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ヨコ撮りスタイルにも対応する320万画素CCDカメラを搭載
液晶ディスプレイを反転すればヨコ撮りも楽
ヨコ撮りスタイルの状態から液晶ディスプレイをそのまま背面側に開けば簡単に自分撮りもできる(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属)
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au初のカメラ付きケータイ「A3012CA」以降、auのラインアップでカメラ付きケータイをリードしてきたCAシリーズ。今夏は4年ぶりにG'zOneも復活したが、ここ数年は高性能カメラがCAシリーズの代名詞となっている。
今回のW31CAではA5406CA以来となる320万画素CCDカメラを搭載し、有効画素数としては業界最高スペックを実現している。もちろん、コントラスト式オートフォーカス機構を採用しており、接写からポートレート、風景に至るまで、幅広い範囲で自動的にピントを合わせた写真を撮影することが可能だ。
カメラはボタン部の背面側に装備されているが、二軸回転式ボディを採用しており、カメラ撮影時は液晶ディスプレイを反転した状態で折りたたみ、液晶ディスプレイをファインダーとして利用できるヨコ撮りスタイルにも対応する。
ヨコ撮りスタイルの状態から液晶ディスプレイをそのまま背面側に開けば、ほぼカメラと同じ向きの180度まで開くため、簡単に自分撮りもできる。二軸回転式ボディを採用した端末は増えているが、こうしたユニークな機構はCAシリーズならではのものだ。
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写真はヨコ撮りのほうが自然なことが多いので、二軸回転式ボディは本当に便利だ
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細部まではっきり撮れるのは320万画素のアドバンテージ
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モデルさんの自分撮り作品(モデル:篠崎ゆき/スーパーウイング所属) |
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写真は本体メモリ及びminiSDメモリーカードに保存
カメラのシャッターボタンはヨコ撮りしやすい位置に
最適なシーンを選ぶだけで最適な条件で撮影できる「ベストショット機能」 とエンジョイツールの「壁紙エディター」
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内蔵カメラでの撮影サイズは2048×1536ドットの「QXGA」、後述するワイド液晶ディスプレイに合わせた2048×1232ドット「ワイド」などから選ぶことができる。320万画素カメラの性能をフルに活かしたQXGAサイズなら、2L判サイズのプリントも可能だ。
ムービーについても最大320×240ドットのQVGAサイズで撮影が可能で、本体メモリー及びminiSDメモリーカードに保存することが可能だ。
CAシリーズのカメラは、単に高性能なだけでなく、使い勝手もよく考えられている。たとえば、カメラ起動時、ダイヤルボタンの[0]を押せば、画面上にショートカットキーのガイドがファインダーに重ね合わせるように表示される。設定についてもショートカットキーで切り替え可能だが、同社のEXILIMなどで好評を得ている「ベストショット機能」が搭載されているため、9つのモードから最適なシーンを選ぶだけで、それぞれの環境に最適な条件で撮影することができる。
また、撮影した画像の編集についてもしっかりと考えられている。たとえば、最大サイズで撮影した画像の一部を切り抜いたり、サイズの変更や回転などの編集機能が用意されており、エンジョイツールの「壁紙エディター」を使えば、かなり見栄えのする壁紙を作ることもできる。ちなみに、メールについては添付容量の制限が最大500KBに拡大されたため、W31CAでは1600×1200ドットのSXGAサイズの画像も送信できるようになっている。このサイズなら、ビジネスシーンなどでレポートに必要な画像をオフィスに送りたいときも十分にニーズを満たせるはずだ。
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ケータイはプライベートなコミュニケーションツールとしてだけでなく、ビジネスにも欠かせないアイテムだが、W31CAにはビジネスにも役立つ2つビューアーが搭載されている。ひとつはW31CAで新たに搭載された「PCドキュメントビューアー」、もうひとつはW21CAから継承した「PCサイトビューアー」だ。
まず、新たに搭載されたPCドキュメントビューアーは、英ピクセルテクノロジーズによって開発されたEZアプリ(BREW)で、WordやExcel、PowerPoint、PDF、HTML、TEXT形式のファイルをW31CA上で閲覧することができる。ホームページについてもmHTML形式で取り込んでおけば、いつでも参照することが可能だ。つまり、外出先でもW31CAがあれば、ビジネスで頻繁にやり取りされる文書やホームページなどの情報をいつでも閲覧できるわけだ。
PCドキュメントビューアーで閲覧するファイルは、後述するUSBクレードル充電台経由でパソコンから本体メモリーに書き込んだり、miniSDメモリーカードのPCフォルダに保存して、自動振り分け後に本体メモリーにコピーすることで利用できるようになる。W31CAではこれに加え、500KB以内のファイルであれば、メールに添付された対応ファイルを受信し、W31CA上で再生することが可能だ。
たとえば、外出先で文書に目を通さなければならないとき、オフィスからW31CAにメールをしてもらえば、PCドキュメントビューアーですぐに読めてしまうわけだ。文書に目を通すために、わざわざオフィスへ戻るといったことをしなくても済む。ちなみに、PCドキュメントビューアーは、文書の拡大・縮小、90度の回転、縦横切り替え、画面フィッティング、ページジャンプなどの機能が用意されている。
一方、W21CAでもたいへん好評を得た「PCサイトビューアー」は、W31CAにも継承されている。PCサイトビューアーはパソコン向けに公開されているホームページを閲覧できるもので、Operaブラウザをau端末用に移植することにより、フルブラウザ機能を実現している。表示モードは「スモールスクリーン」と「PCスクリーン」が用意されており、画像表示の有無や文字サイズ、拡大・縮小表示などの設定をすることもできる。よく利用するホームページの一部を切り取って、「待受指定」に設定すれば、待受画面で最新の情報を確認することも可能だ。
従来のW21CA発表当時、PCサイトビューアーはauのダブル定額の範囲外だったため、パケット通信料の割引サービスなどに加入する必要があったが、今年5月からPCサイトビューアーでの通信もダブル定額及びダブル定額ライトに最大1500円(税別)を加算した範囲で利用できるようになっている。つまり、ダブル定額及びダブル定額ライトを契約していれば、メールやEZweb、PCサイトビューアーをどんなに使っても月額5700円(税別)の範囲で収まるわけだ。
実際の利用もW31CAは最大2.4Mbpsの高速通信が可能なCDMA 1X WINに対応しているため、ストレスなく使うことができる。ネットワークの状態やホームページの内容にもよるが、ケータイ
Watchのトップページも約30秒以内で表示することが可能だ。フルブラウザはこれからのケータイの標準機能として期待されているが、現時点で最も快適に利用できるフルブラウザはW31CAのPCサイトビューアーだと言って差し支えないだろう。
ビジネスでもプライベートでも役立つW31CAの2つのビューアー機能だが、これらの機能をより快適に利用できる要因のひとつが液晶ディスプレイだ。W31CAには業界最大級サイズとなる2.6インチのワイドQVGA液晶ディスプレイが搭載されており、400×240ドット表示を可能にしている。PCドキュメントビューアーで文書を表示したとき、PCサイトビューアーでパソコン向けページを表示したときはもちろん、メールやEZwebのコンテンツを閲覧するときなど、さまざまな場面でワイド液晶の恩恵を受けることができる。筆者もW21CAを発売以来、愛用してきたが、このディスプレイサイズに慣れてしまうと、他の端末にはもう戻れないという印象すらある。
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横置きで充電するので電極は横に
USBクレードル充電台
パソコンと接続するUSBポート
メディアスタンドとしても使える
MySync Suite体験版
スケジュールもW31CAとパソコンでシンクロ
シンクロしたいデータを選べる
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W31CAでもうひとつ忘れてはならないアドバンテージは、パソコンとの連携を考えたUSBクレードル充電台だ。W31CAに付属するUSBクレードル充電台は、その名の通り、パソコンのUSBポートと接続することができ、セットアップが完了すれば、W31CAを載せるだけで、さまざまなパソコンとの連携が可能になる。
W31CAのパッケージには「MySync Suite体験版」が付属しており、これを利用することにより、W31CAのアドレス帳やスケジュールとのシンクロ、W31CAで撮影した写真やムービーの読み出し、データフォルダの読み書きなどが可能になる。つまり、パソコン上で動作するMySync
Suite体験版にスケジュールを入力すれば、シンクロ時にW31CAのスケジュールに反映されるようになり、前述のPCドキュメントビューアーで閲覧したい文書もパソコン側からW31CAに書き込んでおけるわけだ。ちなみに、Outlookとのシンクロはカシオソフトから販売されている「MySync
Biz」で実現することができる。
また、意外に便利なのがMySync Suite体験版のキャプチャー機能だ。パソコンでホームページを見ていて、行き先の地図が表示されていたとき、キャプチャー機能を使って地図などを画像として取り込み、W31CAに転送できるのだ。しかもW31CAは前述のように、画像編集・閲覧機能が充実しているため、外出先で取り込んだ地図データの一部を拡大して確認するといった使い方ができる。これも使い出すと、手放せない機能のひとつだ。
さらに、USBクレードル充電台には「メディアスタンド」と呼ばれる機能が用意されている。W31CAをワイドビュースタイル(液晶ディスプレイを反転して、折りたたんだ状態)でUSBクレードル充電台に載せれば、画面にカレンダーや時計といっしょに、撮影した画像やムービー、ダウンロードした着うたや着うたフルなどを連続的に再生することができる。机の上にW31CAを置いているときもちょっとした「フォトスタンド」や「ムービースタンド」、「着うたスタンド」のように活用できるわけだ。
この他にもW31CAには、パソコンやHDD/DVDレコーダーで録画した番組を再生できるSD-Video対応、高品質なサウンドが楽しめるサラウンドツインスピーカー、EZムービーや撮影したムービーをワイド画面で楽しめるワイド再生など、ここでは紹介しきれないほど、数多くの機能が搭載されている。ユーザーインターフェイスも使い勝手が良く考えられており、高機能端末に慣れ親しんだユーザーはもちろん、これから試してみようというビギナーでも十分に使いこなせる端末としてまとめられている。
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カメラやメモリーカード対応、着うた、フルブラウザ、ドキュメントビューアーなど、ケータイには次々と新しい機能が登場している。W31CAはこうした最新の機能をバランス良くまとめながら、ビジネスシーンからプライベートまで、最強のパートナーとして活用できるプレミアムなケータイとして仕上げられている。auが提供するCDMA 1X
WINを存分に楽しめる端末として、幅広いユーザーにオススメしたい。
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