『モバイルインターネット元年』と言われた1999年から10年。今やケータイは私たちのコミュニケーションに、ビジネスに、生活に欠かせない存在となっている。ケータイがこれだけ急速な普及と進化を遂げた背景には、単にハードウェアのスペックが向上したり、人気サービスが登場したといったことだけでなく、ハードウェアやアプリケーション、コンテンツ、サービス、ユーザーのニーズなど、さまざまな要素が影響し合い、相互に連携したことが関係している。
たとえば、ケータイのボディデザインでもっとも多く採用されているものと言えば、折りたたみデザインだが、偶然このボディデザインが広く普及したわけではない。通話が主な用途の時代には「重い」「分厚い」と敬遠されていた折りたたみデザインだが、メールやコンテンツ閲覧といったモバイルインターネットのサービスが登場したことで、多行表示が可能な大きなディスプレイが求められるようになり、ストレートタイプよりも大きなディスプレイが搭載しやすい折りたたみデザインが支持されたわけだ。
SHシリーズが日本は元より、世界中に大きな影響を与えてきたカメラ付きケータイも同じだ。単純にケータイにカメラが搭載されたからユーザーに支持されたわけではなく、その場で起きた感動や驚きを写真で撮影して、メールに添付して送信する「写メール」というカメラを活かすサービスが提供されていたからこそ、世界中に普及するほどのヒットに結びついたわけだ。同時に、カメラ付きケータイが登場したとき、多くのケータイに搭載されるディスプレイは、モノクロ液晶からカラー液晶に置き換わり始めていたタイミングであり、メールに添付して送られてきた写真をカラーで楽しめたこともカメラ付きケータイ普及に大きく関係している。
最近では2006年4月に放送が開始されたワンセグもケータイの進化に大きな影響を与えた。それまでケータイのディスプレイと言えば、基本的に縦横の比率は4:3だったが、ワンセグ対応端末は放送されるコンテンツに合わせ、5:3や16:9といったワイド表示のディスプレイが搭載されるようになり、視聴スタイルを考慮し、横画面を活用できる端末も一気に増えた。なかでも2006年5月に登場した「AQUOSケータイ 905SH」は、ディスプレイを回転させて、横表示ができるサイクロイドという独創的なスタイルを実現し、ワンセグ対応端末の定番的なポジションを獲得した。また、ディスプレイの解像度も240×320ドット表示が可能なQVGAから480×640ドット表示のVGA、480×800ドット表示のワイドVGA、480×854ドット表示のフルワイドVGAへとスペックアップし、フルブラウザやドキュメントビューアー、GPSを利用した地図サービスなど、高解像度ディスプレイを活かす新しい使い道が増えつつある。
今回、ソフトバンクから発売された941SHは、世界初となる4.0インチのハーフXGA液晶という今までのケータイを大きく上回る液晶パネルを搭載した端末だ。1024×480ドット表示が可能なハーフXGA液晶搭載端末としては、今からちょうど1年前の2008年11月、「AQUOSケータイ FULLTOUCH SoftBank 931SH」が世界で初めて3.8インチサイズのパネルを採用し、ユーザーからの注目を集めたが、今回の941SHはその後継モデルに位置付けられる。従来モデルに比べ、ディスプレイサイズはひと回り大きくなったわけだが、単純にディスプレイサイズを大きくしただけではなく、高精細なディスプレイをフルに活かすためのサービスとして、新たにソフトバンクが提供する「ケータイWi-Fi」のサービスに対応するなど、ケータイで楽しむエンターテインメントの世界を大きく拡げる可能性のある端末として、仕上げられている。
※2009年10月23日現在。ROA社調べ。
世界初となる4.0インチで1024×480ドット表示が可能なハーフXGA液晶を搭載した941SHだが、現在、ほとんどのハイエンド端末には854×480ドット表示が可能なフルワイドVGA表示が可能なディスプレイが採用されており、ディスプレイを横向きにしたとき、170ドット分も広く表示されることになる。フルワイドVGAの環境も十分に広いが、PCサイトブラウザ(フルブラウザ)を利用してみると、多くのパソコン向けWebページは横が1024ドット前後で作られていることもあり、頻繁に横スクロールをすることになる。これに対し、941SHのハーフXGA液晶はWebページの内容にもよるが、YAHOO! JAPANなども横スクロールなしで閲覧できるため、PCサイトブラウザの快適性は大きく変わってくる。
AOSS、WPSに対応し、初心者でも簡単に無線LANの設定が行える
ケータイWi-FiチャンネルやYahoo! 動画へ簡単にアクセスできる、動画/音楽専用メニューも用意される
液晶パネルについては液晶テレビ「AQUOS」で培われたノウハウを活かしたNewモバイルASV液晶を採用する。色鮮やかな色彩表現と高いコントラストによる美しい映像が魅力だが、941SHでは新たに最適な色に調整する「色温度コントロール」を採用している。また、夏モデルのAQUOS SHOT SoftBank 933SHなどに引き続き、AQUOSブルーレイで録画したテレビ番組を転送し、ケータイで再生する機能もサポートされているが、この映像の再生時にはジャンル設定に合わせた最適な色に調整される。さらに、太陽光の反射を抑える「リフレクトバリアコート」を採用し、周囲の明るさに合わせて、バックライトや映像の明るさを調整する「明るさセンサー」も搭載される。家庭用テレビやパソコンのディスプレイなどでも指摘されることだが、一般的にディスプレイサイズが大きくなると、明るさにムラができやすいなど、気になる点が増えてくるが、941SHは通常スタイルのケータイでは最大クラスのディスプレイを搭載しながら、ワンセグから撮影した写真、電子コンテンツの再生など、さまざまな環境において、常に高品質な映像を表示できるように作り込まれているわけだ。
こうした他に類を見ない大画面・高画質のディスプレイを持つ941SHだが、この大画面を活かすための使い道も数多く用意されている。そのひとつが今回、ソフトバンクが2009年11月からサービスを開始するケータイWi-Fiへの対応だ。
ケータイWi-Fiはその名の通り、自宅やオフィスに設置されたIEEE802.11b/g準拠の無線LANアクセスポイントをはじめ、カフェやファーストフード、駅、空港などで提供されている公衆無線LANサービスなどを経由して、インターネットに接続できるサービスで、通常のインターネットだけでなく、ソフトバンクの公式メニューである「Yahoo!ケータイ」もWi-Fi経由でアクセスできるサービスだ。パフォーマンスは電波状態に左右されるため、一概に比較はできないが、理論値では3Gネットワークの下り方向で最大7.2Mbpsに対し、Wi-Fiは下り方向で最大54Mbpsという高速でインターネットを利用することが可能だ。
こうした無線LAN機能はパソコンをはじめ、スマートフォンなどにも搭載されているが、登録や設定がやや面倒な印象があり、設定変更は敬遠してしまうユーザーも多いと言われている。そこで、941SHでは接続設定の手動入力に加え、バッファローの無線LANアクセスポイントやルーターで採用されている「AOSS」、業界標準規格の「WPS」に対応し、初心者でも簡単にセットアップをできるようにしている。どちらの環境も基本的にはボタンを長押しするなど、最小限の操作で登録することができる。セキュリティもWPA/WAP2-PSK認証、WEP/AES/TKIPによる暗号化などに対応しており、安心して使うことが可能だ。
ちなみに、ブラウザについては、Yahoo!ケータイへアクセスするためのブラウザ、インターネット上のパソコン向けWebページを閲覧するためのPCサイトブラウザ(フルブラウザ)に加え、Wi-Fi専用の「ダイレクトブラウザ」も用意される。ダイレクトブラウザは、PCサイトブラウザではサポートされていない3GP形式やMP4形式、FLV形式の動画コンテンツを再生することが可能なため、活用できる範囲はかなり広がりそうだ。
ソフトバンクでは従来から「選べるかんたん動画」「かんたんミュージック」など、動画や音楽などのコンテンツ配信に注力してきたが、ケータイWi-Fi向けには新たに「ケータイWi-Fiチャンネル」というコンテンツが提供される。従来の3Gネットワーク経由では速度やネットワークへの負荷などの影響もあり、コンテンツの容量が最大10MBまでに制限されていたが、ケータイWi-Fiでは下り方向で最大54Mbpsの高速通信が可能なうえ、Wi-Fiでの接続中は3Gネットワークへの影響を考える必要がないため、最大100MBという大容量のコンテンツを配信することができる。たとえば、映画やアニメ、ドラマなどもダイジェストではなく、テレビなどで楽しむときと同じように、通常の1タイトルが配信される。こうした映像コンテンツに加え、ケータイWi-Fiチャンネルでは新聞や雑誌なども配信される。特に、新聞についてはほぼ毎日、通常の新聞と同じレイアウトのものを読むことができる。さらに、ケータイWi-Fiならではの新しい試みとして、公開前の映画をケータイで楽しめる「ケータイ試写会」も計画されている。
こうしたケータイWi-Fiで提供される多彩なコンテンツは、ケータイWi-Fiに対応した端末で楽しむことができるが、存分に楽しむということであれば、やはり、941SHに搭載されている4.0インチハーフXGA液晶という高精細な大画面ディスプレイはかなり有利だ。しかも941SHは、AQUOS SHOT SoftBank 940SH同様に端末を閉じた状態でもディスプレイを指などで触って操作するタッチパネル対応なので、ドラッグやフリックによる画面スクロール、ピンチイン/ピンチアウトでの拡大や縮小表示など、直感的な操作でコンテンツを閲覧できる。タッチ操作はコンテンツ閲覧時だけでなく、Yahoo!ケータイやPCサイトブラウザ、ダイレクトブラウザ利用時にも同じように操作することが可能だが、文字入力が必要な場面ではスライド式ボディを開き、ダイヤルキーで文字入力ができる。しかもダイヤルキーは打ちやすさで定評のある「アークリッジスリムキー」が採用されており、コンパクトなエリアに並んでいるボタンながら、非常に打ちやすい。タッチパネルの直感的な操作感と通常のケータイの快適さを合わせ持ったユーザーインターフェイスが整っているわけだ。
フルブラウザやWi-Fiチャンネルで提供されるコンテンツは、4.0インチハーフXGA液晶を十分に活かすことができるものだが、今のケータイにとって、もっとも重要な機能のひとつ言えば、やはり、カメラだろう。単純に写真を撮影するということだけでなく、QRコードで情報を読み取ったり、名刺リーダーで個人の情報をアドレス帳に取り込むなど、さまざまな活用を可能にしている。
SHシリーズと言えば、カメラ付きケータイの最先端をリードしてきたラインアップだが、昨年、CCD 800万画素カメラを搭載したSoftBank 930SHを発売し、再びカメラ機能の強化を図り、各方面で高い評価を受けている。ここ数年、薄型化やコストダウンなどの流れもあり、ケータイのカメラモジュールには主にCMOSイメージセンサーが採用されてきたが、暗いところでの撮影や動きの速い被写体の撮影にはCCDが有利とされている。そこで、シャープは自社で開発したCCDイメージセンサーと画像処理エンジンのProPixを組み合わせることで、それまでのカメラ付きケータイとは一線を画したクオリティの写真を撮影できるカメラ機能を実現している。その後、SHシリーズのCCDカメラは2009年夏モデルの933SHでは100万画素、2009年冬モデルの940SHでは1210万画素まで進化を遂げている。941SHに搭載されているCCD 800万画素カメラは、940SHと比べ、画素数のスペックこそ、一歩譲る格好になるが、誰でも手軽に高品質な写真が撮影できるという部分はまったくひけをとっていない。
たとえば、カメラ撮影時のぶれの補正については、手ぶれを抑える「6軸手ぶれ補正」に加え、被写体ぶれを抑える「動き検出被写体ぶれ補正」、暗いところでシャッター速度が落ちてしまうことを防ぐ「高感度ぶれ補正」が搭載されている。暗いところでの撮影は元々、CCDイメージセンサーがCMOSイメージセンサーよりも有利とされているが、941SHのカメラは最大ISO12800相当の高感度撮影に対応しており、通常の「オート(〜800)」のポジションで撮影し、少し暗いところでは「オート(〜3200)」や「高感度オート(〜12800)」に設定することで、適切な明るさの写真を撮ることができる。ISO感度を個別に100/200/400/800/1600/3200/6400/9600/12800に設定することも可能だ。カメラモジュールにはスミアと呼ばれる光の筋の発生を抑制するメカニカルシャッターを採用し、陽射しの強い太陽光の下での撮影も有利なNDフィルタを組み合わせることで、スミアの軽減を実現している。
撮影時の機能としては、室内などの近い距離での撮影を考慮し、広角29mmでの撮影が可能だが、被写体と少し離れているようなときのために、新たにスマートリサイズズームも搭載する。通常のデジタルズームは画像を拡大コピーをするような形になるため、どうしてもズームで撮影した写真は粗くなる傾向にあるが、スマートリサイズズームはズームの倍率に合わせ、撮影サイズをVGAサイズまで縮小して撮影することができる。つまり、画像を切り出す形のズームになるため、撮影サイズこそ、やや小さくなるものの、画質を落とすことなく、少し離れた被写体の写真を撮ることができる。もちろん、常に被写体にピント調整をし続ける「コンティニュアスAF」、フォーカスロックした被写体を自動追尾する「チェイスフォーカス」にも対応しており、子どもやペットなど、撮影時になかなかジッとしていてくれない被写体も確実かつ簡単にピントの合った写真を撮ることができる。
また、940SHにも搭載されているが、個人検出機能もなかなか便利な機能のひとつだ。個人検出機能はあらかじめカメラに最大10人までの顔を登録しておくと、撮影するときに登録した人の顔を最大5人まで同時に検出し、その人たちに優先的にピントを合わせられるというものだ。登録する10人にも優先順位が付けられるため、自分がもっとも大切と思う人に必ずフォーカスが合うように撮影できるわけだ。
941SHのカメラ機能にはこうした多彩な機能が搭載されているが、ユーザーとしては「自分に使いこなせるだろうか」「設定が難しそう」と考えてしまうかもしれない。しかし、941SHには940SH同様、従来のカメラ付きケータイやコンパクトデジタルカメラとはまったく異なる手法で、カメラ付きケータイを使いこなす機能として、多彩な「カメラモード」が搭載されている。カメラモードは簡単に言ってしまえば、自分がカメラを撮る目的に合わせ、あらかじめ設定されたカメラモードを選べば、自動的に目的に合わせた最適な設定が選ばれ、あとは画面の指示に従って、撮影をするだけというものだ。具体的にはカメラを起動し、ファインダー内のカメラモードアイコンにタッチすると、設定されているカメラモードの一覧が表示される。基本となるのは「おまかせオートカメラ」で、これはシーンや被写体を自動的に認識し、あらかじめ設定された8種類のシーンから最適なモードが選択される。
次に、目的別のカメラモードとして、フォーカス固定ですぐに撮影ができる「すぐ撮りカメラ」、前述の顔検出機能のための「顔を覚えるカメラ」、笑顔でシャッターが切れる「笑顔カメラ」、ブログにアップロードするときの撮影サイズなどが設定される「ブログカメラ」、セルフタイマーで撮りたいときの「セルフタイマーカメラ」、パノラマ写真を撮りたいときのための「パノラマカメラ」、カラオケボックスなどでの撮影に適した「カラオケカメラ」、赤ちゃんの撮影に最適化された「赤ちゃんカメラ」など、非常にわかりやすいカメラモードがズラリと並んでいる。自分が撮りたい用途に合わせ、この一覧からカメラモードを選ぶだけで、その目的に合った設定で撮影ができるわけだ。いちいちサブメニューから個別の機能を設定する必要もないわけだ。逆に、細かく設定したいカメラに詳しいユーザー向けには、「こだわりカメラ」というカメラモードも用意されており、ISO感度やホワイトバランスなど、コンパクトデジタルカメラなどでもおなじみの設定項目を個別に設定することが可能だ。
専門的な知識がなくても手軽に高品質な撮影ができるカメラモードは、今までにない新しいカメラ付きケータイの取り組みだが、実は941SHにはもうひとつ新しい取り組みがある。これも940SHと共通仕様になるが、従来の各機能やサービスを利用するためのメニュー画面とは別に、「スピンぐるメニュー」というメニューが用意されている。
スピンぐるメニューはダイヤルボタン上に装備されている「ベクターパッド」と呼ばれる方向キー、あるいは4.0インチのディスプレイ画面の上で、指を回転させるようになぞると表示されるメニューで、その場面で利用できる機能のアイコンがらせん状に並んで表示される。このらせん状に並ぶアイコンの内、左側にはその場面で利用できる目的別の機能が並び、右側にはAI(人工知能)システムがおすすめの機能を並べて表示するしくみとなっている。このおすすめはユーザーがケータイを利用した履歴や購入してから経過した日数、時間帯、設定している内容、操作などを分析した結果に基づき、おすすめの機能が並ぶ。 たとえば、アドレス帳に友だちの誕生日を設定していて、その誕生日が近づいてくると、メールを特定の日付に送信できる「送信予約」が表示される。通勤や通学中にイヤホンを挿すと「ミュージックプレーヤー」や「デジタルTV」(ワンセグ)がおすすめに並ぶ。深夜にケータイを開いて、スピンぐるメニューを表示すると、夜食を食べるための「キッチンタイマー」や翌朝に起きるための「アラーム」が表示されるといった具合いだ。
このスピンぐるメニューは「マリオゴルフ」や「初代・みんなのゴルフ」の開発を手掛けてきたキャメロットとの共同で開発したもので、「ケータイに搭載されている便利な機能をユーザーが知らないままなのはもったいない」「もっと使ってもらえるようにしなくては……」という思いから生まれてきたものだという。まだ筆者も数日しか試していないが、スピンぐるメニューは待受画面だけでなく、メール作成中やYahoo!ケータイ閲覧中、アドレス帳確認中など、どの場面からでも指の回転操作で呼び出すことができる。仕事柄、大半の機能は熟知しているのだが、それでも新しい発見があり、非常に楽しく使うことができている。ユーザーにケータイを快適かつ楽しく使わせようとする工夫として、非常に注目できる機能だ。
また、ユーザーインターフェイスと点では、940SH同様、SHシリーズでおなじみの日本語入力システム「ケータイShoin」も「ケータイShoin9」になり、大幅にバージョンアップしている。まず、SHシリーズでは従来から予測変換候補が2列に並んで表示されていたが、941SHでは変換候補が横羅列表示になり、ひとつの画面により多くの候補が表示されるように変更されている。さらに、変換候補を選択した状態で、[TV]キーを押すと、スマートリンク辞書を起動することができ、選択している変換候補の言葉の意味を確認することができる。スマートリンク辞書は昨年からSHシリーズに搭載され、好評を得ている機能で、端末に内蔵されている国語/英和/和英辞典に加え、インターネット上の「ジーニアス英和辞典MX.net」「ジーニアス和英辞典MX.net」「Yahoo!知恵袋」「ウィキペディア」などのネット辞書やコンテンツを検索することが可能だ。941SHはフルスライドスタイルのため、ダイヤルボタンに他のSHシリーズのような[辞書]キーがないが、待受画面に表示されているアドレス帳アイコンを長押しすることで、スマートリンク辞書をすぐに起動することができる。
ケータイにはさまざまな形、デザイン、カラーがあるが、ケータイで利用できる機能や提供されるサービス、使われ方、トレンドなど、いろいろな要素で少しずつ時代とともに進化と変化を遂げてきた。そして、ここ1〜2年、今までのケータイとは違った新しいコンテンツや使い方の波が訪れている。そのひとつがフルブラウザに代表されるパソコン向けインターネットであり、もうひとつはワンセグやインターネット上の動画などの映像コンテンツだ。こうしたさまざまなコンテンツを思う存分楽しむには、やはり、その新しい時代へ向けたケータイのデザインやスタイルが求められるはずだ。
941SHは、まさにその新時代を見据えた新しいSHシリーズの定番を目指したモデルだ。世界初となる4.0インチのハーフXGA液晶をはじめ、自宅やオフィス、公衆無線LANなどで快適にインターネットが利用できるケータイWi-Fi、ユーザーに新しい使い方を提案してくれるスピンぐるメニューなど、今までのケータイでは体験できなかった新しい要素が数多く盛り込まれている。しかもそれらは単純に機能を積み上げるように搭載しているのではなく、ユーザーが便利に、快適に、楽しく、簡単に使いこなせるようにしっかりと作り込まれている。
941SHはケータイWi-Fiで提供されるWi-Fiチャンネルをはじめ、ワンセグや音楽、AQUOSブルーレイとの連携など、多彩なコンテンツを思う存分、遊び尽くしたいというエンターテインメント重視のユーザーなら、ぜひとも体験して欲しい端末だ。
カラーは左から、アジュールブルー、ブラック、ホワイト、レッド
法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows Vista」、「できるポケット+ BlackBerry Bold」(インプレスジャパン)、「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。
■関連情報
□「SoftBank 941SH」製品情報(ソフトバンク)
http://www.softbank.jp/mb/product/3G/09wi/#941sh
□「SoftBank 941SH」製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/sb941sh/
■関連記事
□4.0インチ・ハーフXGA液晶搭載、Wi-Fi対応の「941SH」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20091110_327740.html
*SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標 または商標です。*「AQUOS」「AQUOS SHOT」「ProPix」「おまかせアルバム」「プリティアレンジカメラ」「チェイスフォーカス」「スピンぐるメニュー」「スマートリンク」はシャープ株式会社の登録商標または商標です。*「FULL TOUCH」「PCサイトブラウザ」「ケータイWi-Fi」は、ソフトバンクモバイル株式会社の登録商標または商標です。*「Yahoo!」および「Y!」のロゴマークは、米国Yahoo! Inc.の登録商標または商標です。*AOSSは、株式会社バッファローの商標です。*Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
*「ジーニアス英和辞典MX.net」「ジーニアス和英辞典MX.net」©KONISHI Tomoshichi, MINAMIDE Kosei & Taishukan, 2009
*「Yahoo! 知恵袋」©Yahoo Japan Corporation.