ケータイにはさまざまな機能が搭載されている。通話やメールをはじめ、コンテンツ閲覧が可能なブラウザ、Bluetoothや赤外線通信、音楽プレーヤー、ワンセグ、おサイフケータイ、辞書など、ケータイ1台で何役もこなせてしまうほど、多くの機能が搭載されている。しかし、こうした数ある機能の中で、年齢や性別を問わず、誰もがごく当たり前のように使い、なおかつケータイを選ぶときにももっとも重視する機能のひとつと言われるのがカメラだ。
写真を撮るための道具としては、デジタルカメラが広く普及している。しかし、仕事で使う場合はともかく、普段の生活において、常にデジタルカメラを持ち歩いている人はそれほど多くない。人によって、使い方はさまざまだが、やはり、デジタルカメラを持ち歩くとすれば、旅行や結婚式、パーティなどのイベントがあるときだろう。
これに対し、今さら説明するまでもなく、ほとんどの人がケータイは常に持ち歩いており、そこにはほぼ必ずカメラが搭載されている。そのため、「あ、写真を撮りたい」と思ったときは、ポケットやカバンからケータイを取り出し、いつでもすぐに写真を撮ることができる。常に持ち歩いているケータイだからこそ、普段の生活で出会うシャッターチャンスを逃すことなく、手軽に楽しい写真が撮影できるわけだ。そして、その瞬間を捉えた写真は、自分のメッセージを添えて、いつでもメールに添付して送信したり、ブログやTwitterなどに投稿することができる。つまり、ケータイのカメラは単純に写真を撮るだけでなく、コミュニケーションの幅を拡げるためのツールとして進化を遂げてきたからこそ、老若男女を問わず、ここまで広く使われているわけだ。
そんなカメラ付きケータイも今や1000万画素オーバーのセンサーを搭載するモデルが登場し、いよいよ本格的にデジタルカメラに並ぶ性能を実現しつつある。今回、ソフトバンクから発売された「AQUOS SHOT 002SH」は、これまでのSHシリーズで培われたきたカメラのノウハウを活かし、業界最高クラスとなるCCD 1410万画素カメラを搭載した『高解像度デジタルカメラケータイ』として開発されている。静止画の撮影サイズは3240×4320ドットに達し、A3サイズにプリントしても美しいレベルの写真を撮ることができる。カメラの性能のすべてが画素数で決まるわけではないが、比較的、買い替えサイクルが長いデジタルカメラの現状では、自分の持つデジタルカメラよりも高画素ということになるかもしれない。
AQUOS SHOT 002SHに採用されているCCDセンサーは、多くのカメラ付きケータイやデジタルカメラに採用されているCMOSセンサーに比べ、多くの光を採り込むことができるため、高感度で低ノイズの撮影ができるという強みを持つ。しかも瞬時に被写体を捉えることができるため、動きのある被写体でもひずみの少ない撮影が可能だ。たとえば、スポーツなどでもしっかりと撮影できるわけだ。ちなみに、CCDセンサーはスミアと呼ばれる光の筋が発生することがあるが、AQUOS SHOT 002SHではこれを抑制するメカシャッターを採用し、さらにNDフィルタの採用で、スミアを軽減している。
また、カメラをサポートするハードウェアも充実している。デジタルカメラではセンサーから採り込まれた光を信号処理し、写真となる画像を生成するが、AQUOS SHOT 002SHにはこの信号処理のための画像処理エンジン「ProPix」が搭載されている。ワイドなダイナミックレンジと色再現性、自然な色彩を実現することができるうえ、通常のデジタルカメラと同じように、ハードウェアによるノイズ除去を行なうなど、CCDセンサーが持つ性能を最大限に引き出すための画像処理により、クリアで美しい画像を生成することができる。
気軽に撮影するカメラに欠かせない補正機能については、撮影時の手ぶれを抑える「6軸手ぶれ補正」、被写体のぶれを抑える「動き検出ぶれ補正」、暗いところでもシャッター速度が落ちない「高感度ぶれ補正」が搭載される。撮影した写真もバックグラウンドで保存されるため、保存中の時間を気にすることなく次の撮影を始めることが可能だ。
さらに、よりワイドな写真が撮影できる広角28mm撮影に対応し、暗いところでも自然な光だけで撮影できるISO12800までの高感度撮影にも対応する。ISO感度というと、カメラになじみがない人にはやや難しそうに聞こえるが、100〜12800までの段階設定の他に、自動的にISO感度を調整するオート機能が「オート(〜800)」「オート(〜3200)」「高感度オート(〜12800)」の3つがプリセットされており、初心者にもわかりやすい仕様となっている。夜間や室内などで暗い場所での撮影には、高輝度LEDフラッシュが背面のカメラ横に装備されており、手軽に明るく撮影ができる。
デジタルカメラケータイと呼べるだけのハイスペックを備えたAQUOS SHOT 002SH。しかし、ケータイのカメラの場合、必ずしもスペックだけで語れない要素が数多くある。常に持ち歩くケータイだからこそ、コンパクトデジタルカメラとは違ったユーザビリティが求められる。
まず、AQUOS SHOT 002SHではシャッターチャンスを逃さないようにするため、新たに「ON速起動」を実現している。ダイヤルボタン下に装備された[カメラ]ボタンのワンタッチ操作で、待受画面の状態からカメラのファインダーが表示され、撮影可能な状態になるまで、わずか約0.5秒という業界最速レベルの起動時間を可能にしている。[カメラ]ボタン以外の起動でも側面のシャッターボタンの長押し、二軸回転式ボディのディスプレイ部を反転したビューアポジションへの切り替えで、カメラを起動することができ、それぞれに自分の好みのモードのカメラ機能を設定しておくことが可能だ。
カメラの起動が速くなれば、次はシャッターチャンスだ。AQUOS SHOT 002SHでは新たに「ワンタッチシャッター」という機能が搭載されており、あらかじめ設定を切り替えておけば、ファインダーの画面で撮影したい被写体にタッチするだけでフォーカスロックをして、そのままシャッターを切ることができる。もちろん、従来モデル同様、被写体を追いかける「チェイスフォーカス」、ピントを継続的に合わせる「コンティニュアスAF」にも対応しており、ユーザーが「今がシャッターチャンス」と構えたとき、いつでもピントの合った写真を撮ることができるわけだ。
起動の速度比較。早さがお分かりいただけるだろう
また、SHシリーズをはじめ、多くのケータイのカメラ機能には顔検出機能が搭載されてきたが、AQUOS SHOT 002SHではこの顔検出機能を拡張し、人間だけでなく、最大5匹までの犬や猫の顔を見つけて、自動的にフォーカスを合わせる「ペット検出機能」というユニークな機能も搭載されている。ケータイのカメラの被写体は、家族や友だちなどの人物、日々の食事などが多いが、それらと並んで、ペットを撮ることが多い。ペット検出機能で撮影した写真を集め、ペットのアルバムを自動作成することも可能だ。
14Mサイズのまま、画像処理エンジン「ProPix」の働きにより、画質を劣化させることなく、最大5倍まで被写体にズームできる「高画素デジタルズーム」、撮影サイズをVGAサイズまで自動的に縮小しながら、ズームができる「スマートリサイズズーム」も搭載されている。
さらに、撮影した写真が今ひとつうまく撮れていないと感じられたとき、プレビュー画面で「撮り直しガイダンス」をタップすれば、写真の問題点を選んでいくことで、最適な撮影の設定方法が表示される。逆光で人物の顔などが暗く写ってしまったときは、プレビュー画面で「ダイナミックレンジ補正」をタップすると、ダイナミックレンジの補正ができ、自然な画像に仕上げることができる。いずれも写真の補正はパソコン任せのコンパクトデジタルカメラなどと違うケータイのカメラらしい実用的な機能だ。
カメラ付きケータイを生み出したのがSHシリーズであることは誰もが知るところだが、単に先駆者であるだけでなく、ケータイのカメラで撮る楽しさ、手軽さ、便利さを追求してきたことも見逃せないアドバンテージだ。もちろん、今回のAQUOS SHOT 002SHにもその思想は継承されている。
まず、撮影機能のひとつで楽しめるのが「スピード連写」だ。QVGAサイズで1秒間に45枚、最大100枚を連写できるというもので、フルHDサイズでも毎秒7.5枚、最大6枚の連写が可能だ。たとえば、スポーツなどの動きのある被写体を撮るときをはじめ、走り回る子どもたちやペットを撮るときなどに便利だ。スピード連写で撮影した写真は、1枚ずつ楽しむこともできるが、撮影した画像を連続的に再生して楽しむ「スローモーション再生」やベストショットを自動的に選択してくれる「オススメフォト」が利用できる。スローモーション再生はスポーツなどで、フォームをチェックするときに便利だ。オススメフォトは「顔優先」「動き優先」「くっきり」「マクロ」の4つのモードで選ぶ機能で、ぶれや被写体の顔の向きなどをチェックして、最適な写真を自動的にセレクトしてくれる。
お気に入りの1枚を撮る方法としては、「ベストセレクトフォト」「3連写カメラ」「ブラケット連写」も実用的で便利だ。ベストセレクトフォトはシャッターを切る前後のシーンを連写しておき、ベストな写真を選ぶというもので、スポーツやパーティなどの決定的瞬間を逃すことなく、撮影ができる。3連写カメラは14Mサイズの高画質撮影のまま、一度のシャッター押下で3枚を連写するモードで、お気に入りの1枚を選ぶことができる。人物のスナップ写真も3連写で撮ると、思わぬ表情を撮影することもあるので、普段の人物撮影にも活用したいところだ。ブラケット連写は3連写カメラで、明るさを3段階に変えて、連続撮影する機能だ。陽射しが強い屋外や間接照明などの室内で撮影するときにも役立つモードだ。
シャッターを切る前後のシーンを連写しておき、ベストな写真を選ぶ「ベストセレクトフォト」
また、AQUOS SHOT 002SHには、きれいな写真を撮るだけでなく、楽しい写真を撮るための機能として、新たに「魚眼カメラ」と「ミニチュアライズカメラ」が搭載されている。魚眼カメラはその名の通り、一眼レフカメラなどで使われる魚眼レンズで撮影したような円形に歪んだ写真を撮ることができる。ペットを撮るのもかわいいが、パーティなどで友だち同士でオモシロ写真を撮るのにもオススメだ。ミニチュアライズカメラは、実際の風景をミニチュア模型で再現したような写真を撮るモードだ。周囲のピントをぼかしながら、彩度を向上させることで、独特のテイストの写真を撮ることができる。ビルや歩道橋など、少し高い位置から撮影すると、より効果的だ。
こうしたカメラの撮影機能は、いろいろと設定をするのが面倒だが、AQUOS SHOT 002SHでは従来モデルに引き続き、多彩な目的別のカメラモードを搭載しており、撮りたい写真の撮影モードを選べば、カメラがそれぞれの目的に合った設定に切り替えられ、最適な写真を撮ることができる。たとえば、最近のデジタルカメラでも広く採用されている「笑顔カメラ」は被写体の人物が笑顔になると、自動的にシャッターが切れるが、笑顔のレベルを3段階から選択できる。被写体の人物やペットが振り向いたときにシャッターが切れる「振り向きカメラ」も便利な機能だが、赤ん坊や子ども、ペットを振り向かせるための音を9種類から選ぶことができる。こうしたカメラモードを選ぶのが面倒なときは「おまかせオートカメラ」に設定すれば、シーンを自動認識して撮影することができる。自分でシーンを選びたいときは「シーン別カメラ」、凝った撮影をしたいときは細かく設定できる「こだわりカメラ」も利用可能だ。
魚眼レンズで撮影したようなユーモラスな仕上がりとなる機能の「魚眼カメラ」
ミニチュア模型風に独特のアート効果のある撮影が楽しめる「ミニチュアライズカメラ」
ケータイで撮った写真はブログに投稿することが多いが、「ブログカメラ」を使えばブログ投稿に適したサイズで撮影でき、プレビュー時に顔が検出されたときは自動的に目隠しモザイクを入れたり、指定した範囲をモザイク処理できるなど、プライバシーに配慮した撮影が可能だ。撮影後に顔や背景をかわいくアレンジできる「プリティアレンジカメラ」では、複数の人の顔が検出されたときでも特定の顔だけに、小顔や大きな瞳、色白などのエフェクトを加えることができる。もちろん、フレームやスタンプで飾り付けることも可能だ。ビジネスユースでは「ショットメモカメラ」が便利だ。ホワイトボードや時刻表などを斜めから撮ったときでも画像補正で見やすく加工することができる。遊びからビジネスまで、幅広いシチュエーションで活用できるカメラモードが揃っているわけだ。
さらに、カメラをもっと活かすための機能も豊富だ。たとえば、従来モデルから好評を得ている「名刺読み取り」や「ラクラク瞬漢/瞬英ルーペ」も継承されており、読み取った名刺データは、シャープ専用サイトで配布されている「名刺管理ユーティリティー」を使うことで、パソコンでの管理や編集もできる。
一方、AQUOS SHOT 002SHは、静止画だけでなく、動画の撮影も業界トップクラスの機能を搭載している。基本的には、2010年夏モデルとして登場したAQUOS SHOT 945SHのスペックを継承しており、720P(1280×720ドット/30fps)のハイビジョン動画の撮影に対応する。録画モードはビットレートなどの違いにより、3種類が用意されており、別売の4GBのmicroSDHCメモリーカードへの記録可能時間は別表のようになっている。
画質設定 | ハイクオリティ | ファイン | ノーマル |
---|---|---|---|
ビットレート | 12Mbps | 9Mbps | 4Mbps |
記録可能時間 | 約44分 | 約56分 | 約128分 |
動画撮影時の映像と音声のフォーマットは「H.264/AAC」と「MPEG4/AMR」から選択でき、HDビデオカメラでは「H.264/AAC」が設定される。1つのファイルあたりの連続撮影時間は最大30分まで、もしくは2GBまでとなっている。
また、ビデオカメラの撮影で意外に見落とされがちなサウンドについても従来同様、カメラ側に2つのマイクを搭載し、撮影シーンに合わせ「ワイドモード」「フォーカスモード」「チェイスモード」の3つのモードで録音することができる。端末を縦に持ったときも横に持ったときもステレオ録音が可能で、常に臨場感のある動画を撮影することができる。
動画の撮影機能は前述の静止画撮影機能を継承しており、「6軸手ぶれ補正」「動き検出ぶれ補正」「高感度手ぶれ補正」「シーン自動認識撮影」「シーン別撮影」「コンティニュアスAF」「チェイスフォーカス」などが搭載されている。具体的な利用シーン別のカメラモードには、「ゴルフスイングビデオカメラ」が用意されており、「ゴルフスイング再生」では撮影した2つの動画を比較しながら、フォームやスイング、スタンスなどのチェックをすることができる。
撮影シーンに合わせて3つのマイクモードを選べる
002SHで撮影した動画サンプル
○元データをダウンロードする(1280×720ドット 3GP形式 41MB)
HDMI端子は本体左側面に用意されている
HDMIマイクロプラグケーブルで、ハイビジョン動画をAQUOSなどの大画面テレビでで楽しめる
ワンセグのアンテナは、本体側面に用意されている
文字数に応じて候補を絞り込む「ワイルドカード入力」
美しい写真や動画をいつでも手軽に撮れるAQUOS SHOT 002SHだが、せっかく撮った写真や動画なのだから、もっといろいろなシーンに活用したいところだ。
もっともベーシックなものとしては、端末本体での再生ということになるが、AQUOS SHOT 002SHには撮影した静止画を3Dエフェクト効果とBGMで演出しながら再生できる「スライドショー」の機能が搭載されている。たとえば、子どもの写真を撮影し、顔を切り抜いて、パンダの着ぐるみにはめ込むと、そのキャラクターがページめくりをしながら、スライドショーを楽しめるといった使い方ができる。ちなみに、端末にはHDMI端子が装備されているため、端末の画面内で見るだけでなく、別売のHDMIケーブルで接続して、液晶テレビなどの大画面に映し出し、みんなでスライドショーを楽しむことも可能だ。
もうひとつの楽しみ方は、卓上ホルダーにセットするだけで、フォトフレームのように写真や動画を最大15分間、再生できる「チャージングシアター」だ。AQUOS SHOT 002SHはIPX5/IPX7対応の防水、IP5Xの防じん対応ということもあり、外部接続端子のキャップ類の開閉を減らすことができるように、卓上ホルダーが同梱されており、ここにセットするだけで写真や動画を再生することができる。
ところで、HDMIケーブルを接続しての大画面テレビでの再生だが、実はスライドショー以外の機能も利用できる。たとえば、AQUOS SHOT 002SHで撮影した静止画やハイビジョン動画の再生をはじめ、PCサイトブラウザやダイレクトブラウザを利用して、大画面でパソコンのWebサイトを閲覧することができる。ちょっと変わったところでは、本体のカメラを使い、ファインダーに映し出される映像をそのまま、テレビに映し出す「ファインダスルー」という機能も新たに追加されている。手元にあるものをテレビの大画面に映し出して見せたいときに便利な機能だ。
ちなみに、AQUOS SHOT 002SHは従来モデル同様、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN(Wi-Fi)を搭載しており、ソフトバンクが提供する「ケータイWi-Fi」に対応する。自宅やカフェなど、Wi-Fi環境のあるところでは、ストレスなく、Webブラウジングを楽しむことができる。YouTubeも高画質モードに対応しており、大画面の薄型テレビにHDMIケーブルで接続して、みんなでYouTubeを楽しむといった使い方も可能だ。
映像では従来モデル同様、シャープの液晶テレビ「AQUOS」で培われたノウハウが活かされた機能が数多く搭載されている。たとえば、ワンセグはテレビと同様の色調整を加えた「SVエンジン+」や、なめらかな映像が楽しめる「フレーム補間」技術の採用により高画質で楽しめる。また、消音状態でも楽しめる「字幕読むモード」、視聴しながら横画面にメールなどを分割表示ができる「同時表示」なども利用できる。番組表からの録画予約や録画中の「追っかけ再生」、再生速度をスピードアップする「タイムシフト再生」なども便利だ。
また、従来モデルをはじめ、SHシリーズで好評を得ているAQUOSブルーレイと連携できる「高画質 番組持ち歩き」にも対応しており、地上デジタル放送やBSデジタル、CSデジタルで録画した番組をワンセグの最大4倍に相当する640×360ドットの高精細な映像として転送し、いつでも楽しむことができる。たとえば、録りためてあるドラマを通勤中にAQUOS SHOT 002SHに転送して楽しむといった使い方もできる。
この他にもケータイとしての基本機能である文字入力も大幅に強化が図られている。AQUOS SHOT 002SHでは日本語と英語の予測変換が可能な「iWnn」を新たに搭載し、従来のSHシリーズで培われてきたユーザーインターフェイスを継承しながら、さらに使いやすい環境を整えている。具体的には、最初の1〜2文字を入力後、マルチガイドボタンの右を押して、文字数に応じて、候補を絞り込む「ワイルドカード入力」、長文も一括変換できる「連文節変換候補の混在表示」、過去に送信したメールの内容を記憶しておき、メール作成時に引用することができる「文章履歴引用」、時間や季節に合わせた予測変換候補を表示する「文頭予測」などが新たに搭載されている。もちろん、従来モデルで好評を得ている「スマートリンク辞書」も受け継がれており、英和/和英/国語辞典に加え、ネット辞書などもすぐに検索できるようにしている。
この冬、国内のケータイ市場では、スマートフォンが注目を集めている。確かに、自由にカスタマイズができるスマートフォンは、将来的にも非常に有望であり、ソフトバンク向けのSHシリーズも『GALAPAGOS 003SH』『GALAPAGOS 005SH』が発表されており、ユーザーとしては動向が気になるところだろう。しかし、実際の利用シーンを考えた場合、AQUOS SHOT 002SHをはじめとするフィーチャーフォンには、これまで培われてきたノウハウが凝縮されており、ユーザーのかゆいところだけでなく、気が回らないところまでもしっかりとカバーできるほど、完成度が高められている。特に、今回のAQUOS SHOT 002SHは『デジタルカメラケータイ』の名に相応しいほど、カメラ機能もブラッシュアップされており、最高峰の仕上がりと言って、差し支えないほどの出来だ。『撮る』『見る』『送る』に始まり、『楽しむ』『見せる』『共有する』を加え、思う存分に写真や映像を楽しめる環境を整えている。もちろん、防水や防じん対応、ケータイWi-Fi対応、AQUOSブルーレイ連携、文字入力など、ケータイとしての機能も充実しており、ユーザーの期待に存分に応えられるだけのポテンシャルを秘めている。AQUOS SHOT 002SHは、日々の生活で出会う瞬間を高精細なカメラで手軽に楽しく記録し、ケータイをもっと楽しく、美しく、面白く活用したいユーザーに、ぜひ体験してもらいたい端末だ。
カラーバリエーションは4色。左からティールグリーン、ピンク、シルバー、ブラック
法林岳之
1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。「できるWindows 7」、「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版)など、著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。
■関連情報
□「AQUOS SHOT SoftBank 002SH」製品情報(SoftBank)http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/002sh/
□「AQUOS SHOT SoftBank 002SH」製品情報(シャープ)http://www.sharp.co.jp/products/sb002sh/
□シャープ 携帯電話 SoftBankラインナップ http://k-tai.sharp.co.jp/lineup/s/
■関連記事
□14.1メガCCDカメラ、防水防塵搭載の「AQUOS SHOT 002SH」(ケータイ Watch)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20101104_404271.html
*SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標 または商標です。*「AQUOS」「AQUOS SHOT」「ON速起動」「魚眼カメラ」「ミニチュアライズカメラ」「オススメフォト」「ファインダスルー」「チャージングシアター」「スマートリンク」「ベールビュー」はシャープ株式会社の登録商標または商標です。*「ケータイWi-Fi」は、ソフトバンクモバイル株式会社の商標です。*「Yahoo!」および「Y!」のロゴマークは、米国Yahoo! Inc.の登録商標または商標です。*AOSSは、株式会社バッファローの商標です。*Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。*「らくらく瞬漢ルーペ」及び「ラクラク瞬英ルーペ」は株式会社アイエスピーの登録商標です。*HDMI、HDMIロゴ、およびHigh-Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing,LLCの商標または登録商標です。