スタパ納得!ドキュメントスキャナの魅力

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| パーソナル機としてのこだわり |

手放せなくなるDR-2050C



これなしじゃ、もう生活できないッ!
 一度使うとマジでヤミツキになってしまうキヤノンのドキュメントスキャナことDR-2050C。もちろんこの俺も毎日のように活用中であり、紙書類を始めとするドキュメントの整理に役立て中っていうよりもむしろ紙書類を徹底的に撲滅中!! くぉらァ紙資料!! 貴様らは消滅する運命じゃ!! このDR-2050Cに飲み込まれやがれ!! てな感じっス。

 ご存じのように、DR-2050CはA4サイズまでの紙書類を高速で電子化できるペーパードキュメントスキャナだ。会議等で使われた資料、レポート類、カタログ、各種伝票、さらには名刺やレシート等々の“紙書類”をパソコン上で扱えるファイル(PDFやJPEG)として読み込めるスキャナですな。




設置性バツグンなDR-2050C

 何だかんだでたまりがち&散逸しがちな紙書類をDR-2050Cで電子化すれば、まずは紙書類をスッキリと整理できる。DR-2050Cでは、A4普通紙をカラーで毎分7枚、白黒だと毎分20枚もスキャン可能。もちろん両面同時スキャンに対応し、この時のスキャン速度も片面とほぼ変わらない速さで行える。つまり、机上に山積されているような多量の紙書類を、スんゲく効率よく電子化できるってわけだ。



キヤノン電子株式会社にて取材だ!

 電子化(ファイル化)された書類は、物理的な体積がナイってコトで実質ホントにデスク回りが片付く。アチコチにあった紙資料類が存在しなくなるってコトで、机上面が見えるわけですよ!! ペラペラと重なったり束ねられたりしてたカッコ悪ぃ紙資料が消え失せるわけですよ!! オフィスがカッコ良くなっちゃったりするんですよ!!

 またこれに加え、紙書類では考えにくかった検索性の高さも加わる。例えば多量の資料をDR-2050CでPDFファイル化する場合、スキャン時にOCR処理を行う設定にしておけば、電子化した時点で紙書類上の文字列がテキストデータとして(PDFに内包されて)保存される。このPDFファイルに対してテキスト検索をかければ、多量のPDFファイルの中から特定の文字列を含む資料だけを素早く見つけ出すことができる。

 すなわちッ!! DR-2050Cを使うとクリーンでカッコ良いデスク周辺環境を実現可能であり、かつ!! そのカッコ良い状況においてクール&クイックに目的の情報を見つけ出せるのであり!! 何だか自分がとてもステキな人物に変貌した気分!! ってコレ、ホントっス。自慢したくなる環境を構築できますよマジで。

 ちなみにDR-2050Cの場合、上記のOCR処理にかかる時間が非常に短い。OCR処理をする設定にした場合と、そうでない設定にした場合とでスキャン速度を比べてみても、1枚のスキャンについて1秒の差があるかないか程度のスキャン速度差にしかならない。スキャンする紙資料全てに対してOCR処理するのも現実的ってわけですな。

 他にも多くの優れた実用性を備えたDR-2050Cであり、最近の拙者はこのDR-2050Cを連日利用中。にしてもまあ、紙書類を電子化しまくるにおいて、使えば使うほど「やっぱり手軽だなぁ」と感じさせるDR-2050C。きっとDR-2050Cにはキヤノン独自のテクノロジーが秘められているんだろうなぁ……と思った瞬間、DR-2050Cのヒミツを訊いてみたくなった!! 教えてくれよDR-2050Cのヒミツをよ!! と。

 てなわけで、以降はDR-2050C開発者へのインタビューも交え、俺的DR-2050C実使用感をレポートしてゆきたい。


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詰まりにくいし省スペース



杉山副事業部長、大谷副事業部長
 俺の場合、雑誌誌面等を始め、ペラ一枚の製品マニュアルやカタログ、あるいは後で読み返したくなるかもしれないマンガ単行本や古いパソコン系技術書なんかをスキャンすることが多い。各種紙資料を電子化(PDF化)すると、結局いつでも即閲覧できてラクなんですな。あと、小さいサイズのマンガ単行本をある程度高解像度で電子化しちゃったりすると、画面上でラクに読める。絵も文字も実物より大きく拡大できるからだ。

 それから、年末年始は伝票をかなり多量に激スキャン。納品書に領収書にレシートにと、確定申告に必要な書類を電子化して扱いやすくするためにだ。ていうか申告資料作成時、サイズがバラバラであって鼻息で飛んじゃったりもしてさらには机上に散らばりまくりなこれら資料を物理的に扱うだけでアッタマ来ちゃうじゃないスか。確定申告が憎くなってくるじゃないスか!! この忌々しい紙伝票類を画面上でサクサクッと確認できるってのは、効率的である上に精神衛生上ヒジョーに好ましいのである。

 さておき、考えてみればこれらの紙資料類、紙質がずいぶん違うんですな。雑誌なんかは非常に薄いのもあればミョーに厚いのもある。単行本も同様。書籍は本によってやっぱり紙質や厚みが異なりやがる。

 伝票類についても、やはりサイズも紙質が違うし、ぶっちゃけた話、クシャクシャのものが多かったりした。クシャクシャのは、一応のばしてDR-2050Cにセットするのだが、こういったサイズ違い紙質違いシワ若干アリみたいな原稿を複数枚同時にセットしても、DR-2050Cったらやっぱり紙詰まりをほとんど起こさないのだ。

 まずこの点をDR-2050C開発者に訊いてみた。どーして、こーゆーふーにイロイロな紙を吸い込みまくりなDR-2050Cちゃんなんですか? と。

 で、得られた回答は「企業秘密ですっ」(杉山氏)とのこと。……やっぱり。何しろ紙詰まりの起きにくさはDR-2050Cの最大の魅力のひとつですもんね。でも知りたい!! その企業秘密を教えて教えて教えて教えて教えて〜とせっついたところ、「実際の開発段階では、とにかく世界中で流通している多種多様な紙をスキャンしつつ、DR-2050Cの給紙能力をブラッシュアップしていった」(杉山氏)とのこと。やっぱり試行錯誤た〜くさんしたってコトなんですな。




給紙機構には重力との戦いもあったのかーッ
 また、DR-2050Cに関しては、給紙能力を高めつつ一般ユーザーにとって扱いやすいスタイルにするために、ちょいとばかり苦労をしたとも。具体的には、DR-2050Cを縦置きのスキャナとした点。

 前述のとおり、DR-2050Cは僅かなスペースでも設置できる省スペーススキャナだ。見てのとおり、机上に突っ立てた感じで置ける。こういう仕様だと個人ユーザーの俺なんかは非常に有り難いっつーか、スキャンする時にDR-2050Cを出してくるんじゃなくて、常に机上に設置しておけて何かとラクチン。だが、開発者にとってはソコが苦労どころだったという。

DR-2050Cはパーソナルユースを重視した機種なので、どうしてもコンパクトにしたかったんです。A4対応スキャナということで幅の限界はありますが、なるべく設置面積が少なくなるようにしたかった。でも、これが苦労の始まりだった(笑)」(杉山氏)

「原稿をほぼ垂直にセットするスタイルなので、原稿は重力により給紙部へ入っていこうとする。給紙機構側では、重力に逆らって原稿を持ち上げるようなことをしています。この部分も苦心しましたが、同時になるべく設置面積を抑えるということで、より立ったスタイルで厚み等も抑える必要がありました。直立していて薄いということで、設置時の安定性への配慮がより要求され、設計が大変でした」(白井氏)

 にゃるほど。ユーザー的には薄くせい!! 省スペースにせい!! って簡単に要求しがちなんスけど、そーゆーコトすると実際の設計が難しくなったりするんスねぇ。

 ともあれ、紙詰まりしにくいしコンパクトだしで、やっぱそのあたりはDR-2050Cの大きな魅力だと感じる。


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業務用機から降りてきた技術満載のDR-2050C



檜口課長、白井主任研究員
 紙の資料の電子化は、今でこそ少々知られるスタイルとなっているが、拙者的にはまだまだこれからの“やり方”だと思う。実際に手近な紙資料を電子化しちゃうと、部屋は片付いて広々スッキリするわ、資料を検索しやすくなるわ、しかも無くしちゃうようなミスが激減だわでイイコトずくめ。

 その快適さに目覚め、これまでアレコレと紙資料を電子化するためのキカイを試してきた俺なんですけど、そんな俺にとってDR-2050Cは決定打的なマッシーンとなった。ドキュメントスキャナとしてヒジョーに“こなれている”と感じられる。使いやすいことはもちろん、細部まで隙がないハードウェアだと思えるのだ。

 なんで? いきなりこーゆーハードウェアって作れちゃうモンなんですか? と訊いてみたら、実はDR-2050Cは、キヤノンの業務用ドキュメントスキャナ開発部隊が作ったんだそうで。

 ナニ!! 業務用!! プロ機!! とか妙に“プロ”という文字列に反応しまくりがちな俺なんスけど、要は今まで企業等向けのビジネス機を多々開発したノウハウが、DR-2050Cにも詰め込まれていたんだという。

 例えば、何度も書いてますけど、DR-2050Cで紙資料をPDFファイル化するとき、OCR処理がメチャっ速なんですな。ウソみたいに速い。この点に関しては、OCRの達人的技術者がいて、その方がさんざん開発しまくった技術がDR-2050Cにもそのまま生かされているからなんだそうな。他、ドライバソフトウェア部なんかも、業務機のノウハウが多々詰め込まれているため、シンプルで汎用性の高いものとなっているとのこと。

 しかし、その“業務機部隊”が個人向けの製品を開発するにおいて、新しい技術開発も必要になったんだそうだ。へ? そうなんすか? プロ向けや企業向けの本格機種作ってたら、個人向け家庭向けの機種なんかサササッと作れるように妄想しちゃう俺なんですが……。


 「コンシューマ機として意識すべき点が多々ありました。ひとつは、業務機の場合、保守契約ベースのメンテナンスサービス等がありますが、コンシューマ機ではそういったメンテナンスサービスは考えられません。個人でもメンテナンスが容易なように、ローラー交換のしやすさを追求する必要がありました。もちろんボディが小さいことや静音性にも気を遣いました」(杉山氏)

「ボディの小型化と静音性を両立させるのは予想以上に大変でした。高速で給紙するためには駆動系(紙を送るモーター等)を速くしなければならないのですが、速くすると騒音も増えてしまいます。同時に駆動系を小さくすると高音の騒音が出やすくなります。コンパクトさと速さのバランスを取るため、ビジネス機から徹底的に見直して技術開発をしました」(白井氏)

 言われてみて納得。なるほど〜企業と家庭じゃぁ、機器が使われる環境も、使う人も、全く違うってコトだ。省スペースで静粛性が高くて扱いやすいDR-2050Cと、言うは安し。しかしコレを作り上げるにはイチから開発し直しの部分が多々あったんですな。


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パーソナル機としてのこだわり



ワンタッチスキャンボタン



名刺ならてっぺんの一部だけ開いてスキャン可能
細かいコト書いてる俺とも言えるが、こーゆー細かい点が洗練されているとキモチイイのだ。だってホレ、さぁスキャンしようと思って原稿トレイ開いた時にその前に缶コーヒーとかあって缶コーヒー動かさなきゃならないのって面倒じゃないスか。そんな小さなコトを面倒がるなってか? そー言われても面倒は面倒なんですよええ。ていうか根本的に怠惰なんですよ俺とか。ていうかむしろ面倒は全部機械に任せたいのは俺だけじゃなくて人類皆同じ気分!! なるべくラクしたい!! だからDR-2050Cを使うのであり、些細な部分まで面倒が少ないDR-2050Cはジョリーグッドなのである。

「そういった細かい部分の使い勝手にも注力しました。全自動で給紙できる簡単さや、用紙サイズ自動検知、白紙スキップ機能など、手軽さを重視しています。PDFファイルとしてスキャンする場合のOCR処理や、ワンタッチスキャンボタンなど、使いやすさを第一に考えています」(樋口氏)

「個人向けの製品と業務機は、メンテナンスや設置の面で大きく違いました。やはり買って帰って設置するのはお客様ご自身ですし、操作をするのも同様で、業務機のサービスマンのような存在がありませんので」(杉山氏)

DR-2050Cの箱を開いたらすぐ見えるように、簡単セットアップガイドが入っているべきとか、初心者の方までサポートする製品作りといったところでは、初めての試みでした(笑)」

「そういう意味では、フタの部分の青い色や、全体のデザインなどにも気を遣っています。ホームユースで周囲の家具やステイショナリなどの色にマッチするような製品にしています」(杉山氏)

 皆さんそこまで俺のことを!! 怠惰な俺をラクさせるために多数の苦労を!! 今後も俺の紙撲滅運動のためにガシガシと開発をしてく……あ、加速しすぎましたスマンす。ともあれ、効率超重視の業務機とは違い、やっぱ個人のお客さんは十人十色&要望言いまくり。個人向けの製品作りってのは、大変なんですな。

 ところで!! 拙者という風変わりな客の要求をぶつけてみてもいいスか? いいスか? ダメすか? でも要望しちゃうし!!

 えーと、DR-2050CがUSBバスパワーで動いちゃったら拙者的に最高に萌え〜って感じなんスけど、どんなもんでしょう? それと、無線LAN接続で使えたらこれまたジョリーグッド感が高まる気がするんですが、そのあたり、どうスか?

 「バスパワーかぁ(笑)。例えば一般のフラットベッドスキャナだと既にバスパワー駆動の製品があります。ただ、DR-2050Cの場合、高速・連続スキャンが可能な製品なので、駆動系への電力供給を考えると少々辛いかもしれない」(白井氏)

「複数のUSBポートを使えば電力的にはいけるのかもしれないけれど……ちょっと考えてみます(笑)」。

「もうひとつの無線LAN対応についてですが、こちらは十分考えられると思います」(白井氏)




業務用でつちかわれたスゴい技術が盛り込まれていたのかーッ。感動ついでに記念撮影。
 あ、なんか無理なコトをゴーインに言ってる俺って感じでした? 失礼しました〜。さておき、現時点で既にかなりイケてる度が高いドキュメントスキャナなんで、引き続き愛用させていただきたい所存っす。紙書類をビシバシとスキャンしまくるにはホントに便利なDR-2050Cですし。

「実際にスキャナでいろいろな紙資料を読み込みたいと思っている方は、スタパ齋藤さんの言葉を信じて(笑)、ぜひDR-2050Cをご購入下さい」(杉山氏)

 今後は市場が広がってもっと需要が出てきたりするよーに思いますんで、わしらをさらに驚かせる製品をお願いします。

 本日はありがとうございました!!


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関連情報
■ スタパが挑戦! ドキュメントスキャナの底力 http://ad.impress.co.jp/special/canon-scanner0603/

■ スタパ流 ドキュメントスキャナのある生活 http://ad.impress.co.jp/special/canon-scanner0510/

■ ドキュメントスキャナー DR-2050C http://cweb.canon.jp/documentscanner/DR-2050C/index.html

■ キヤノンホームページ http://canon.jp/

スタパ齋藤

[スタパ齋藤]
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。
特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。
フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。



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