一通りFMV-TEO⁄A90Dを触ってみると、パソコンってよりは自由度の高いビデオレコーダーですな、コレ。HD動画にビシッと対応し、3波ダブルチューナー搭載&ダブル録画で、HDD容量約750GBで、Blu-ray対応。高いレベルでの実用性を備えたビデオレコーダー、と考えられる。
のだが、FMV-TEO⁄A90Dはパソコン。ビデオレコーダーのように容易に使えるとは言っても、パソコン。つまり、パソコンとしてもビシッと活用できるのであり、この点が一般のビデオレコーダーと比べての大きなアドバンテージだと言えよう。
単にデジカメ画像を表示させても楽しい。大画面上でお気に入りの写真をスライドショーさせたりすると、これまでにはちょっとなかった臨場感っつーか劇場感っつーか、そういう斬新な見え方になる。解像度としてはフルHD(1920×1080ドット)あるので、細部まで十分高精細にて鑑賞できる。しかも、FMV-TEO⁄A90DとテレビはHDMI接続。なので、音楽を再生しつつスライドショーをすると、映像も音もテレビから出てくる。完全にユーザー本位の新しい映像世界ゲット!! みたいな気分で、テレビという道具の良さを再認識! ちなみに、メモリーカードスロットに写真データを入れたメディアを挿しこむだけで、写真閲覧・保存アプリケーションの「マイフォト」が自動的に立ち上がり、カンタンにデータを取り込むことができる。この手軽さもイイ感じ。
意外にイイのがYahoo!動画や@nifty動画などインターネットで観られるような動画。画素的にはアラが目立つわけだが、手持ちのテレビでネット上にある無尽蔵の映像コンテンツを観られるというのが良いし、飽きないし、やっぱりメチャ楽しい。それに、PCモニターの前に座した体勢で見るのと、リビングのソファにくつろいで大画面TVで視聴するのとでは、同じネット動画視聴においても「ゆったり愉しめる感」に格段の差が出てくるといえる。
あとですね、コレ超重要なんですけど、FMV-TEO⁄A90Dの場合、多くのHDMI接続対応型テレビで“ドット・バイ・ドット”の表示が可能=テレビ側のスケーリング機能によりパソコンからの映像が劣化するというケースが非常に少ないのだ。また、多くのケースでドット・バイ・ドット表示設定もFMV-TEO⁄A90D任せ。プリインストールの「TEO Utility」により、HDMI接続されたテレビが認識され、表示が最適化される(対応しているのはビエラとAQUOS。それ以外は手動で表示領域を調整することになる)。
結果、画面上に表示される点や線が見事にクッキリ!! 滲みやカスレやジラジラは一切ナシ!! フォント、ウィンドウ、アイコン、カーソル等々が非常に美しく表示される。もちろん動画や静止画もドット・バイ・ドットで表示可能=最も美しい映像として鑑賞することができる。
と、ここまで書いてきたHDMI対応大画面テレビ所有者こと拙者自身、も〜FMV-TEO⁄A90Dが欲しくてたまらん!! 買うかも!! てか、買うならコレしかねーだろ的な気分ッ!!
さておき、FMV-TEO⁄A90Dは、HDMI対応の大画面テレビ使ってる人にはゼヒとも触れてみて欲しいAVパソコンである。ハイビジョン完全対応のパフォーマンスを持ち、大容量HDD・Blu-ray Discドライブ・3波ダブルチューナー搭載ってあたりで、まず先端的ビデオレコーダーとして役立つだろう。もちろん、PCとしても縦横無尽に活躍できる実力を秘めている。「テレビとしてもレコーダーとしてもメディアサーバーとしても使えちゃうよ!」的な一台X役的存在感はPCならではであり、さらに言うと、これまで何だか分かれていたデジタル放送の世界とパソコンの世界を、確実に融合させてくれる存在なのだ。
融合すると、どうなんの?
もちろん、ガコーンと明らかに楽しくなるのであり、実際に新鮮なオモシロミを多々提示してくれまくりのFMV-TEO⁄A90Dであり、大画面テレビの前に居続けがちであり、リビングがさらなるエンタテイメント空間となる可能性が超高いと言えよう。
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