FUJITSU FMV-TEO
機能、スペック、スタイル 全てが生まれ変わった FMV-TEO AMD"PUMA"プラットフォーム採用
フルHD動画完全対応 クールでシンプル HDMIで簡単接続 ダブルで録りまくり 大画面でパソコン
フルHD動画完全対応のAVパソコン登場!!

今時的な大画面テレビに接続して楽しめるパソコンがないかナ〜と物色中の俺。せっかくフルHD表示の大画面テレビがあるなら、この画面上でパソコンも使いたいし、できればパソコンにハイビジョン番組の録画もしたい。

と思っていたら渡りに船。富士通から登場したFMV-TEO⁄A90Dは、そんな目的にピッタリな一台であった。で、早速実機に触れてみたが、結論から言えば、コレ、キてますヨ!! 凄いかも!! HDMI搭載のハイビジョン対応テレビユーザーは絶対チェックの一台っス!!

FMV-TEO⁄A90Dは様々な“驚ける実力”を備えているが、それをダイジェストとして挙げるなら、例えば、フルHD動画(H.264)の再生をスムーズに行え、かつ、Blu-ray Discドライブを内蔵している点。これまで、フツー的スペックのパソコン+フルHDビデオカメラ(AVCHD対応機等)において悩みのタネであった「ハイビジョン動画で撮ったけど、パソコンだとマトモに再生できない」的な問題は、FMV-TEO⁄A90Dによりスカッと解消される。

そして、テレビとの連携動作。FMV-TEO⁄A90DをパナソニックのビエラやシャープのAQUOSと組み合わせた場合、ビエラリンクやAQUOSファミリンクといった接続機能により、テレビ付属のリモコンでFMV-TEO⁄A90D内のコンテンツを自由に再生できたりする。

そしてそして、デジタル3波(地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル)チューナーを2基搭載し、約750GBのHDDを内蔵する点。ダブル録画も可能なので、高品位なデジタル放送をた〜っぷり録画できる。もちろん、録画をBDにHD動画として保存することが可能だ。

他にも様々な魅力を持つFMV-TEO⁄A90Dだが、以降、その機能・使用感について紹介していこう。

「FMV-TEO⁄A90D」。PCとして最先端のスペックを備えつつ、大画面TVと接続することで、その可能性がズギャーンと広がるナイスなマシンだ!


クールでシンプルなスタイリング

FMV-TEO⁄A90Dの第一印象は、その外見の良さだ。

パソコンにありがちなOA機器っぽさは微塵もなく、テレビやビデオレコーダーと並べても違和感のない美しさがある。これなら、リビングに置いてもキレイ。付属リモコンやキーボード、マウスも同じカラーで統一されおり、もちろんワイヤレス。スタイリッシュな外観を持ち、配線も最小限で済むので、AVシステムの全体のクールさが失われませんな。

配線、と言えば、FMV-TEO⁄A90Dの背面も好印象だった。こちらも非常にスッキリしている。本体から伸びるケーブルは、テレビへのHDMIケーブルと電源ケーブル、アンテナ線のみ。無線LANアダプタ(IEEE802.11b/g)は内蔵、キーボード等も前述のように全てワイヤレスなので、ホントに最小限のケーブル本数で配線完了!! このあたりのシンプルさも、FMV-TEO⁄A90Dの隠れた魅力ですな。

ちなみに、他インターフェースはスペック表にあるとおり。本体前面にUSB×2やIEEE1394を始めとする必要な端子が揃っており、Blu-ray Disc ドライブもスロットイン。SDメモリーカードとメモリースティックに対応したメモリーカードスロットまで付いている。外観は超シンプルだが、使用時の不便や物足りなさはない。

それから、縦置きしたい場合には、オプションの縦置きスタンドを使える。本体にセットするとFMV-TEO⁄A90Dを縦置きでき、脇にキーボードを収納することが可能だ。

あと、肝心の静音性だが、これは意外にも静か。ハイパフォーマンスなCPUを搭載し、HD動画もラクラク再生しちゃうパワフルなFMV-TEO⁄A90Dだが、排気音や動作音は気にならないレベル。これならリビングで頻繁に起動しておけるAVパソコンとして実用性が高い。

本体前面のイルミネーションLEDもちょいとオシャレ。FMV-TEO⁄A90Dの動作に応じて色違いのLEDイルミネーションが表示されるというものだが、その発色はユーザーの好みでカスタマイズできる。スノーカラーやリーフ等々、計6種類のイルミネーションパターンから、気分や季節、あるいは室内のコーディネイトに応じてカスタマイズすると楽しいですな。

見てくださいよこの端正なスタイル! イマドキの大画面TVの横に置くと、なんともいえない「しっくり来る感」が漂う

背面のシンプル&クリーンさに大感動! AV機器としてはもちろん、PCとしてもここまで美しい背面はなかなかお目にかかれない。これもワイヤレス&HDMI接続の賜物

前面には普段必要とされるであろーインターフェースが一通り揃っている。スタイリッシュな外見でも機能に不足ナシ

オプションのスタンドにより縦置きも可能! キーボードも立てかけられるという、この機能美

ゆるやかに変化して目を楽しませてくれるイルミネーション。計6種類あり、添付のユーティリティーソフトから変更できる


ハイビジョン動画再生しまくり!!

FMV-TEO⁄A90Dを使ってみて、驚かされたのは、やはり“ハイビジョン真っ向対応型AVパソコンとしての実力”であった。てか、率直に、HD動画をサクサクとハンドリングできちまう処理性能がスゲく魅力的。

FMV-TEO⁄A90Dの中核部には、AMDの最新プラットフォーム、Turion X2 デュアルコア・モバイル・プロセッサRM-70(動作周波数2GHz)およびAMD M780Gが搭載されている。また、動画再生支援エンジン(UVD)により、CPUに負担をかけずにHD動画(H.264)の再生を行えるのだ。

例えば、最新のHDムービーカメラ(AVCHD)とかでハイビジョン映像撮って、フツーのパソコンにファイルを転送して再生……すると動作が遅くて使い物になんなかったりするじゃないスか。動画はカクカク、アプリの動きもぎこちない、みたいな。

しかし、FMV-TEO⁄A90Dだと、ハイビジョン動画のBDやDVDがアタリマエのようにスムーズに再生され、アプリケーション動作が遅延するようなこともない。もちろん、デジタル放送のハイビジョンコンテンツの録画・再生も快適。その動画の滑らかさ、あるいはストレスフリーの体感速度から、HD動画扱うならFMV-TEO⁄A90Dでしょ!! とか思ってしまった拙者である。

ハイビジョン放送の録画もHDムービーの映像も、難なく再生しまくれるFMV-TEO⁄A90D。もちろん、編集〜保存の実用性も高い。

例えば、HD動画(H.264)の編集は、プリインストールのUlead DVD MovieWriter for FUJITSUソフトウェアで行える。取り込んだH.264動画の簡易編集が行える他、BDやDVDを始めとする各種メディアへの書き込みもサポートする。

てなわけで、ハイビジョン動画の再生はもちろん、編集〜Blu-ray Discドライブを使ったBD・DVDへの書き出しまで完全に対応するFMV-TEO⁄A90D。これまでハイビジョン映像のハンドリングに悩んでいた人にとっては特に、このHD動画再生パフォーマンスは大きな魅力となるだろう。

HD動画に完全対応したAMDの最新プラットフォームを使用しているのダ! 実はモバイル向けのものなので、電力消費も低く抑えられている

いままで死蔵されていたあーんな動画やこーんな動画もバリバリ編集できちゃう


ダブルで録りまくり!! ラクして観まくり!!

FMV-TEO⁄A90Dには、地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送に対応したチューナーが2基内蔵されている。つまり、ふたつの別の番組を同時に録画できるんですな。

もちろん、パソコンなので録画予約も番組表をクリックする程度でサクサク進められる。マウスを使わずとも、FMV-TEO⁄A90Dのリモコンでも快適に操作できる。ちなみに、録画の保存先となるHDD容量は約750GB。約92時間分のハイビジョン映像を保存できる。

録画番組の保存、という点に関しては、やはりBlu-ray Discドライブが大活躍する。どーしても残したい番組はBDにムーブ⁄ダビング、というコトがデキるので、つまりFMV-TEO⁄A90Dはそのまま“Blu-ray対応・大容量HDD搭載ビデオレコーダーと同等”のビデオレコーダーとして機能するわけですな。富士通独自のダビング機能は録画番組をHDDに残したまま1回だけダビングが可能なのだ。もちろん、ダビング10にも対応予定だ。

AVパソコンとして興味深い機能としては、例えば“おすすめ自動録画”がある。これは、ユーザーの予約録画傾向を分析し、ユーザーの好みに合う番組を自動的に録画・提示するという機能。TEOが「アナタはこの番組も好きだと思ったので録画しときましたヨ」てな感じで機能する、いわば“インテリジェントな録画エージェント”ですな。この機能により「あ〜こんな番組もヤッてたんだ!!」てな発見ができることも少なくない。使うほどに、FMV-TEO⁄A90Dが身近で楽しく頼もしい存在になってくる、というイメージだ。

ほか、自動録画した番組をカンタンに観られるおすすめコンテンツメニュー機能や、番組表からテレビ局サイトへ即アクセスできるテレビ局サイトリンク機能等々、パソコンならではの実用的な機能が多々ある。

が、実際に使ってみると、パソコンのパの字も知らない人でも、そういった録画番組等コンテンツを自由に楽しめるのがFMV-TEO⁄A90D。実は、ビエラやAQUOSに付属するリモコンでFMV-TEO⁄A90Dを操作できちゃうのだ。

例えばパソコン内の動画や音楽を再生したい場合。普通のパソコンをテレビと接続したスタイルだと、まずパソコンの電源を入れて、マウスを操作して、ソレナリのアプリを起動して……といつもの面倒な儀式を始めるコトに。パソコンに関して知識のない人なら、この時点で投げ出してしまうかも!?

しかしFMV-TEO⁄A90Dの場合、テレビに付属するリモコンの操作だけで済む。例えばビエラなら、「ビエラリンク」ボタンを押せば、MyMediaと呼ばれる専用のユーザーインターフェースが表示されるので、その表示に従ってリモコンの4方向ボタンを操作すれば良い。見れば即理解できる表示で、スゲくカンタン。こういったFMV-TEO⁄A90D+テレビリモコンの連携は、ビエラ以外にAQUOSでも可能だ。

てなわけで、ハイビジョン番組をドガドガ録画でき、さらには好みに合う番組も自動的に録画してくれて、いつも使っているテレビ付属のリモコンだけで自由に観まくれるFMV-TEO⁄A90D。いちいちパソコンを操作するのもメンドい!! てな人でもラクして使えるAVパソコンなのである。

Blu-ray Disc ドライブ搭載でありすなわち録画した番組を高画質で保存しまくりであり、なおかつPCのデータ保存用としても普通に便利であると思った

ニャニャニャんと! ビエラやAQUOSのリモコンでPC側をコントロールできちゃうのダ!

TV用リモコンだけで録画した番組とか保存した写真とか、PC内のコンテンツをひととおり見れてしまう!


大画面でパソコン!! 快適!! 激愉快!!

一通りFMV-TEO⁄A90Dを触ってみると、パソコンってよりは自由度の高いビデオレコーダーですな、コレ。HD動画にビシッと対応し、3波ダブルチューナー搭載&ダブル録画で、HDD容量約750GBで、Blu-ray対応。高いレベルでの実用性を備えたビデオレコーダー、と考えられる。

のだが、FMV-TEO⁄A90Dはパソコン。ビデオレコーダーのように容易に使えるとは言っても、パソコン。つまり、パソコンとしてもビシッと活用できるのであり、この点が一般のビデオレコーダーと比べての大きなアドバンテージだと言えよう。

単にデジカメ画像を表示させても楽しい。大画面上でお気に入りの写真をスライドショーさせたりすると、これまでにはちょっとなかった臨場感っつーか劇場感っつーか、そういう斬新な見え方になる。解像度としてはフルHD(1920×1080ドット)あるので、細部まで十分高精細にて鑑賞できる。しかも、FMV-TEO⁄A90DとテレビはHDMI接続。なので、音楽を再生しつつスライドショーをすると、映像も音もテレビから出てくる。完全にユーザー本位の新しい映像世界ゲット!! みたいな気分で、テレビという道具の良さを再認識! ちなみに、メモリーカードスロットに写真データを入れたメディアを挿しこむだけで、写真閲覧・保存アプリケーションの「マイフォト」が自動的に立ち上がり、カンタンにデータを取り込むことができる。この手軽さもイイ感じ。

意外にイイのがYahoo!動画や@nifty動画などインターネットで観られるような動画。画素的にはアラが目立つわけだが、手持ちのテレビでネット上にある無尽蔵の映像コンテンツを観られるというのが良いし、飽きないし、やっぱりメチャ楽しい。それに、PCモニターの前に座した体勢で見るのと、リビングのソファにくつろいで大画面TVで視聴するのとでは、同じネット動画視聴においても「ゆったり愉しめる感」に格段の差が出てくるといえる。

あとですね、コレ超重要なんですけど、FMV-TEO⁄A90Dの場合、多くのHDMI接続対応型テレビで“ドット・バイ・ドット”の表示が可能=テレビ側のスケーリング機能によりパソコンからの映像が劣化するというケースが非常に少ないのだ。また、多くのケースでドット・バイ・ドット表示設定もFMV-TEO⁄A90D任せ。プリインストールの「TEO Utility」により、HDMI接続されたテレビが認識され、表示が最適化される(対応しているのはビエラとAQUOS。それ以外は手動で表示領域を調整することになる)。

結果、画面上に表示される点や線が見事にクッキリ!! 滲みやカスレやジラジラは一切ナシ!! フォント、ウィンドウ、アイコン、カーソル等々が非常に美しく表示される。もちろん動画や静止画もドット・バイ・ドットで表示可能=最も美しい映像として鑑賞することができる。

と、ここまで書いてきたHDMI対応大画面テレビ所有者こと拙者自身、も〜FMV-TEO⁄A90Dが欲しくてたまらん!! 買うかも!! てか、買うならコレしかねーだろ的な気分ッ!!

さておき、FMV-TEO⁄A90Dは、HDMI対応の大画面テレビ使ってる人にはゼヒとも触れてみて欲しいAVパソコンである。ハイビジョン完全対応のパフォーマンスを持ち、大容量HDD・Blu-ray Discドライブ・3波ダブルチューナー搭載ってあたりで、まず先端的ビデオレコーダーとして役立つだろう。もちろん、PCとしても縦横無尽に活躍できる実力を秘めている。「テレビとしてもレコーダーとしてもメディアサーバーとしても使えちゃうよ!」的な一台X役的存在感はPCならではであり、さらに言うと、これまで何だか分かれていたデジタル放送の世界とパソコンの世界を、確実に融合させてくれる存在なのだ。

融合すると、どうなんの?

もちろん、ガコーンと明らかに楽しくなるのであり、実際に新鮮なオモシロミを多々提示してくれまくりのFMV-TEO⁄A90Dであり、大画面テレビの前に居続けがちであり、リビングがさらなるエンタテイメント空間となる可能性が超高いと言えよう。

大画面TVにPC上のコンテンツを色々と映し出す。すると! 大迫力だったり高精細だったり新たな世界が見えてきたりする

Vista Home Premiumに標準で付属するMedia Centerならネット上のオンライン番組を色々と見れちゃう。ネット動画はテレビには無いコンテンツが豊富であり、しかも思い立ったときにスグみれちゃうので至極便利だといえる

TV上でカンタンにドットバイドットが実現できるゆえ、ありがちなニジミや縦横比の狂いなどは微塵もなく、非常に快適なデスクトップ環境が実現できる

ネット番組表をだらだら見つつ、面白そーな映画放映中!となったら即座にTVアプリを起動しつつ、映画のキャストが気になったら即座に検索!などなど、使いこなしの幅が広がるのもPCでテレビを視聴する利点


PCメーカー、量販店、放送事業者など、さまざまな企業が名を連ねる「ウィンドウズ デジタルライフ コンソーシアム(WDLC)」では、この夏、PC de TVキャンペーンを実施。PCでデジタル放送やネット動画を観ることの利便性をPRしている。