兼ね備え、ニッポンのユーザーのために開発されたスマートフォンがauの「IS03」だ。スマートフォンとしてトップクラスの性能を実現しながら、おサイフケータイやワンセグなど、今までのケータイで使ってきた機能を利用できるようにすることで、メイン端末として使えるように作り込まれたスマートフォンだ。IS03の実機を触りながら、その内容をチェックしてみよう。

日本のユーザーのためのスマートフォン

 ケータイは時代を追うごとに、ユーザーのニーズに合わせ、さまざまな進化を遂げてきた。たとえばボディは、通話が主な用途だった時代はコンパクトさが重視され、メールやコンテンツ閲覧の利用が増えてくると、大画面ディスプレイを搭載した折りたたみの端末が広く普及した。カメラ機能が注目されると、二軸回転式ボディやスライド式が人気を集め、ワンセグでは横画面を活用できるサイクロイドなどの新しいスタイルが注目を集めた。

 サービスという視点で捉えてみると、当初は文字だけだったメールは写真が送れるようになったことで、コミュニケーションの幅が拡がり、オリジナル絵文字や飾り付けができる表現力豊かなデコレーションメールは、気持ちや表情を一段と伝えやすくなった。コンテンツも各社の公式メニューが充実する一方、パソコンのWebページを閲覧したいというニーズに応え、フルブラウザ(PCサイトビューアー)が搭載された。パーソナルなケータイをもっと生活シーンでも役立てたいという声には、クーポンやおサイフケータイなどのサービスが提供され、もっとケータイで遊びたい、楽しみたいというユーザーには、アプリによるゲーム、映像や音楽、書籍などが楽しめるLISMO!などのコンテンツ配信サービスが提供されてきた。この他にもGPSによるナビゲーション、歩数計や位置情報を利用した健康管理サービス、ニュースの自動配信サービスなど、多彩なサービスが提供され、日々の生活からビジネス、プライベートに至るまで、ケータイは我々に欠かせないアイテムとなっている。

今年6月に発売されたIS01

メインで使えるスマートフォンを目指して開発された「IS03」

 そんな中、ここ数年、オープンなプラットフォームや豊富なアプリ、ユーザーによる自由なカスタマイズ、インターネット上で提供されるさまざまなネットサービスとの連携が可能なスマートフォンが注目を集めている。なかでも快適なブラウジングとネットサービスとの連携は、スマートフォンのアドバンテージとして、多くのユーザーが注目するところだ。ただ、スマートフォンは汎用的なオープンプラットフォームを採用しているため、通常のケータイで利用できていたことがそのまま使えないことがある。特に、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイなど、成熟した日本のケータイ市場だからこそ、必須とされてきた機能やサービスは、なかなかサポートされていなかったのが実状だ。

 こうした状況に対し、auとシャープは今年6月、ワンセグや赤外線通信といった機能を搭載した「スマートブック IS01」を発売し、各方面で高い注目を集めた。形状こそ、ケータイともスマートフォンとも違う『スマートブックスタイル』を採用していたが、内部的にはワンセグや赤外線通信の搭載に加え、「〜@ezweb.ne.jp」のメール送受信、Cメールの送受信、ナビウォークやLISMOなどのauならではのサービス対応など、それまでのスマートフォンでは難しいとされてきたケータイの機能やサービスに対応し、ニッポンのスマートフォンの新しい可能性を示した。ただ、そのユニークなボディデザインは1台目の端末としてではなく、2台目の端末としての利用を狙ったものだった。

 今回、auから発売される「IS03」は、このIS01で培われたものを継承しながら、OSとしてAndroid 2.1を採用し、新たにおサイフケータイやauの各サービスに対応するなど、メインで使えるスマートフォンを目指して開発されたモデルだ。ボディも片手で持てるタッチ対応ストレートタイプにまとめ、前面にハードキーをなくしたスッキリとしたデザインに仕上げている。

 従来のスマートフォンはブラックやグレーを基調とした地味なボディカラーが多かったが、IS03はORANGE、BLACK、WHITEという3つのカラーバリエーションをラインアップする。ORANGEはボディ周囲と背面のカメラリングにオレンジをあしらい、BLACKは背面パネルをマットに仕上げ、ホワイトは光沢のある背面パネルを装備し、いずれも今までのスマートフォンにはない存在感を演出している。ラウンドした背面は手になじむフィット感を持ち、底面には日本のケータイ文化の象徴のひとつであるストラップホールも備える。全体的に見て、ミニマルなデザインでありながら、しっかりとした個性と主張を持つデザインでまとめられている。

本体底面にはストラップホールを備える

背面がラウンドしたデザインとなっている

Android 2.1に洗練されたユーザーインターフェイスを搭載

IS03は、メインエリアには3.5インチのダブルVGA液晶、サブエリアには情報を常時表示するメモリ液晶を備える

メモリ液晶を利用したサブエリアの下には、[充電/着信]ランプが備えられている

 メインで使えるスマートフォンとして開発されたIS03だが、実際のユーザーインターフェイスやハードウェアはどういう仕様になっているのだろうか。

 まず、IS03を手に取って、最初に目につくのが「コンビネーション液晶」と呼ばれるユニークなディスプレイだ。IS03にはダブルVGA(960×640ドット)表示が可能なNewモバイルASV液晶が搭載されているが、これと組み合わせる形で、情報を常時表示するメモリ液晶が並んだ形でセットされており、2つの液晶を組み合わせたコンビネーション液晶となっている。

 一般的にタッチタイプのスマートフォンには、1枚のディスプレイが搭載されているが、省電力や誤操作防止のため、ある一定時間、操作されないと、自動的にディスプレイがOFFになったり、ロック画面に移行する仕様となっている。ところが、普段、我々はケータイで日時を確認したいとき、メールや着信の有無をチェックしたいときやバッテリー残量を知りたいときなどに、ケータイを操作する。その感覚でタッチタイプのスマートフォンを操作すると、頻繁にディスプレイを点灯させなければならず、結果的にスマートフォンの連続稼働時間を下げることになってしまう。スマートフォンは汎用的なプラットフォームを採用しているため、通常のケータイよりも省電力が十分ではないと言われているのに、これではさらにバッテリーを消費してしまうわけだ。そこで、AQUOS SHOT SH008をはじめ、各社のシャープ製端末で採用されてきた常時表示が可能なメモリ液晶を組み合わせることにより、メインディスプレイの点灯やロック解除をしなくても日時やメールの有無、バッテリー残量などを確認できるようにしている。つまり、IS03のメモリ液晶は、折りたたみタイプのサブディスプレイのような働きができるわけだ。ケータイユーザーのニーズを知り尽くしているシャープとauだからこそできた、秀逸なアイデアと言えるだろう。

 このメモリ液晶を利用したサブエリアは、待機時の情報表示だけでなく、通常の操作画面では操作アイコンが表示される仕様となっている。IS03が採用するAndroidでは、通常、[ホーム][バック][メニュー]という3つのキー類が前面にレイアウトされるが、これらをサブエリアに表示し、さらに[サーチ(検索)]キーを加えた4つの操作アイコンが並べ、タッチで操作できるようにしている。

 メモリ液晶を利用したサブエリアの下には、[充電/着信]ランプが備えられており、充電時には赤色に点灯し、着信時やメール受信時には設定内容に従って、点滅する。これも多くのスマートフォンでは着信ランプなどがないため、着信に気づかないことがあるが、通常のケータイと同じように、着信ランプが装備されているため、ユーザーとしても安心して使うことができる。

メモリ液晶は、[メニュー][ホーム][バック][サーチ(検索)]の4つのアイコンが並ぶ

端末ロック時には、メモリ液晶部分に日時やバッテリー残量などが表示される

端末を横向きにした際には、メモリ液晶部分も横向きに切り替わる

IS03のメニュー画面

カラーベールビューも搭載

 ユーザーインターフェイスについては、IS01でも起用されたスウェーデンのデザイン集団「Ocean Observations」がauアプリを含め、全体の画面デザインをプロデュースし、見やすさと美しさを兼ね備えた洗練されたユーザーインターフェイスに仕上げている。デスクトップにはアプリケーションのショートカットやウィジェットを自由に配置でき、画面下部にはよく使う機能を3つまで登録できるクイックメニューをレイアウトしている。ちなみに、デスクトップは左右にフリックすることで切り替えることができ、出荷時にはメイン画面を含め、3枚で構成されている。

 また、Androidでは画面上部のインジケーターをタップすると、ネットワーク情報や電波状態などのステータスが表示されるが、IS03はここにもユーザーの使いやすさを考えたこだわりを見せている。IS03のインジケーターは「お知らせパネル」と呼ばれ、不在着信や未読メール、バッテリー残量などのステータスが確認できるほか、マナーモードの切り替え、シャープ製端末ではおなじみの「カラーベールビュー」のON/OFFができる。ちなみに、Android採用端末ではセキュリティロックを設定すると、ロックを解除しない限り、操作ができないが、IS03ではロック画面の状態でも側面の[▼(音量DOWN)]キーを長押しすることで、マナーモードのON/OFFが可能だ。

 さらに、お知らせパネルで「起動中アプリ」を選べば、タスクマネージャーが起動し、起動中のアプリケーションを切り替えたり、サムネイル表示の右上の[×]ボタンにタッチして、アプリケーションを終了することができる。Androidでは基本的に起動中のアプリケーションを自動的にコントロールしてくれるが、いくつものアプリケーションを起動していると、レスポンスが悪くなることもあるので、タスクマネージャーから終了させればいいわけだ。ちなみに、このお知らせパネルで項目を選ぶと、それぞれの設定画面が直接、表示されるのも便利な点だ。他のスマートフォンのように、[設定]メニューを表示して、該当する項目をさまよいながら探す必要もないわけだ。

 ところで、前述のように、IS03はプラットフォーム(OS)として、Android 2.1を採用し、Flash Lite 4.0を搭載しているため、これまでスマートフォンでは見られなかったFlash対応のWebページを閲覧することができる。もちろん、Flashを使ったページでも一部、表示されないものがあるが、実際に使った印象では今までに比べ、閲覧できるページが格段に多くなった印象だ。ちなみに、KDDIではIS03で採用したAndroid 2.1を来春をメドに、Android 2.2にメジャーアップデートすることを発表している。つまり、ユーザーとしては、Android 2.1とAndroid 2.2ではFlash対応などが異なるが、ユーザーとしては将来性の面でも安心して購入できるわけだ。

起動中のアプリを一覧表示する「タスクマネージャー」

Flash Lite 4.0を搭載しており、多くのFlash対応サイトを閲覧できる

CCD 9.6メガカメラやワンセグなどのハードウェアも充実

CCD 9.6メガピクセルカメラを搭載

本体側面にシャッターボタンを備えている

 スマートフォンはGmailやTwitter、YouTubeなど、インターネットで展開されるサービスとの親和性に優れているが、スマートフォンをメインのケータイとして使うことを考えたとき、ディスプレイやプラットフォーム以外のハードウェアについても気になるところだ。

 まず、現在のケータイに欠かせないカメラについてだが、多くのスマートフォンにもカメラが搭載されているものの、通常のケータイと比べ、スペックや機能で見劣りするものが多かったのも事実だ。そこで、IS03では通常のケータイのSHシリーズで培われたカメラのノウハウを活かしながら、最近のSHシリーズでおなじみのCCDによる957万画素のセンサーに、画像処理エンジン「ProPix」を組み合わせたCCD 9.6メガピクセルカメラを搭載する。最大3552×2664ドットの静止画、最大1280×720ドットのMPEG4形式のハイビジョン動画、VGA及びQVGAサイズのMPEG-4/AVC形式の動画が撮影可能だ。

 撮影は画面をタッチして、撮影することもできるが、本体側面に押しやすいシャッターボタンを備えており、半押しでフォーカスロック、押し切って撮影というように、デジタルカメラと変わらない使い勝手を実現している。カメラの感度も最高ISO12800までに対応しており、室内の薄暗いところでも適切な明るさで撮影をできるようにしている。

 撮影機能についても充実している。まず、シーンの自動認識に対応しており、撮影シーンを「オート(自動認識)」に設定しておけば、それぞれの撮影するシチュエーションに応じた最適な設定で撮影ができる。あらかじめ撮影シーンを選んで設定することも可能で、「標準」「人物」「風景」「夜景」「逆光」「料理」「文字」「スポーツ」の8種類の設定が用意されている。

 もちろん、オートフォーカスにも対応しており、被写体に継続的にピントを合わせるコンティニュアスAF、被写体の顔を自動的に検出する顔検出AFにも対応する。通常のケータイのSHシリーズでも好評を得ている「笑顔フォーカスシャッター」「振り向きシャッター」にも対応するほか、撮影時の手ブレ補正、被写体ブレ補正、画質を劣化させることなく、撮影サイズを縮小しながらズームができる「スマートリサイズズーム」にも対応する。さらに、逆光などで被写体が暗くなりがちなときに自然な明るさに調整する「ダイナミックレンジ補正」も便利だ。SHシリーズのカメラ機能ではおなじみの「名刺リーダー」「情報リーダー」「バーコードリーダー」「テキストリーダー」にも対応しており、さまざまな情報を認識させることができる。SHシリーズのカメラを愛用してきたユーザーはもちろん、通常のケータイを使ってきたユーザーも迷うことなく、使えるカメラ機能にまとめられている印象だ。

 また、撮影後の機能も充実している。人物を撮影したとき、被写体の顔のエリアを認識し、必要に応じて、モザイクを掛けたり、マスクを設定できる「顔かくし」、肌の白さや目の大きさなどを変更できる「プチエステ」が用意される。タッチパネルの特徴を活かし、撮影した写真に手書きの文字やイラストなどを自由に描き加えられる「落書き」などの機能も楽しめる。ちなみに、撮影した画像や動画は「ギャラリー」でまとめて表示することができ、Googleが提供するオンラインアルバムサービス「Picasa」にアップロードすることも可能だ。

「顔かくし」や「プチエステ」など、タッチパネルの特徴を活かしたさまざまな画像編集機能が用意されている

写真に手書きで描き加えられる「落書き」機能

写真や動画をまとめて表示できる「ギャラリー」

ワンセグのアンテナが本体上部に備えられている

カメラ下部に赤外線ポートを備えている。おサイフケータイにもスマートフォントで初めて対応した

3.5φのステレオイヤホンジャックが本体上部に装備されている

 一方、ワンセグや赤外線通信については、IS01で培われたものが継承されている。ワンセグは3.5インチの大画面で視聴ができ、肌や表情がクッキリと見える「SVエンジン+」を搭載し、画質設定も「標準」「ダイナミック」「スポーツ」「映画」「ジャンル連動」の5つから選んで設定ができる。microSDHCメモリカードへの録画予約にも対応する。AQUOSブルーレイとの連携にも対応し、AQUOSブルーレイで録画した番組をUSBケーブルでIS03に転送し、外出先で録り貯めたドラマや映画などを視聴することができる

 赤外線通信については、IrSimple及びIrSSに対応しており、通常のケータイと同じように、簡単な操作でプロフィールを交換したり、画像をワイヤレスで液晶テレビ「AQUOS」に送信して、大画面で楽しむことが可能だ。

 また、スマートフォンでは初となるおサイフケータイにも対応しており、各社が今後、スマートフォン向けに提供する各サービスに順次、対応する予定だ。通常のケータイと同じように、セキュリティ面も考慮されており、IS03のおサイフケータイの機能をロックする「おサイフケータイロック」も利用できる。

 音楽については、auが提供する「LISMO」に対応。音楽のファイル形式はAAC、HE-AAC、MP3、MIDI、PCM/WAVEに対応し、本体上部に装備された3.5φのステレオイヤホンジャックにステレオイヤホンを挿すことで、いつでも音楽が楽しめる。ちなみに、IS03はIS01に引き続き、FMトランスミッターに対応するため、LISMOに貯めた曲をクルマのFMラジオなどで視聴することも可能だ。もちろん、Bluetoothも利用可能だ。

 通信環境については、IEEE802.11b/g準拠のWi-Fiにも対応する。Wi-Fiの簡単登録も業界標準の「WPS」やバッファローの「AOSS」に対応し、ログインIDやパスワードの入力が必要な公衆無線LANサービスも利用可能だ。
 

さらに、オムロンの独自技術である「Active Engine」を採用した歩数計を搭載し、歩数のカウントや消費カロリーの計算ができるほか、身体活動の強度を表わす「METs」や身体活動量を示す「エクササイズ(Ex)」の測定にも対応する。

LISMOにも対応

Wi-Fiの簡単登録も「AOSS」と「WPS」に対応

歩数や歩行距離、消費カロリーなどの測定ができる歩数計を搭載する

フリック入力にも対応した日本語入力と使いやすい多彩な機能

 通常のケータイからスマートフォンに移行することを考えたとき、メールなどの使い勝手や他の機能も気になるところだ。

 メールについてはGmailアプリを標準搭載しているが、前述のようにauが提供する「〜@ezweb.ne.jp」ドメインのEメールやCメールも利用できる。パソコンで利用しているプロバイダーなどのメールアドレスもパソコンと同じように設定をすれば、IS03で送受信することが可能だ。表示フォントは読みやすい「モリサワ新ゴR」「LC明朝」など、4種類がプリセットされている。

 日本語入力については、ケータイの日本語入力システムとして定評のある「iWnn」をベースにした「iWnn IME-SH Edition」が採用される。機能も充実しており、入力するときの季節や時間帯を考慮し、予測変換の候補を表示する「状況適応予測」、最初の数文字を入力した後、[→]をタップすることで、文字数による変換候補の絞り込みができる「(**ワイルドカード)入力」、日本語や英語を入力するときのありがちな入力ミスを補正する「入力ミス補正」などが搭載される。文字入力時のキーは、ケータイでおなじみの50音のテンキー、QWERTY配列のフルキーボードが用意されており、スパナのアイコンをタップすれば、いつでも自由に切り替えることができる。テンキー入力では十字型に表示された文字候補をフリックして入力できる「フリック入力」、文字種を切り替えずに英数字やカタカナに直接変換できる「英数カナ変換」などにも対応する。変換などで表示されない候補については、日本語と英語のユーザー辞書が個別に用意されており、自由に追加登録することが可能だ。

**(ワイルドカード)入力では、文字数による変換候補の絞り込みができる

フリック入力にも対応

スマートリンク辞書も搭載している

 また、SHシリーズの通常のケータイに搭載され、好評を得ているスマートリンク辞書も搭載される。「国語」「英和」「和英」の3つの辞書がプリセットされているうえ、ネット辞書を選んで、さらに詳しい情報を調べることも可能だ。

 アプリやウィジェットについても実用的なものが数多くプリセットされている。たとえば、SNSのmixiの情報を確認できる「mixi for SH」、「Twitter」の公式アプリ、WordやExcel、PowerPointのファイルが閲覧できる「Documents To Go」などが挙げられる。さらには、「au oneナビウォーク」「Skype au」「セカイカメラ」などにも対応する。アプリについては、Androidマーケットが利用できるほか、スマートフォンやAndroidがはじめてというユーザーのために、au専用のアプリマーケット「au one Market」も提供されており、安心して使うことができる。

ケータイの強さを兼ね備えたニッポンのスマートフォンの本命「IS03」は買い!

 今さら言うまでもないが、我々の生活において、ケータイは欠かせない存在だ。それは「通話ができる」「メールができる」といった単純なことだけでなく、家族や友だち、同僚のコンタクト情報、生活に役立つクーポンやおサイフケータイなどのサービス、エンターテインメントを楽しむための音楽再生やワンセグ、楽しい一瞬、見逃せない瞬間を記録できるカメラなど、これまでに積み上げられてきた実にさまざまな機能が当たり前のように使えるからこそ、ケータイが欠かせない、手放せない存在になっているわけだ。

 そんな状況下において、スマートフォンを検討するのであれば、当然、ケータイとしての機能をしっかりと継承し、日本のユーザーのための機能がサポートされたモデルを選びたいところだ。ユーザーが端末に使い方を合わせていくのではなく、我々のためにデザインされた、作られた端末が欲しいということだ。auから発売されるシャープ製のスマートフォン「IS03」は、まさにその考えに基づき、我々のわがままな期待にしっかりと応えてくれる端末だ。ケータイとしての使い勝手や利便性をキープしながら、スマートフォンの世界に飛び込み、新しいモバイルインターネットを体験したいユーザーには、ぜひともおすすめしたい端末だ。

左からORANGE、WHITE、BLACK

 

法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows 7」「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。

 

■関連情報
□「IS03」製品情報(au) http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/is03/
□「IS03」製品情報(シャープ) http://www.sharp.co.jp/products/is03/
□シャープ 携帯電話 auラインナップ http://k-tai.sharp.co.jp/lineup/a/

■関連記事
□「IS03」開発者インタビュー 普通の人が普通に使えることを目指したスマートフォン
 http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20101029_403504.html
□au、「IS03」を11月26日発売
 http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101116_407123.html
□IS03の“購入宣言”で予備バッテリーもれなくプレゼント
 http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101019_401013.html
□auから“1台目”のスマートフォン、Android搭載の「IS03」
 http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101004_397518.html
□Android au、「IS03」発表会で見せたauの本気
 http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101004_397973.html

 

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