−法林岳之 執筆− ウォータープルーフを身にまといさまざまなシーンでアクティブに使える
THE PREMIUM WATERPROOF SoftBank 824SH 昨年秋に登場し、美しいボディデザインと上質感のある仕上げで、またたく間にソフトバンクの人気モデルに成長した「THE PREMIUM」シリーズ。この夏、そのTHE PREMIUMシリーズに、防水性能を実現した「THE PREMIUM WATERPROOF 824SH」が登場した。防水ワンセグケータイとしては、世界最薄を実現した注目のモデルだが、利用シーンの紹介も交えながら、実機をチェックしてみよう。

美しさを兼ね備えたウォータープルーフケータイ

THE PREMIUMのデザインセンスをそのまま継承しながら、防水性能を実現した824SH

ボディサイズは、防水ワンセグケータイとしては世界再薄※2となる15.3mm
※2:2008年5月31日時点、ROA Group調べ。

 ケータイはいつでもどこでも使うものであり、さまざまなシーンで役に立つアイテムだが、あまり利用に向かないシチュエーションも存在する。その代表格が『水』のある場所での利用だ。電子機器であるケータイにとって、水はもっとも苦手なもの。自分自身も含め、ケータイを水没させたり、水濡れなどのトラブルに遭ってしまったという話はよく耳にするだろう。

 ただ、水没などのアクシデントは別にしてもユーザーとしては、やはり、常に手放せない存在のケータイだからこそ、水があるような場所でも気兼ねなく使えるようにして欲しいと考えている。そんな声に応え、ここ1年ほどの間に、急速に防水性能を持つラインアップが各社から登場したが、どちらかと言えば、「防水ケータイらしいデザイン」を採用したモデルが多い。プールなど、常に水のあるシチュエーションで利用したい、防水ケータイであることを主張したいのであれば、そういったデザインもうれしいのだが、やはり、普段の生活において、身構えることなく、自然に使える美しいデザインの防水ケータイも欲しいところだ。

 今回、ソフトバンクから発売されたシャープ製端末「THE PREMIUM WATERPROOF SoftBank 824SH」は、まさにそんなユーザーのわがままに応えてくれた今までにない防水ケータイだ。デザインのベースになっているのは、その外見とネーミングからもわかるように、昨年秋に登場し、ソフトバンクの端末ラインアップの人気シリーズに成長した「THE PREMIUM」シリーズだ。これまで、「THE PREMIUM SoftBank820SH/821SH」、「THE PREMIUM TEXTURE SoftBank 823SH」と続いた「THE PREMIUM」の上質なデザインセンスをそのまま継承しながら、IPX5/IPX7※1相当の防水性能を実現したのが824SHというわけだ。デザイン的なセンスの良さは今さら説明するまでもないが、THE PREMIUMシリーズで培われてきたノウハウを活かし、上質な金属素材を採用したボディは細部に至るまで質感の高い仕上げが施されており、端末を見ただけでは、防水ケータイに見えないほど、美しいデザインにまとめられている。

 ボディサイズは防水ワンセグケータイとしては世界最薄※2となる約15.3mmに仕上げられており、コンパクトで持ちやすい。デザインとボディカラーは、THE PREMIUMシリーズの落ち着いた雰囲気を受け継いだ「Elegant Line」が5色、ボディ周囲のフレームやヒンジ部分のカラーリングを変えることで明るく活発なイメージを演出した「Active Line」が6色、用意されている。

※2:2008年5月31日時点、ROA Group調べ。

上段左から、ゴールド、ブラック、レッド、ネイビー、シルバー。
下段左から、ブラック×オレンジ、ブラック×ピンク、ホワイト×シルバー、ピンク×シルバー、メタルシルバー×グリーン、メタルシルバー×ブルー

防水はどんなシーンで役に立つのか

 今までの防水ケータイとは一線を画した美しいデザインを実現した824SHだが、具体的に防水性能はどんなシーンに役立つのだろうか。実際に映像を見ながら、紹介しよう。

1. プール

 防水と聞いて、まず、最初に思い浮かぶのは、「プール」などでの利用だ。普段の生活でもスポーツクラブなどに通う人は多いだろうし、夏に仲間といっしょに、レジャー施設に出かけることを計画している人もいるはずだ。そんなときでも824SHであれば、多少の水滴がボディにかかっても気にならないし、プールから出たときもすぐにケータイを使えるというのは、非常に便利だ。

 また、子どもが居るような家庭では、夏は庭やテラスに設置した子ども用プールなどで、子どもたちを水遊びさせることがあるだろう。そんなシーンでも824SHなら、安心して使うことができる。子どもたちがイタズラで水を掛けてくるようなことがあってもあわてることはないし(笑)、内蔵カメラを使って、水遊びの記念写真を撮ってあげるのも楽しい。防水カメラやハウジングなどの機材を用意しなくても824SHなら、気軽に静止画も動画も撮ることができる。※3

2. お風呂

 ケータイが身近で欠かせない存在になった今、もっとも多くのユーザーがケータイを利用したいと考えているのが「お風呂」だ。特に、女性はメールをしたり、通話をしながら、のんびりとバスタイムを楽しみたいと考えている人が多いという。そんなときに役立つのが824SHというわけだ。ちなみに、824SHに採用されているボタンは、昨年、812SHで女性を中心に大変高い評価を得た「アークリッジキー」を進化させた「アークリッジスリムキー」が採用されている。指の傾きやふくらみを考慮したボタン形状、押し間違いを少なくするための広いキーピッチとキーの間隔などにより、今までの防水ケータイにはなかった押しやすい環境を実現している。もちろん、水に濡れた手でも操作はしやすいので、『お風呂メール』も存分に楽しめるはずだ。ただし、手を滑らせて、浴槽に落とさないように注意しよう。

3. キッチン


 824SHの防水性能を活かすことができるもうひとつのシチュエーションと言えば、やはり、キッチンだ。当然のことながら、キッチンでは料理や洗い物をするため、水を使うことが多い。電話が掛かってきて、慌てて手を拭いて、少し水気の残った手でケータイを触らなければならないなんていうこともある。だからこそ、824SHのような防水性能が重要になるわけだが、実は824SHは水周りで、多彩な機能をもっと積極的に活用することができる。

 824SHにはワンセグが搭載されているが、キッチンで料理を作ったり、洗い物をしているときにも番組を視聴することが可能だ。その家のキッチンとリビングの位置関係にもよるが、実はキッチンからはテレビが見えないようなレイアウトになっていたり、対面式キッチンの死角になっていることもある。子どもたちがテレビを占拠しているようなケースもあり得るだろう。しかし、そんなときでも824SHが手元にあれば、自分だけの『キッチンテレビ』として活用できるわけだ。ワンセグで料理番組を録画しておき、番組を再生しながら、新しいレパートリーにチャレンジするという使い方も考えられる。

 この他にも洗車をするとき、ウォーキングやジョギングなどのスポーツシーンなど、いろいろなシチュエーションで、824SHの防水性能は役に立つはずだ。

 ところで、この便利な防水性能を長く確実に機能させることを考慮し、824SHでは標準セットに卓上ホルダーが同梱されている。最近、端末を充電するとき、端末の外部接続端子に直接、ACアダプタを接続するユーザーが増えているが、824SHで外部接続端子のキャップを頻繁に開け閉めしていると、うっかり閉め忘れたり、キャップに付けられた防水のためのパッキンに髪の毛などを挟んで、傷めてしまう危険性がある。長く確実に824SHの防水性能を活用できるようにするために、端末を充電するときは卓上ホルダーに置くスタイルをおすすめしたい。

アクティブに美しく使える824SHは「買い」

 この他にも824SHには、ヒンジ部とキーのイルミネーションが多彩なパターンで光るマルチイルミネーション、オートフォーカス対応3.2メガピクセルカメラ、2.8インチワイドQVGAのNewモバイルASV液晶などが搭載されている。また、おサイフケータイ®、3Gハイスピード、3G/GSM対応の世界対応ケータイ、新たなデザインが採用された新絵文字など、最新のサービスへの対応も充実しており、防水性能以外でも、バランスの取れた使いやすさと機能性を実現している。

 THE PREMIUM WATERPROOF SoftBank 824SHは、従来のTHE PREMIUMシリーズで築き上げられてきた上質で美しい仕上りに、ウォータープルーフという新しい可能性を身にまとうことで、さらにプレミアム感の高いケータイへと進化を遂げている。美しくアクティブに、ケータイを肌身離さず活用したい人にこそ、ぜひ持って欲しいモデルと言えるだろう。


※1:
(IPX5)内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から約12.5リットル毎分の水を3分以上注水する条件であらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、電話機としての性能を保ちます。
(IPX7)常温で、水道水、かつ静水の水深1mの水槽に電話機本体を静かに沈め、約30分間水底に放置しても、本体内部に浸水せず、電話機としての性能を保ちます。
水道水以外の石けん、洗剤、調味料、ジュース、海水のほか、高温のお湯や冷水などは対象外です。

※2:
2008年5月31日時点、ROA Group調べ。

※3:
「プールの水が掛かったときは、やや弱めの水流(6リットル/分以下、常温(5〜35℃)の水道水)で蛇口やシャワーから約10cm離して洗ってください。電池カバーを取り付けてロックした状態で、外部接続端子キャップが開かないように押さえたまま、ブラシやスポンジなどは使用せず手で洗ってください。洗ったあとは、水抜きをしてから使用してください」

法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows Vista」「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。「ケータイしようぜ!!」も配信中。asahi.comでも連載執筆中

■関連情報

□「824SH Elegant Line」製品情報(ソフトバンク)
 http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/824sh_elegant/

□「824SH Elegant Line」製品情報(シャープ)
 http://www.sharp.co.jp/products/sb824sh_elegant/index.html

□Youtube - Impress Watch チャンネル
 http://jp.youtube.com/user/airimpress

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□ソフトバンク、923SHなど夏モデル5機種を3日より順次発売
 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/40690.html
□薄さ15.3mmの防水ワンセグ、金属素材のPREMIUMケータイ「824SH」
 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/40168.html

*SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
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*The PREMIUM、3G HighSpeedはソフトバンクモバイル株式会社の登録商標または商標です。
*「おサイフケータイ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。