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よく「持ちものはその人を表わす」という。確かに、ケータイもどんな機種を選んだのかによって、その人の個性が垣間見えることもある。
しかし、ケータイはアクセサリーのように、人を飾るだけのアイテムではない。ケータイを手に持ち、耳に当て、時にはデスクに置いて、気になる人からのコールを待つなど、さまざまなスタイルで使うことになる。ケータイを手に持ち操作する姿もメールやブラウザを使うとき、通話をするとき、カメラを使うとき、音楽を楽しむとき、ワンセグを見るときなど、いろいろなスタイルがあり、それぞれに見え方が違ってくる。つまり、ケータイは他の持ちものと違い、使う人のしぐさや立ち振る舞いを演出するアイテムでもあるわけだ。
では、使う人のしぐさや立ち振る舞いは、どんなことに左右されるのだろうか。もちろん、使う人自身が持つ個性がもっとも大きな要素になるが、そこに影響を与えるのはケータイそのもののフォルムやデザインではないだろうか。スリムなケータイを持ったとき、フラットなボディを持ったときなど、ケータイのボディ形状やデザインによって、ケータイを使う姿は少しずつ違ってくるはずだ。使う人の手にしっくりとなじむボディデザインなら、自ずと使う人の立ち振る舞いも自然になってくるものだ。
今回発表された「THE PREMIUM7 WATERPROOF SoftBank 004SH」は、ケータイを持つ人、使う人の立ち振る舞いを美しく、自然に演出してくれるデザインに仕上げられたモデルだ。ソフトバンクのシャープ製端末で展開されてきた「THE PREMIUM」シリーズは、単にデザイン性ばかりを強調するのではなく、シンプルなデザインの中にも自然な美しさと仕上げを追求することにより、他のケータイにはない独特の仕上げと存在感を実現した端末として、各方面で高い評価を受けてきたが、今回の004SHもその流れをしっかりと継承し、使う人を美しく演出するケータイとして、仕上げられている。
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●THE PREMIUM7 WATERPROOF SoftBank 004SH。全体的にやわらかな曲線によって仕上げられた流麗なフォルムを実現している |
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折りたたみデザインのボディは、全体的にやわらかな曲線によって構成された流麗なフォルムを実現している。なかでも直接、ユーザーの手のひらに触れることが多い背面は、手のひらに載せたとき、しっくりとなじむように手に収まるフォルムに仕上げられている。フラットなデザインのスマートフォンばかりが目立つ最近では、逆に新鮮な印象すら受けるくらいだ。全体的な質感も透明感と輝きのある上質なデザインに仕上げられており、手のひらに載せたときだけでなく、耳に当て、顔の近くに持ってきたとき、閉じて机の上に置いたときなど、さまざまな利用シーンにおいて、美しい佇まいを見せる。まさに「THE PREMIUM」の名に相応しい仕上がりと言えそうだ。
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●カラーバリエーションは全5色。写真上から、パフュームグリーン、バイオレット、レッド、ホワイト、ブラック。どのカラーも、さまざまなシーンにおいて美しい佇まいを魅せる仕上がりとなっている |
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ケータイにとって、デザインや仕上げはとても重要なポイントだが、やはり、ケータイはユーザーが使うもの。つまり、ケータイとしての基本的なスペックが充実してなければ、美しいケータイもその輝きが半減してしまうが、004SHはまさに「才色兼備」の言葉がぴったり当てはまるほど、充実のスペックを実現している。
カメラは、シャープ製端末で2010年の冬モデルから登場したCCD 960万画素カメラを採用し、画像処理エンジンのProPixを組み合わせることにより、高精細で美しい写真を撮ることができる。CCDセンサーで発生することがあると言われる「スミア」と呼ばれる光の筋を抑制するため、メカシャッターを採用し、さらにNDフィルタの採用により、静止画撮影時だけでなく、動画撮影時にもスミアの発生を軽減している。
また、撮りたいときにすぐに写真が撮れるように、端末の［カメラ］ボタンをワンタッチすると、わずか0.5秒でカメラが起動できる「ON速起動」が搭載される。シャッターについては、もっとも一般的なセンターボタン、横向きに構えたときに便利な側面のシャッターボタンに加え、ディスプレイのファインダー内に表示されている被写体をタップすれば、自動的に被写体に対してフォーカスロックを行い、撮影を行うこともできる。このあたりの使いやすさと利用範囲の幅広さは、スマートフォンなどでは体験できないテイストだ。ちなみに、フォーカスについては、動き回る被写体を追いかけるチェイスフォーカス、指定した被写体にピントを調整し続けるコンティニュアスAFにも対応しており、シャッターチャンスを逃すことなく、ピントの合った写真を撮ることができる。
撮影時の機能としては、ISO12800までの高感度撮影に対応し、静止画及び動画撮影時の手ぶれを抑える「6軸手ぶれ補正」、動きのある被写体のぶれを抑える「動き検出ぶれ補正」、暗いところでもシャッター速度を落とさずに撮影できる「高感度ぶれ補正」という3つのぶれ補正機能も搭載する。ケータイのカメラ機能は日常的に使うため、食事や目前の人物など、近い距離での撮影が多いことを考慮し、狭い室内でもワイドに撮影できる広角29mm撮影が可能だ。逆に、遠い被写体を撮るときは、デジタルズームを利用することになるが、デジタルズームは画像を拡大するため、今までのカメラ付きケータイではどうしても画質が粗くなる傾向があった。そこで、004SHでは画像処理エンジンProPixの機能を活用し、9.5Mサイズでのズーム撮影時には、画質の劣化を抑えながら、約4.8倍までズームできる「高画素デジタルズーム」が利用できるようにしている。近くから遠くまで、しっかりと撮影できるわけだ。
こうしたカメラの機能はさまざまな撮影に役立てることができるが、その半面、ビギナーには設定が煩雑に感じられてしまうこともある。そこで、シャープではカメラを撮影する目的に合わせた多彩なカメラモードを搭載しており、それぞれのカメラモードを選ぶだけで、その目的に最適化された設定で撮影することができる。たとえば、笑顔カメラを選べば、笑顔を自動検出して、シャッターが切れ、振り向きカメラを選べば、被写体が振り向いたときに自動的に撮影されるといった具合いだ。さらに、カメラを楽しく利用できる機能として、魚眼レンズのように撮影できる「魚眼カメラ」、実際の風景をミニチュアのように撮影できる「ミニチュアライズカメラ」、電車やバスの時刻表、ホワイトボードなどを斜めに撮ったときに補正できる「ショットメモカメラ」なども利用できるようになっている。ちなみに、004SHには顔検出機能が搭載されているが、人間だけでなく、今回は犬と猫のぺット検出にも対応する。
もし、毎回、撮影目的を選ぶのが面倒であれば、標準設定の「おまかせオートカメラ」を選んでおけば、大丈夫だ。カメラを起動して、レンズを被写体に向けるだけで、自動的にシーンや被写体を認識し、下の表の8種類からシーンに合わせた撮影ができる。自分自身で撮影シーンを設定する「シーン別カメラ」も用意されており、「バースデーカメラ」「街並みカメラ」「雪カメラ」などの22種類のシーンから選ぶことが可能だ。
人物／風景（自然）／夜景／夜景＋人物／料理／テキスト／バーコードリーダー／名刺読み取り
人物カメラ（屋内）／人物カメラ（屋外）／夜景＋人物カメラ／寝顔カメラ／カラオケカメラ／バースデーカメラ／スポーツカメラ／赤ちゃんカメラ／風景カメラ／夜景カメラ／花カメラ／料理カメラ／テキストカメラ／街並みカメラ／海カメラ／紅葉カメラ／雪カメラ／トワイライトカメラ／シルエットカメラ／逆光カメラ／打ち上げ花火カメラ／ペットカメラ
もっと簡単に撮影したいときは、連写機能の活用がおすすめだ。たとえば、動き回る子どもやペットを撮影するとき、スピード連写カメラを選べば、QVGAサイズでは毎秒40枚で最大100枚、1.2Mサイズでは毎秒15枚で最大10枚まで、連写ができる。あるいは「ベストセレクトフォト」を選び、ここぞと思う瞬間にシャッターを切れば、その瞬間の前後の写真も同時に連写で撮影できるため、ベストな1枚を選ぶことが可能だ。こうした連写機能はどうしても撮影サイズが小さくなる傾向にあるが、004SHではもっとも高画質な9.5Mサイズでの撮影でも一度のシャッターで連続して3枚を撮影できる「3連写カメラ」が利用できるうえ、明るさを3段階に変更して撮影できる「ブラケット連写」を使えば、光の当たり方が微妙に変化するような場所でもきれいな写真を撮ることができる。
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こうして撮った写真はスライドショーで楽しめるほか、ブログやTwitterなどに投稿できるが、ブログやTwitterのような公の場所に掲載するには、ちょっと手直しをしたいときがある。たとえば、いっしょに写っている人に迷惑が掛かってしまうようなケースも考えられるが、004SHでは撮影直後の画像やピクチャーフォルダに保存されている画像にモザイクを追加できる編集機能が用意されている。顔検出をした画像については、顔全体や目の部分にモザイクを掛けることも可能だ。
これらの充実した撮影機能は、静止画だけでなく、動画撮影にも活かされている。004SHは1280×720ドットのHDムービーの撮影が可能で、シーン自動認識やシーン別動画撮影、ゴルフスイング撮影など、多彩なムービー撮影機能も搭載されている。ムービーの撮影も基本的には静止画と同様で、側面のシャッターボタンを長押しするか、カメラボタンの押した後でムービー撮影に切り替えるだけで、簡単に撮影を始めることができる。もちろん、多彩なカメラモード同様、ムービー撮影についてもビデオカメラモードが用意されており、いつでもシチュエーションに合わせた撮影が可能だ。
標準／人物（屋内）／人物（屋外）／笑顔／赤ちゃん／ペット／逆光／風景（自然）／海／紅葉／雪
HDビデオカメラ／こだわりビデオカメラ／ゴルフスイングビデオカメラ／メールビデオカメラ
まさに才色兼備の名に相応しい004SHだが、カメラ以外の機能も充実し、使いやすさも追求されている。
まず、静止画やムービーは、一般的にケータイには処理が重いとされてきたが、004SHには高速マルチメディアエンジン「T6G」が搭載されており、静止画やムービーの描画速度を大幅に向上させている。しかし、その効果はマルチメディア系の機能だけに限らず、ケータイの基礎体力とも言える文字入力や変換などの操作にも活かされ、従来モデルの約2倍に相当するパフォーマンスを実現している。実際にメールなどを入力したときの印象も良好で、非常にサクサクと文字入力やメニュー操作ができるようになっている。
また、通信機能については、3Gハイスピードに加え、家庭内やオフィス、公衆無線LANサービスで利用できる「ケータイWi-Fi」に対応する。Wi-Fi接続ユーザー向けの「ケータイWi-Fiチャンネル」にも対応しており、映画からアニメ、ライブなどを高画質かつ長時間、楽しむことができる。新聞や雑誌などの電子メディアを閲覧するためのビューアーも搭載されている。ちなみに、Wi-FiはIEEE802.11b/g準拠の環境で利用できるが、簡単登録については業界標準の「WPS」、バッファローの「AOSS」に対応しており、初心者でも簡単に設定ができる。
映像については、従来モデル同様、ワンセグを搭載し、シャープの液晶テレビ「AQUOS」で培われた「SVエンジン＋」をはじめとした多くの技術を活かした高画質環境が実現されている。実用面でも縦画面で字幕を最大11行も表示できる「字幕読むモード」がサポートされており、端末で音が再生できない状態でも字幕を読むことにより、ニュース番組などの内容を把握しやすいという特徴を持つ。もちろん、ワンセグの録画予約や追っかけ再生、タイムシフト再生などの機能は継承されている。
もっと高画質でテレビ番組を楽しみたいというユーザーは、AQUOSブルーレイからの「高画質 番組持ち歩き」機能がおすすめだ。AQUOSブルーレイで録画した地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送の番組を004SHにセットしたmicroSDメモリカード（別売）に転送することができる。この転送時の映像サイズはワンセグの約4倍に相当する「640×360ドット」に対応しており、実際の視聴も高品質な液晶ディスプレイとも相まって、とても美しい映像を楽しむことができる。
映像以外では、音楽プレーヤーの機能も搭載されており、Windowsが動作するパソコンとUSBケーブルをMTPモードで接続すれば、Windows Media Playerで取り込んだ楽曲データを004SHに転送して楽しむことができる。ファイル形式もWindows Media Player標準のWMA形式に加え、SD-Audio規格のAAC、ノンセキュアのAACを再生することができ、Yahoo!ケータイのサイトなどからダウンロードした着うたも同じように再生できる。
004SHの使いやすさを語るうえで、もうひとつ欠かせないのが文字入力の環境だ。前述のように、高速マルチメディアエンジン「T6G」の効果により、文字入力はサクサクと使えるようになったが、言語入力システムについても日本語だけでなく、英語の予測変換も可能な「iWnn」が採用されている。当然、通常の予測変換は可能だが、最初の数文字を入力した後、変換したい文字の読みに合わせ、方向キーを右に押したときに候補が表示される「ワイルドカード入力」にも対応する。シャープ製端末では従来モデルから好評を得ているスマートリンク辞書も搭載されており、［辞書］ボタンでワンタッチで起動できるほか、メールなどの文字入力中やWebサイト閲覧中に起動して参照することもできる。ちなみに、004SHはアウトライン方式による読みやすい文字フォントに対応しており、ゴシック体と明朝体がプリセットされている。文字サイズもテキスト編集や表示中は5段階、その他の表示では最大7段階から選ぶことができるため、自分の好みに合わせて、読みやすい文字環境を設定することが可能だ。
そして、従来モデルをはじめ、002SHなどにも搭載されている「スピンぐるメニュー」と「スピンぐるログカレンダー」もおすすめしたい機能だ。ケータイは数多くの機能が搭載されているが、そのすべての機能を完全に網羅しながら使いこなすのは、なかなか難しいところだ。そこで、ユーザーの利用頻度や利用履歴に応じて、おすすめの機能を表示してくれるのが「スピンぐるメニュー」だ。待受画面でディスプレイ部をぐるぐるとなぞるか、ショートカットキーを長押しすると、画面に円を描きながら、アイコンが表示され、おすすめの機能をすぐに起動できるというわけだ。
スピンぐるログカレンダーは、カレンダー画面で［Y!］ボタンを長押しするか、画面内にある「ぐるログ」を選択すると表示されるもので、メールやカメラで撮った画像、発着信履歴などが登録されているスケジュールとともに表示される。なかでも電話帳に相手の写真などを登録しておくと、カレンダー上に相手の写真が表示されるなど、今までのカレンダーにはない一段とエンターテインメント性の高いカレンダーとして使うことができる。
この他にものぞき見を防ぐカラーベールビューや端末を振って操作するモーションコントロール操作など、ユニークで楽しい機能が満載されている。使えば、使うほどに、楽しさが増し、ますます手放せない存在になるはずだ。
ケータイは常に自分の手元にあるアイテムだ。それだけに、自分が周りの人たちからどのように見えているのかは、意外にケータイを使っている姿もチェックされているかもしれない。ケータイを使う姿はここでも説明してきたように、人それぞれだが、使う人の手になじむ美しいデザインのケータイであれば、自ずとその人のしぐさや立ち振る舞いも少しずつ変わってくるものだ。やわらかな曲線と透明感のある仕上げが特徴的な004SHは、ケータイを使う人を美しく、演出してくれるモデルだ。ここのところ、スマートフォンばかりが話題になるが、機能的にもまったくひけを取っていないばかりか、スマートフォンにはない個性をしっかりと持ち合わせている。こういう時期だからこそ、敢えて自分なりの個性を主張できるケータイを選ぶというのも面白いのではないだろうか。ぜひ、店頭で004SHの実機を手に取り、手になじむ美しいフォルムとともに、自分が使う姿もいっしょにチェックして欲しい。
