何だかんだいってスマートフォンの月額利用料金ってけっこーかかりますな。俺的イメージでは、さほど多用しなくてもフツーに6,000円〜7,000円くらいかかり、積極的にアレコレ使っちゃうとそれ以上になっちゃうこともある、てな感じ。誰もが「もっと安くならないかな」と思うところ。
そんな状況の中、登場したのが「MEDIAS for BIGLOBE LTE」。これは、「LTE対応のAndroid搭載データ端末」+高速モバイル通信「BIGLOBE LTE・3G(回線)」を組み合わせて使える新サービスで、「ほぼスマホ」と呼ばれている。さらに、IP電話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」を利用することで通話も可能(※1)だ。
で、この「ほぼスマホ」、ビックリするのがその月額利用料金。ナンと2013年6月末までの特典価格で月額2,980円から使えちゃうというのである。
え? どゆこと!? 通信などの料金プランが月額2,980円からってコト? とか思っちゃいますよね。ソレが違うんですよ〜。
端末+LTE・3G回線料金で、月額2,980円からなのダ!!
端末は、LTE対応のAndroid端末「MEDIAS NE-202」。回線はBIGLOBE LTE・3Gなので実質ドコモの回線であり、受信時最大100Mbpsの高速LTE(Xi)と全国人口カバー率100%の3G(FOMA)に対応(※2)。「MEDIAS NE-202」の場合は端末仕様で最大通信速度は75Mbpsとなるが、これらをあわせて月額2,980円から使えちゃうんである!! また別途申込が必要だが、IP電話アプリを使えば050で始まる専用のIP電話番号ももらえて通話もできる。IP電話アプリ利用料は月額315円だが、6月30日までにほぼスマホとIP電話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」を申し込んだ人は最大12カ月無料になる。ズギャーン!! こりゃヤバい。速攻で乗り換えなきゃ♪
てなわけで以降、月額2,980円から使えちゃう超安スマホこと「ほぼスマホ」について詳しくチェックしていこう!!
(※1)緊急電話番号としての利用、0120などへの発信は利用不可。登録時に認証のため本人契約の携帯番号が必要。
(※2)下り最大100Mbpsは100Mbps対応エリアでの規格上の最大通信速度。通信速度は利用機器、電波の状態、回線の混雑状況、利用場所などにより低下の可能性あり。「人口カバー率」は、市町村の役場が所在する地点における通信が可能か否かを基にNTTドコモが算出。電波を使用しているため、サービスエリア内でも山間部や屋内、周辺の障害物(建物・地形)などにより使用できない場合がある。また、高層ビル、マンションなどの高層階で見晴らしの良い場所であっても、使用できない場合がある。
では「端末+LTE・3G回線で月額2,980円」というのは具体的にどういうことなのか、説明していこう。
まず料金プランから。基本的なLTE・3G回線料金は、現在非常に人気を集めている高速モバイル通信サービスの「BIGLOBE LTE・3G」と同じ。複数のプランから選べるが、最も安いのは「ライトSプラン」で「ほぼスマホ」を使うパターンだ。
この「ライトSプラン」の月額料金(LTE・3G回線料金)は1,770円。はじめてBIGLOBEを使う!という人は、これにBIGLOBE「ベーシック」コース210円/月が加わり、月額1,980円となる。
「ほぼスマホ」の端末である「MEDIAS NE-202」は「アシストパックB」を利用すれば0円で購入できる。アシストパックBの月額加算料は1970円/月(24カ月間)。
LTE・3G回線の月額料金1,980円+アシストパックBの月額加算料1,970円で、本来なら月額3,950円となるわけだが、現在提供されている特典により、2013年6月30日までに「ほぼスマホ(MEDIAS NE-202+LTE・3G回線契約)」を申し込むと、月額利用料から970円×24カ月間値引きされる。
つまり、3,950円-970円で、月額2,980円から使えちゃうんである!
この「月額970円値引き×24カ月」は、すべての料金プランに適用可能だ。ちなみに、下表が料金別の一例となる。
(※3)データ通信量が月間総量基準値(スタンダードプランはUIMカード(SIM)の合計)を超えると当月の通信速度が送受信最大128kbpsに制限される。また、直近72時間(3日間)のデータ通信量の合計が各プランの基準値を超えた場合も、通信速度を制限する場合がある。
(※4)アシストパック月額加算料の支払い期間は、利用開始月の翌月を1カ月目として24カ月目の末日まで。24カ月目未満に解約する場合、利用月に応じてアシストパック加算分契約解除料がかかる。詳しくはサイトで確認。
(※5)「ベーシック」コース210円/月を含む金額。2年間の定期利用契約(2年毎の自動更新・契約解除料あり)。詳しくはサイトで確認。別途、プラン申込手数料3,150円とUIMカード(SIM)1枚につきユニバーサルサービス料3.15円/月がかかる。
(※6)2013年6月30日までに申し込んだ場合の特典価格。25カ月目以降はLTE・3G回線のみの月額料金となる。
後述するが、家族などで「まとめてスマホを“超安”化」したり、「ひとりで複数台の端末を使いつつ料金を“超安”化」する場合には、スタンダートプランが狙い目。このプランにすれば「ほぼスマホ」を使いつつ、さらにプラスして2枚までのSIMを利用できるからだ。
気になる「ほぼスマホ」の端末である「MEDIAS NE-202」だが、これはNECカシオモバイルコミュニケーションズ社製の端末で、プラットフォームにAndroid4.0を搭載。CPUは1.5GHz駆動のデュアルコアで、画面サイズは4.3インチ。1800mAhのバッテリーを搭載している。大容量バッテリーを積みつつも薄さ7.8mm・重さ約119gなので携帯性も良好。極薄なのに加え、防水・防塵で、充電用卓上ホルダーも付属する。そのほか、ワンセグにも対応し、約810万画素の「瞬撮カメラ」も搭載! これはなかなか魅力的な端末ですな。
防水・防塵対応は普段使いにうれしい | 卓上ホルダーがデフォルトで付属するのもナイス |
で、この「MEDIAS NE-202」、もちろんテザリングにも対応する。回線はBIGLOBE LTE・3G、つまりドコモのXi・FOMAと同等なので、非常に広いエリアで快適なテザリングを利用できるというわけだ。テザリング時は最大10台までの端末を、「MEDIAS NE-202」をルーターとしてWi-Fi接続することができる。
それと、「MEDIAS NE-202」にはワンタッチでテザリング機能を起動できるアプリが用意されている。テザリングが必要になったら画面上のアイコンをポンとタップ。これだけでテザリング利用可能状態になって超快適&便利なのだ。「テザリングは初めて」という人にとってもハードルが低くてナイス♪
テザリングだデータ通信だという話になると、少々気になってくるのが「ほぼスマホ」の「データ通信量制限」。プランごとに「データ通信量の月間総量基準値」が決められていて、それを超えると「通信速度が送受信最大128kbpsに制限される」というものだ。いわゆる帯域制限ってヤツですな。 たとえば最も料金の安い「ライトSプラン」の場合、この月間総量基準値が1GBとなっている。ので、スマホでの総データ通信量が1GBを超えたら、翌月になるまでデータ通信速度が送受信最大128kbpsに制限される。
勘違いしやすいのは「1GBを超えたら通信できなくなる」とか「1GBを超えたら超遅くなって使い物にならないのでは?」ということ。決してそうではナイ!! のである。1GBを超えたら「通信速度が遅くなるだけ」で「データ通信自体は継続して行える」のだ。回線が使えなくなるわけじゃないし、制限後の「送受信最大128kbps」でも「けっこーいろいろ便利に使える」のだ。
128kbpsの通信速度があれば、たとえばTwitterやテキスト主体のニュースリーダーアプリ利用、それからSkypeやLINE等でのテキストメッセージング利用、さらには乗換案内や天気予報などをフツーに使える。もちろん、テキスト主体のメール送受信とか、シンプルなWebページなんかにアクセスする場合でも同様、128kbpsでもけっこーフツーに利用できる。
それと、1GBって想像以上に大容量だったりもする。たとえばWebページ(BIGLOBEトップページ/スマートフォン版)なら約2500ページ分、メール(300文字程度のテキストのみ)なら約20万通分、動画(384kbps)なら約5.8時間分、IP通話(Skype)なら約29.4時間分。1GBあれば「こんなにたっぷりデータ通信できる」ともいえますな。
参考:各種アプリのデータ通信量 (Impress Watch調べ) | ||||
アプリ | 動作 | おおよそデータ量 | 1GBで使えるのは? | コメント |
Twitter (Android公式アプリ) | 最新50件読み込み | 約373KB | 約5,242回分 | プロフ写真も込みなのでそれなりのサイズだが、それらを一度キャッシュすれば、以降、データ通信量は少なくて済む |
Impress Watch ニュース(Androidアプリ) | 最新50件読み込み(記事全文キャッシュ) | 約200KB | 約2,833記事キャッシュ | 文字中心の記事であれば全文を事前キャッシュしても容量はほとんど食わないのだ |
2ch 1スレッド(書き込み数1001件) | 専用ブラウザーで読み込み | 約100KB | 約10,485スレッド | 2chのスレッドは基本的に文字だけなので、データ量はかなり少ない |
乗り換え案内 | NAVITIMEアプリでトータルナビ検索実行 | 約30-100KB | 約10,485-34,952回検索可能 | 外出先での必要度が高い乗り換え案内。地図表示をしなければ問題無いデータ量だ |
電子書籍 | 小説単行本を1冊ダウンロード | 約500-1,000KB程度 | 約1,048〜2,097冊ダウンロード可能 | リアルではずっしりくる書籍も、電子ならこの程度のデータ量。ただしマンガや雑誌はデータ量が大きいので注意。マンガ単行本なら大体30〜60MB程度 |
Webブラウザーでサイトを見るよりも、専用のアプリを使うことでデータ量を抑えられることが多い |
でも、それでも足りない場合は「ライトMプラン」(月間総量基準値が2GB)や「スタンダードプラン」(月間総量基準値が7GB)を吟味すればいいだろう。ともあれ、まずはいちばんお得な「ライトSプラン」で「ほぼスマホ」を使い始め、必要に応じてプラン変更を検討すればいいですな。
今回の「ほぼスマホ」は、前述のとおり、IP電話アプリを利用すると音声通話もできる。
では、どんなふうに通話するのか? 具体的には、「ほぼスマホ」に申し込んで手に入れた端末の「MEDIAS NE-202」にIP電話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」をダウンロードしてインストールすれば、このアプリを使って通話できるようになる。もちろん、専用の050ではじまるIP電話番号も獲得できる。また、うっかりアプリを起動していない場合や、電波の届かない場所で着信したときも安心な留守番電話機能も搭載。さらに、「BIGLOBEフォン・モバイル」のアプリ間での話中転送にも対応する。
ちなみに、この「BIGLOBEフォン・モバイル」アプリの月額基本料は315円。なのだが、「ほぼスマホ」申込者に限っては、この月額基本料とユニバーサルサービス料が最大12カ月無料になる。
このアプリでは、一般のスマートフォンと同様の感覚で通話できる。通話料金は「BIGLOBEフォン・モバイル」同士なら0円。そのほか、国内の固定電話(イエデン)に対して発信した場合は3分8.4円、同じく国内の携帯電話に発信した場合は1分約16.7円となる。
通話のための月額基本料315円とユニバーサルサービス料が「ほぼスマホ」申込者の場合は最大12カ月無料。そして留守電や転送機能も無料で利用可。通話はもうこれで十分、という人も多そうですな♪
普通に通話できちゃう。しかも「MEDIAS NE-202」なら「BIGLOBEフォン・モバイル」の月額基本料とユニバーサルサービス料が最大12カ月無料で使えちゃうのだ |
「BIGLOBEフォン・モバイル」での通話料(※) | |
---|---|
BIGLOBEフォン・モバイル利用者への通話 | 無料 |
無料相互接続しているIP電話への通話 | 無料 |
有料相互接続しているIP電話への通話 | 8.4円(税込)/3分 |
国内固定電話への通話 | 8.4円(税込)/3分 |
国内携帯電話への通話 | 約16.7円(税込)/分 |
国内PHSヘの通話 | 12.6円(税込)/分。さらに1回の通話ごとに10.5円加算 |
国際電話 | 8円(免税)/分(アメリカ) など |
(※)緊急電話番号としての利用、0120などへの発信は利用不可。登録時に認証のため本人契約の携帯番号が必要。詳しくはサイトで確認
驚きの安さでスマートフォンを使えちゃう「ほぼスマホ」。前述のとおり「ライトSプラン」なら特典価格適用で月額2,980円で「ほぼスマホ」を使い始められる。「とにかく安くスマホを使いたい!!」という人にオススメのサービス&料金プランだ。
そしてもうひとつ、特典価格適用で月額5,980円で「ほぼスマホ」を使い始められる「スタンダードプラン」もオススメ。どんな人にオススメ? 「家族で安価にスマホを使いたい」とか「高速通信を複数台の端末で安く使いたい」という人にオススメなのである。
なぜかというと、スタンダードプランの場合、UIMカード(SIM)を3枚まで使うことができるのだ。具体的には、5,980円で、LTE対応のAndroid端末「MEDIAS NE-202」1台とBIGLOBE LTE・3G対応のUIMカード×最大3枚を使い始められる。
ので、たとえば「高速通信のLTEはもちろん、スマホ欲しいし、タブレットにもSIM挿して通信したいし、ときどきモバイルルータも使いたい」みたいな「複数台持ちユーザーに非常に便利。月額5,980円という安さで3台の端末にそれぞれ「LTE・3G対応のUIMカード」を挿して使えるようになる♪
ちなみにスタンダードプランでは、あとから端末を安価に追加申し込みすることも可能だ。「MEDIAS NE-202」や「Nexus 7 モバイル通信対応モデル」といった端末を月額料金だけで手軽に追加申し込みすることができるのだ。
具体的には、「Nexus 7 モバイル通信対応モデル」の場合は「アシストパックA」(月額加算料980円・24カ月間)、「MEDIAS NE-202」の場合は「アシストパックB」(月額加算料1,970円・24カ月間)を申し込むことで利用可能。「Nexus 7 モバイル通信対応モデル」は市場価格が税込29,800円(2013年1月現在)なので、普通に買うより安価だったりする。
(※)アシストパック月額加算料の支払い期間は、利用開始月の翌月を1カ月目として24カ月目の末日まで。24カ月目未満に解約する場合、利用月に応じてアシストパック加算分契約解除料がかかる。詳しくはサイトにて確認。
端末を安価に月額料金だけで追加利用できるので、たとえばスタンダードプランを契約して手に入れたUIMカードを有効活用したいよ~というときに、アシストパックAで「Nexus 7 モバイル通信対応モデル」を申し込みすれば、端末に挿して使える。
さらに、「家族で安価にスマホを使い始めたい」という人にも、この「スタンダードプラン+アシストパック」が有用。具体的には、「MEDIAS NE-202」+「スタンダードプラン」のほぼスマホを契約後、「アシストパックB」で「MEDIAS NE-202」を2台追加購入すると、月額5,980円に追加分の端末料金(アシストパックB月額加算料)の1,970円が2台分追加されるので、合計9,920円。
「3台のスマホを使って9,920円」なんですな。1台あたり3,307円の計算になる。ライトSプランの特典価格2,980円のほうが安いじゃん!と思われるかもしれないが、こちらはデータ通信量の月間総量基準値が1GB。対してスタンダードプランは、UIMカード3枚までの合計で7GB。なので、UIMカード1枚あたりの月間総量基準値は約2.3GBという計算になる。月間総量基準値2GBのライトMプランより300MB多くて、しかも600円以上安いんである。まとめて使えばおトクじゃん!! みたいな。
家族で「ほぼスマホ」を使い始めるとか、「ほぼスマホ」に加えて2枚のUIMカード使いたいという人は、じつは「ライトSプラン」よりもさらに料金が安くデータ通信量も7GBの「スタンダードプラン」が超オススメ。ホントにかな〜りお得なので、ぜひご一考を♪
スタパ齋藤 1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。 |