イキナリですけど、俺ってカーナビがないとクルマでどこかに行けない人。カーナビの道案内ナシでは遠出できないし、都内に行けば確実に迷うし、首都高速道路なんて絶対走れないのである!! って威張ってどうする>俺、って感じですが、ホントにカーナビ必須野郎なんスよ。

 なので人一倍カーナビについては興味津々。いつも最新のカーナビ情報を仕入れたり、店頭実機をチェックしに行ったり。もっとナイスなカーナビがあれば、ぜひ使いたい!! てなノリですな。

 そんなところへカーナビ関連情報が。知り合いが「ドコモのドライブネットが意外なほど凄いですよ」と。なになに「ドライブネット」とな!?

 調べてみると、「ドコモ ドライブネット」とはドコモが提供しているスマートフォンやタブレット向けのカーナビサービスなのであった。無料の「ドコモ ドライブネットアプリ」をダウンロードすれば、すぐ使い始められ、月額315円で「本格的カーナビサービス」を利用できるようになるという。つまり手持ちのスマホなどをカーナビにしちゃうアプリ&サービス。で、これが「意外なほど凄い」らしいのだ。

 うそぉ~。月額315円で「手持ちのスマホとかが凄いカーナビ」になっちゃうのぉ~? 世の中そんなに甘くないスよ。やっぱり何万円とか出してカーナビというハードウェアをクルマに追加して……え? ウソだと思うなら試してみろってか!?

 というわけで「ドライブネット」を試してみた俺。そしてイキナリその結論から言えば、試用開始後数時間で「こここ、これは、ホホホホ、ホントに凄い!! ドライブネット超凄い!!」と感動したのであった。やや大げさかもしれないが、カーナビの世界をけっこー変えちゃうかもしれない「ドライブネット」だとも感じた。ともあれ以降、「ドライブネット」についてじっくり見ていきたい。

 まずは「ドライブネット」の概要から。

 前述のように「ドライブネット」は「ドコモのスマートフォンやタブレットのためのカーナビサービス」だ。対応機種を使っているユーザーは、専用アプリの「ドコモ ドライブネットアプリ」をダウンロードすれば使い始められる。アプリは無料ですな。

 無料の「ドコモ ドライブネットアプリ」でできることは、地図更新やフリーワード検索、音声操作など、「ドライブネットサービスの一部機能」となる。のだが「どの程度検索ができるのか」や「地図の見栄えはどうなのか」を知るには十分。無料のアプリ単体でも、通信経由で地図更新が年2回(予定)行われるので、月額315円の「ドライブネット」契約をしなくても、地図だけは最新のものを使うことができるので、まずはアプリをダウンロードしてみてほしい。

ドコモ ドライブネットアプリ

 そして、さらに月額315円で「ドコモ ドライブネット」を契約すれば、前述のドライブネットアプリの機能がズガーン!! と高まる。サービス契約後に使えるようになる機能は以下のとおりだ。

「ドコモ ドライブネット」契約(月額315円)で利用できる機能

・目的地設定&ルート探索(リルート機能あり)
・駐車場満空情報
・ガソリンスタンド価格情報
・オービス・取締り情報
・グループ位置共有
・キャラクター変更
・マイフォルダ(PC連携)

 月額315円でドライブネットアプリの各種カーナビ系機能がバッチリ使えるようになるというわけですな。

 それから、ドライブネットアプリを入れたスマートフォンやタブレットをクルマにセットするための別売オプションとして、「ドライブネットクレイドル」というのがある。これは単に「スマホなどをクルマに固定するための台座」としての機能だけではなく、ドライブネットを「さらに高精度なカーナビとして使うための機器」でもある。これを使うと、ナビゲーションの精度が上がったり、リアルタイムの渋滞情報などを利用できるようになる。

「ドライブネットクレイドル 01」。こちらは、画面サイズが約4~5インチのスマートフォン用。クレイドル本体に車載用GPSレシーバー/ジャイロセンサー/加速度センサーが内蔵されている   「ドライブネットクレイドル 02」。こちらは、画面サイズが約5~7インチのスマートフォン・タブレット用。各種センサーは、クレイドルとは別になっているセンサーユニットに内蔵されている
「ドライブネットクレイドル 01」に、「Optimus LIFE
L-02E」(画面サイズ約4.5インチ)をセットしたところ
  「ドライブネットクレイドル 02」に、「GALAXY Note II SC-02E」(画面サイズ約5.5インチ)をセットしたところ   「ドライブネットクレイドル 02」に、「MEDIAS TAB UL N-08D」(画面サイズ約7インチ)をセットしたところ

 まず、月額315円でドライブネットに契約すると、ドライブネットアプリで前述のような各種カーナビ系機能が使えるようになる。さらに「ドライブネットクレイドル」も使えば、ドライブネットアプリがさらに高精度なカーナビになる、というわけだ。なお、「ドライブネットクレイドル」と組み合わせると使えるようになる機能は以下のとおり。

「ドライブネットクレイドル」と組み合わせると利用できる機能

・トンネルや高架下、高層ビル群などでのより正確な自車位置表示
・VICS×プローブによるリアルタイム渋滞情報取得
・渋滞を考慮した最適なルート検索
・任意の駐車場入口までナビゲート
・エコ機能による燃費効率アシスト
・充電機能

 注目したいのは、リアルタイムの渋滞情報取得は、VICSに加えて「プローブ」も使われている点。プローブ情報(スマートループ渋滞情報®)に対応した一般のカーナビからリアルタイムで送信された情報などを含め、非常に精度の高い渋滞情報を利用できるようになるのだ。

 また、「より正確な自車位置表示」についてだが、これは「ドライブネットクレイドル」に搭載された「車載用GPSレシーバー/ジャイロセンサー/加速度センサー」を利用して精度を上げている。車載用GPSレシーバーに加え、高精度なジャイロセンサーや加速度センサーも活用するので、スマートフォンやタブレット単体では実現できない、より高い自車位置精度が得られる。

 てなわけで、早速ドライブネットにナビゲーションをさせていきたい!! 愛用中のスマートフォンにドライブネットアプリをインストールし、さらに月額315円でドライブネットに契約。そして上記のクレイドルと組み合わせて使い始めた。

「GALAXY Note II」でドライブネットを使って、都内までお出かけ~

 早速クルマで都内にお出かけ~♪ ということでドライブネットを使い始めたが、まず驚いたのが目的地探索。

 詳しくは後述するが、たとえば“新木場駅”と「言うだけ」で、目的地をサクッと検索できる。その音声認識精度は、Google音声検索のそれと同様に高い。また、ドコモの「しゃべってコンシェル」と同様に「自然に話しかけるだけ」で「カーナビを利用」できたりもする。

 ともかく、そんな感じでサクッと目的地を探索してルート案内開始。ナビゲーション開始後、すぐにいろいろと「ドライブネットの凄さ」が感じられた。

 ひとつは自車位置精度の高さ。これまでも「スマートフォン用のカーナビアプリ」をアレコレと試してきたが、ドライブネットアプリの自車位置表示精度は「スマホのアプリとは思えないほど高い」ですな。

 前述の「ドライブネットクレイドル」の各種内蔵センサーのおかげか、道にピッタリ沿って自車位置が表示されるのはもちろん、交差点などでもピタリと自車位置を保持。今時のカーナビ専用機とほぼ同等と言えるほど、正確に自車位置を表示し続けてくれる。

 それから、地図の見やすさ。ドライブネットで使える地図は、パイオニア製のカーナビ専用地図とのことで、ヒッジョーに見やすい。また、多くのドコモのスマートフォンやタブレットは、カーナビ専用機よりも高解像度であるため、地図表示自体が高精細で、情報量も豊富。カーナビ用地図として快適に使える。

 地図表示は、進行方向を上にした「ヘッドアップ(ヘディングアップ)」にも、北の方角を上にした「ノースアップ」にも対応。拡大縮小はスライダー操作やピンチ・イン/ピンチ・アウトの操作で行え、表示も素早い。当然、指先で地図をスクロールできる。この操作性、そしてとりわけ「速さ」は、ハッキリ言ってカーナビ専用機よりも「ず~っと快適」だったりする。

パイオニア製のカーナビ専用地図が使用でき、スマートフォンならではの高解像度で、高精細な地図が利用できる   地図表示は、ノースアップ、ヘディングアップ、スカイビューから選べる

 それから、ナビゲーション中に肝心な案内表示。結論から言えば、カーナビ専用機顔負けの緻密さで案内表示がなされてビックリ!!

 たとえば「どのレーンを走行すべきか」や「どの分岐に入るべきか」などが、わかりやすい図案やリアルなイラストで示される。ので、都市部の複雑に入り組んだ道などもスムーズに走れる。高速道路の出入り口でまごつくようなことも、まずないだろう。

 交差点などで右左折するときの表示もわかりやすい。具体的には、交差点などへの接近度合いにより、地図が自動的に拡大されたりする。もちろん曲がるポイントまでの距離なども逐一表示される。ので、ドライブネットのナビゲーションに従っていればルートを間違えることもまずない。頼りがいのある道案内ですな。

 個人的な話で恐縮だが、複雑さでは悪名高い「首都高速道路」、俺としてはカーナビなしでは怖くて走れない。ちょっとしたレーン選択ミスが「あ~目的の出口から出られない~」みたいな失敗につながるし、それ以前にどこをどう走れば効率的なのかさえよくわからない。ので、首都高走行時はナビ必須な俺。

 そんな観点で、実際にドライブネットを首都高で使ってみたら……全然問題ナシ!! 完璧なルート探索~安心感たっぷりの案内表示を伴うナビゲーションを遂行してくれた。スマートフォンのカーナビアプリで首都高をサクッと攻略できちゃうとは、ん~むむむ、いろいろな意味で衝撃的だ。

高速道路のJCTや出口の案内も、どのレーンを走ればいいのかがわかりやすい
一般道での交差点案内表示   場所によっては詳細なイラスト表示で、よりわかりやすいレーン表示もしてくれる   高速道路料金所のETCレーン表示も
【動画】(音声が再生されます)交差点への接近度合いにより、地図が自動的に拡大する

 ちなみに、地図データは最新のものを利用できる。また、地図データ自体の更新は年2回行われる予定とのこと。首都高はもちろん、新しく開通した高速道路やバイパスなど、比較的早く最新地図が表示されるってわけですな。

 もうひとつ、渋滞情報関連。前述のとおり、専用クレイドルを使うとVICSおよびスマートループによるリアルタイム性の高い渋滞情報が得られるので、ナビによる渋滞回避も実用的だ。もちろん渋滞考慮リルートもしてくれるので、混雑しがちな時間帯でもよりスムーズに目的地に到着できる。

 てな感じのドライブネット。カーナビとしての基本性能は、今時的カーナビ専用機に勝るとも劣らないものを持つ。月額315円でここまでデキちゃうと考えると「マジで驚異的」だと感じる。

 のだが、これだけでは終わらないのがドライブネットの凄いところ。さらなる「使い勝手の良さ」がありまくりだったりするのだ♪

リアルタイムの渋滞情報が得られる   渋滞考慮リルートの提案もしてくれる
実線がVICSによる渋滞情報。点線がスマートループによる渋滞情報だ   画面中央上部の赤いアンテナのアイコンが、オービス・取締り情報のマーク

この快適さ、後戻りできないかも♪

 ドライブネットを使っていると「コレってカーナビ専用機よりはるかに快適じゃない?」と思える点がいくつもある。逆に言うと、ドライブネット使用後に一般的なカーナビ専用機に触れると「なにこの不便さ!!」と思ったりも。

 たとえば、少々前述したが、スマートフォンやタブレットならではの操作感が最高にイイ。具体的には、ピンチ・イン/アウトやフリックなど慣れた操作で地図の拡大縮小ができたりスクロールができたりして、非常に直感的に扱える。表示もキレイだしアプリの反応もクイックで快適なのだ。

 それと高精度でありかつラクな声での操作。とりわけ「しゃべってコンシェルエンジン」を利用した音声操作機能は抜群に快適だ。たとえば「自宅まで案内して!」とか「近くのコンビニは?」というふうに自然な言葉で話しかけるだけで、目的地や周辺施設の検索ができる。

音声検索は、Google音声検索同様に使える   地図画面の右端に常に表示されるアイコンを引き出すことで、「しゃべってコンシェル」同様に自然な言葉で音声操作ができる

 ドライブネットでは、ネット経由で最新情報を得て、各種情報を利用できるのだが、音声操作とこのネット経由情報が組み合わさると、これまた非常に便利。たとえば「ガソリンスタンドある?」と話しかけると、近くのガソリンスタンドの位置が示されるのに加え、ナンと最新のガソリン価格まで知ることができる。ので、近くの安いスタンドで給油、なんてこともフツーにデキちゃうのだ。さらに、大型のショッピングセンターなど、目的地に駐車場入口情報がある場合、任意の駐車場入口まで案内してくれたりもする。複数駐車場がある場合に便利だ。

 俺的に「コレは超便利っ!!」と顔がニヤケたのは、駐車場情報。「近くに駐車場ある?」とか話しかければ、駐車場情報が出る。それだけではなく、駐車場が満車か空車かといった詳細な情報まで得られる。「目的地付近まで来たけど空き駐車場が見つからない~」なんて憂き目とはオサラバですな♪

 一般的なカーナビ専用機と比べると、情報提供系の機能は桁違いのレベルで充実しているし、ナビゲーションや地図表示も非常に優れており、さらに動作全体がクイックでストレスがない点もグレイト。月額315円でここまで優れたカーナビが使えるとなると、快適さの面に加え、コストの面でも、もうフツーのカーナビに後戻りできない~♪ みたいな気持ちになる。

画面右下のドコモダケをタップすると、よく使う機能へのショートカット表示ができる   ショートカットアイコンは最大4個まで表示でき、登録/変更の設定も可能   GS価格情報では、場所とともにガソリン価格まで表示される ※実際とは価格が異なる場合があります
駐車場情報では、近くの駐車場の場所が表示され、満車か空車かの情報まで得られる   自車の寸法を設定しておくことで、サイズ的に入庫できる駐車場かどうかまで教えてくれる   駐車場入口情報がある場合、どの駐車場を目的地にするのか設定できる

 ドライブネットは掛け値なしでホントに優れたカーナビアプリ&サービスなので、ぜひ一度体験してみてほしい。カーナビを必要とするユーザー全員に向くと思うが、とりわけ「カーナビにお金をかけたくない」「使っているスマホをカーナビとしても役立てたい」という人には超オススメ。「ドライブネットクレイドル」を使うと、ただでさえイケてるドライブネットが最強レベルの機能と実用性を備えるので、ぜひクレイドルとセットでお試しあれ♪

 なお現在、「もらってしゃべろう!ステリモプレゼントキャンペーン」が実施されている。詳しくはこちらのURLのとおりだが、抽選でハンドルを握ったままドライブネットの音声操作を利用できるリモコンがもらえるんですな。コレがあるとドライブネットをさらに快適&安全に活用できそう。応募期間は2013年4月15日までなので、ふるって応募しちゃいましょう~。俺は応募済みだゼ!! キミもゼヒ!!


※「ドコモ ドライブネットサービス」の初回お申し込みの場合のみ、お申し込み月の月額使用料が無料となります。
※ご利用には、「ドコモ ドライブネット」対応機種、「ドコモ ドライブネット」アプリのインストールとは別に、ドコモ指定の料金プラン(「タイプSS バリュー」などのご契約)、プロバイダ(「spモード」または「mopera U」のご契約)が必要です。機能により「ドコモ ドライブネットサービス」のご契約(月額315円)、ドライブネットクレイドルが必要です。対応機種およびご利用上の注意については、「ドコモのホームページ」でご確認ください。
※「音声操作」において、ご利用状況によっては意図しない認識結果や動作となる場合があります。
※スマートループ渋滞情報®およびリアルタイムプローブ®は、パイオニア株式会社の登録商標です。
※「ステアリングリモコン」はパナソニック株式会社の登録商標です。
※表示されている金額は、すべて税込です。
※画面はイメージです。

プロフィール

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。

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